【コラム】子どもの自立に必要なことは?~現役の幼児教室講師が徹底解説!~

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「どうやったら自立してくれるんだろう?」「いつまでも甘えさせてちゃダメかも・・・」「親は何したらいいの?」
子どもの自立に悩むパパ・ママ必見!必要な親の心構えも含めてご紹介いたします。

 

(1)そもそも「自立」ってどういうこと?

自立の定義とは

自分で考えられる

この「考える」とは、親や誰かの言いなりになることなく、「何がしたいか」「どうなりたいのか」「何を望むのか」などを自分で考えられることではないでしょうか。自分の意思や欲求に気づき、それを自分で満たすためにどうしたらいいかを自分で考える、ということです。「よく考えて行動しなさい!」のような指導を子どもたちにしても、そもそも自分の頭で思考する経験が少ない子にはなかなか響きません。
 

状況判断ができる

周りの子が何をしているのかな、先生は何を言っているのかな、自分は今何をすべきなのかな、と自分が置かれている状況を客観的に観察する力も自立の一部だといえるでしょう。「お母さんがご飯を作ってるな、じゃあお箸が必要だな」とか「周りのお友達が静かにしているな、わたしもおしゃべりしちゃだめかも」など、周囲の状況を判断して自分の行動を変化させることができるかもポイントになります。
 

自分で選択できる

自分で選ぶ、という行為はすなわち「自分の選択に責任を持つ」ということに繋がります。大人でも大事な場面の選択は他人に委ねたくなることがありますよね。これは、選択した後の後悔や失敗を恐れて何かあったときに他人のせいにできる、という逃げ場が欲しいからです。人生は選択の連続です。これをずっと他人任せにしていては自立からは程遠い人間になってしまうでしょう。
 

自分を信頼できる

先の「選ぶ」という行為は、その選択をした自分を信じているからできることです。選んだ先にどんな結果が待っていても、自分を信じることができればどんな未来も受け入れることができます。逆に自分への信頼ができていないと、自分の選択に自信が持てず、「選べない」ということになります。この自分への信頼は、自己肯定感の高さにも深く関係し、人間関係の構築など人生の様々なシーンで重要といえます。
 

周りに助けを求められる

「自立」というとなんでも一人でできて解決できること、自分でお金を稼いで生活できること、のようなイメージをするかもしれません。でも実際は両親や兄弟、学校の先生や友人・・・様々な人たちに支えられて生きていきますよね。人間は自分一人の力で生きていくことはとても難しいでしょう。だからこそ、困ったとき・助けてほしいときに「他人にそれを言えること」も自立の一つではないでしょうか。
 

 

自立できない子が大人になると・・・

お金は親が出して当たり前

自立のできない子どもはお金は親が出して当たり前という感覚が育ちやすくなります。もちろん子どもの成長過程で親がお金をかけるのは当然のことですが、問題なのは「親が出して当たり前」の思ってしまうことです。こうなると大人になっても「困ったら親に頼ればいいや」という意識になってしまい、金銭管理もできず貯金もできず、いつまでも親のすねをかじる・・・といったことも少なくありません。
 

親に対して感謝の気持ちがない

これも自立のできない子の大きな特徴です。感謝の気持ちがない子どもは親離れができていなかったり親に依存している傾向にあります。
自立心があると、選択や料理をしてもらったり、学校にいかせてもらったりとしたときに、親の気持ちや状況を少しずつ想像できるようになって偉大さを感じやすくなります。しかし、感謝の気持ちを持てないまま大人になってしまうと、親以外の人間にも同様に感謝のできなくなってしまいます。
 

責任感を持てない

自立できない子どもは責任感を持てないことも多いです。そもそもの考えが自責ではなく他責になっているため「自分は悪くない」「○○ちゃんが悪い」といった思考になってしまいます。これが大人になっても続くと、周囲の人間からの信頼を得ることができず良好な人間関係を築くことに苦労します。反対に責任感ある大人であれば、自分がすべきことや成し遂げるべきことに対しても前向きに進められ、周囲の信頼を得ることもできるでしょう。
 

不平不満や愚痴が多く言い訳をする

愚痴や言い訳が多いのは、怒られたり指摘されたりするのに慣れてないことも要因の一つです。言い訳を武器にしたまま大人になると、仕事のみすや人間兼でも「でも・・・」「だって・・・」が続き、相手不愉快にしてしまいます。 
 

自己肯定感が低くポジティブになれない

自立できない子はそもそも自分に自信を持てていません。自分を信じられず、「どうせ自分なんて・・・」とマイナス思考になりがちです。このまま成長していくと、何かに挑戦したいときに深く考え過ぎてしまったり、傷つくことを恐れて何もできなかったりと、自分自身の将来を自分で狭めてしまうでしょう。
こんな大人になってしまうことは、保護者はだれも望んでいませんよね。では子どもが幸せに、自分の足で生きていけるようにするにはどうすれはいいのでしょうか
 

 

(2)子どもの自立に必要な親の行動

親がやりがちなNG行動と対処法

なんでも手伝い過ぎる

ご飯をたべるとき、着替えのとき、習い事の準備のとき・・・日常のありとあらゆる場面でなんでもやってあげていませんか?「忘れ物をしないように」「間違えないように」「けがしないように」親の気持ちが休まることはありませんが、それがずっと続いてしまうと子どもが失敗するチャンスを奪ってしまいます。大切なのは失敗しても自分で乗り越えること。これば自立の第一歩です。親が失敗を先回りしてなくしたり、帳消しにすれば乗り越え方を覚えるチャンスもなく、いつまでもしりぬぐいが必要になってしまいます。
 

間違ったことをしても叱らない

「叱らない教育」というものもありますが、間違った行動を肯定することではありません。怒鳴るなど、恐怖で子どもをコントロールしようとしないことです。何をしても許される環境では、子どもは善悪の判断がつかず「自分が全部正しい!」と勘違いしてしまいます。子どもの気持ちに寄り添いつつ、間違ったことはしっかりと正しましょう。協調性や我慢を覚えるチャンスがないと自立に必要な努力もできなくなってしまいます。
 

親の考えを押し付けてしまっている

子どもは親のいうことを聞いて当たり前、でもありません。子どもも一人の人間であり、自我が芽生えれば親とは反対の考えを持つことも当然のことです。そんな時に「ママのいうことが正解!」「パパが絶対!」のように、親の考えをすべて押し付けてしまっていては、自分で考える・判断する習慣が身につかなくなってしまいます。自分で考える能力は社会に出ていくためにも重要なスキルです。子どもの意見や考えにもしっかりと耳を傾け、そのうえでのアドバイスや軌道修正をしていくようにしましょう。
 

子どもを操作しようとする

先ほどの「叱らない」の子どものコントロールとつながりますが、子どもを親の操り人形にしてはいけません。子どもは親の期待に応えようと頑張りますが、それに応えられずに叱られたり親が落ち込んでる姿を見たりしてプレッシャーを感じます。それが続くと、やがて勇気がくじかれて挑戦をしない子になっていくでしょう。反対に器用に「大人の期待に応えられる子ども」は、結果が出れば褒めらるから頑張る反面、失敗を恐れて挑戦できなくなる・不正を犯してまで結果を出そうとする・親や先生の指示がないと動けない・・・ようになってしまう可能性もあります。
 

ほかの子どもと比べる

子どもを褒めるときに周りの子と比較して評価をしていませんか?無意識に周りの子と比較して子どもを叱っていませんか?多くの親にとって子どもの成長が順調であるかは気がかりです。しかし、ほかの子どもと自分の子どもを比べて「どうしてできないのか」と心配すると、その気持ちは子どもにも伝わってしまい、子どもの自己イメージが「できない子」となり自己肯定感が下がってしまいます。これがネガティブ思考に繋がって自立を妨げる要因になります。
 

意識したい3つのポイント

子どもの意思を尊重する

「押し付けない」「操らない」
とにかくこれを意識しましょう。間違った行動を子どもがとった時も、なんでそうしたのかをできる限りしっかり聞いた上で、「次からはこうしよう」「○○だからこれはやめようね」と理由まで伝えてあげてください。感情的に頭ごなしに怒ってしまうのは、子どもにも親にもマイナスばかりです。自我が芽生えて自分の意思を持つ子どもを一人の人間として尊重し、親の思い通りに動かすことはやめましょう。
 

保護者が干渉しすぎない

子どもの成長過程で、親がなんでも手や口を出してしまうと、子どもが自分で考えたり判断したり、失敗したりするチャンスをつぶしてしまいます。少しずつ親もこどもから「自立」していきましょう。もちろん急に手を放すわけではなく、徐々に子どもが自分でできることを増やせるように手助けしながら見守る姿勢に変えていってみてください。そして子どもが失敗したときには手を差し伸べて、もう一度立ち上がれるように支えていきましょう。
 

自分の行動に責任を持たせる

やりたいことをやるのは、ただ楽しいばかりではありませんよね。おおもちゃで遊んだら片付けなければいけない、というように果たすべき責任もあります。例えば習い事の準備は自分でするなど、やりたいことに伴う責任はきんと果たさせましょう。大事なことは自分のはやりたいことを自分で選んだからこそ、責任を取る気持ちが生まれるということです。自立につなげる接し方は相互に作用しているため、すべて実践するのが重要となります。
 

 

(3)まとめ

子育ての最終ゴールが「子どもの自立」であり「親の自立」です。

親がいなくても一人でいきていけるように、幼児期から食事・お風呂・トイレ・お着換えなど身の回りのことから自分でできるように教育していきます。そして最終的には社会の中で働き、経済的にも親から自立して子供が自分の人生を歩んでいけるようになることこそが、子育ての目的だといえるでしょう。そのためには親も子から自立して、成長を見守っていくことが大切です。

はまキッズの最終ゴールも、子どもが幸せに自分で生きていける力を養うための「人間教育」であり、親も子もともに成長し自立してく環境を提供しています。思考力・判断力・読解力などを身につけ、お友達と一緒に学ぶことで社会性も鍛えられます。

ぜひはまキッズで親子もともに幸せに生きていくお手伝いをさせてくださいね♪
 

 

 

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Writer:幼児教室はまキッズ灘中合格者数日本一の実績を持つ浜学園が運営する能力開発型の幼児教室。保護者同室・少人数制の授業で、高い思考力と社会性を養成します。対象学年は3歳~小2生。

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