思考力育成教育
について

はまキッズオルパスクラブでは、能力を6つの領域に分けて考えています。

  • 指先調整能力
  • 空間位置把握能力
  • 言語能力
  • 図形形態認識能力
  • 数論理能力
  • 社会性

幼児期においては、特に指先調整能力の育成を怠るわけにはいきません。指先能力を4~6才のうちに完成した後に、次の段階として図形・空間・数論理・言語の4つの能力が成長の中心となります。
これらの能力を一つずつ個別にではなく、関連させてトータルに育むことで高い社会性や優しい心を身につけることができます。

  • 指先調整能力

    手は、[第二の脳]とも言われ、指先を活発に動かせることは、脳の機能を円滑にすることに決定的な影響を与えます。指先能力の発達による親からの肉体的自立が、精神的自立に繋がり、そして知能の自立の前提になります。そのため幼児期には、まず指先調整能力を育てることが大切です。指先調整能力を充分に育てることが、図形・空間・数論理・言語・社会性の能力の育成を円滑にします。

  • 図形形態認識能力

    図形能力は、自然に育つというものではなく、学習によって後天的に習得しなくてはならないものです。そのため、ある時期までに適切な刺激がなければ、図形能力が育ちにくくなることがあります。図形的刺激に反応するために必要な教育を、幼児期に正しい方法で行うことにより、図形概念を育てることができます。

  • 空間位置把握能力

    私たちが住むこの世界は3次元空間ですが、この「空間」という概念は、人間が自然を捉えるために便宜上の枠組みとして創り上げたものです。そのため空間能力は、勝手に身についていくものではなく、量概念や数概念と同じように、学習して後天的に創り上げていく能力です。高い空間能力を持つためには、幼児期に適正な育成をする必要があります。

  • 数論理能力

    数論理能力とは、ただ数が数えられる・計算ができる技術ではなく、現実を数量的(長さ・時間・かさ・重さ)に把握し、論理的思考をする能力です。数能力は、幼児に繰り返し覚え込ませることで育つものではありません。たとえそうすることで表面上計算ができているようにみえたとしても、それは暗記させられた知識を吐き出しているだけです。数論理能力は、それを支える他の領域の能力育成があって初めて育つものだと、知っておくことが大切です。

  • 言語能力

    言語能力は、国語科に限らず、全ての教科・性格・人生をも左右する基本能力であり、幼児教育においても中心の位置を占めるものです。
    [ひらがな・カタカナを覚え込ませる]⇒[単語を覚えさせる]という方法は言語教育とは言えません。正しい言語能力は、話し言葉で母国語を獲得していくのと同じように、[文章を聞く]⇒[文章を見る]⇒[文章を読む]⇒[文章を書く]という順番で書き言葉を習得させることが大切です。

  • 社会性

    社会性とは、指先・図形・空間・数理論・言語の能力をトータルに育成することによって獲得できる、最も高い能力です。図形能力・空間能力によって、現実を正確に把握する「観察力」が育ち、「観察力」は心の成長につながり、他人への愛情や思いやりが芽生えます。数論理能力・言語能力は、現実を理解し考える「想像力」「解決力」につながります。
    これらの高い能力をもつ子どもは、広い視野・全体注意力・自ら学ぶ力がついているので、心も穏やかです。社会性を身につけることによって、自分の人生を豊かにし、社会に役立つことのできる人間へと成長することができるのです。