【コラム】家庭教育とは?子どもの未来を育む家庭教育の取り組みを事例とともに紹介!

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家庭教育とは?子どもの未来を育む家庭教育の取り組みを事例とともに紹介!
まっさらな命として生まれてくる赤ちゃん。人として社会生活を送れるようになるまでにはさまざまなことを学ぶ必要がありますが、その土台となるものが「家庭教育」です。土台がしっかりしていれば、子ども自身でその上に大きく人生を積み上げていけるでしょう。
では、親はどのような家庭教育を行っていけばよいのでしょうか。取り組み例や心がけたいことも含めて紹介します。
 

 

(1)家庭教育とは

まずは、家庭教育がなぜ大切なのか、その重要性や学校教育との違いについて見ていきましょう。
 

1.家庭教育の重要性

座って食事をし、歯磨きをし、トイレで排便するといった基本的な生活の動作。言葉を使ったコミュニケーション。何がいいことで悪いことかの倫理観。誰かに迷惑をかけたら謝るといった礼儀やマナー。自分や他人を大切に思う気持ち…。
いずれも私たちが人間社会で生きていくうえで欠かせない「基礎」というべきものですが、そのすべては家庭教育で育まれるものです。親や家族が愛情を持ってしつけ、教えることなくしては、子どもは人として社会に出るスタートラインに立つことも困難となるでしょう。
 

2.家庭教育と学校教育の違い

家庭教育の中心となるのは親や家族ですね。
幼いころ友だちのうちに遊びにいくと、自分の家とルールが違うことに驚いたことはありませんか?親は、自身が親から受けた教育や人生経験、育んできた価値観をもとにわが子の家庭教育を行うので、当然その内容は家庭により異なってきます。
どれが正しい、というわけではありません。それぞれの親が思う「ベスト」な家庭教育を「ノーマル」として子どもは育ち、それぞれのアイデンティティを形作る基本としていきます。
一方で、学校教育は基本的に国が定める学習指導要領に沿って一律の教育が行われます。国語や算数といった教科はもちろん、集団生活や体験活動における目標なども記されていて、その達成に向かって指導が行われるのです。児童に合わせて教師が対応を変えることもあるでしょうが、教育の内容としては同じです。
 

3.家庭はすべての教育の出発点

子どもは、学校教育からも影響を受けますが、ものごとの考え方やクラスメイトとの接し方などの基本となるのはやはり家庭教育です。
「家庭教育は、すべての教育の出発点」「子供たちが最も身近に接する社会。常に子供の心のよりどころとなるもの」。文部科学省のウェブサイト「子供たちの未来をはぐくむ家庭教育」にはそう記されています。(※)
学校やその後の社会でも学ぶことは多いですが、家庭教育による土台ができていれば、自分の中に一度立ち返って、対処法を見つけることができるでしょう。

参照:文部科学省「子供たちの未来をはぐくむ家庭教育」
(リンク先 https://katei.mext.go.jp/contents1/index.html

 

 

(2)家庭教育に取り組む際に親が心がけたいこと

家庭教育を行う親が意識するとよいことをいくつか紹介します。
 

1.ゆとりを持って子どもを見守る

一つは、親がゆとりを持つことです。朝急いでいるとき、仕事でイライラしているときなどは、つい子どもに声を荒げたり必要以上に怒ってしまったり。あとで「悪かったな」と思うような態度を取ってしまうこともあるかもしれませんね。
時間がないなら、ギリギリにならないようにタイムスケジュールを見直してみましょう。精神的にゆとりがない場合はパートナーに頼る、一人時間を作ってリフレッシュするなど、子どもに八つ当たりをしないように気持ちをコントロールしましょう。
 

2.どんな子どもに育ってほしいか考えてみる

親の教育方針が定まらず、その時々に言うことが違う、ということになると子どもも混乱します。どんな子どもに育ってほしいかを考え、芯の通った家庭教育を行っていきましょう。
よくあるのが父母で方針が異なること。例えば、子どもが遊び食べをしているときに「少し補助して食べる気になるよう促す」母と、「甘えさせず自分で食べるよう叱る」父など、しつけの細かな部分で食い違うことも。子どもの前で言い争うのは避けたいですが、夫婦間で「子どもにはどう育ってほしいのか」「そのためにはどう教えるべきか」、その都度話し合い、共通認識を持つようにしましょう。
 

3.「家庭教育手帳」を見てみる

文部科学省が公開している「家庭教育手帳」(リンク=https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/main8_a1.htm)に目を通すのもおすすめです。家庭教育を応援するために作られたもので、「乳幼児編」「小学校(低学年~中学年)編」「小学校(高学年)~中学生編」と別れており、それぞれの時期で親が知っておきたい、考えておきたい家庭教育の内容についてまとめられています。親独自の視点だけではなく、こうした情報も積極的に取り入れれば、家庭教育もよりよいものとなるのではないでしょうか。

 

(3)家庭教育のポイントと取り組み例

家庭教育は特別なことではなく、生活の中で自然と子どもに教えていくことです。その一つ一つが子どもの土台を形作ると考えて、わが家はどのように教えるのがベストかを考えることが大切です。具体的な取り組み例で考えてみましょう。
 

1.家族でふれあう時間を大切にする

親子間でコミュニケーションが十分とれていない場合、家庭教育はうまくいきません。子どもと向き合い、ともに過ごす時間を意識的に持つようにしていきましょう。
 

家族であいさつをする

あいさつはコミュニケーションの基本です。朝起きたら「おはよう」、何かしてもらったら「ありがとう」、悪いことをしたら「ごめんなさい」など、まずは家族間であいさつを習慣化しましょう。
 

家族で食事をする

食事の時間は家族団らんの象徴。できるだけ家族がそろって朝晩の食卓を囲み、会話をしながら食事を楽しむといいですね。仕事などで全員がそろいにくい場合は、休日だけでも時間を合わせられるよう調整してみてください。
 

家族で遊び、体験を楽しむ

幼い子どもにとって、遊びは学びでもあり生活でもあります。子どもだけでもさまざまなことを思いつきますが、親も一緒に遊ぶことで新たな遊び方を知り、子どもの創造性や創造力は一層広がることでしょう。
また、博物館や美術館といった文化施設に出かけたり、公園の清掃など地域活動に一緒に参加したりするのも子どもに刺激を与えるプラスの要素です。
 

お手伝いや後片付けをさせる

食べ終わったら食器を下げる、自分の部屋の掃除をする、など「自分のことは自分で」という基本的なことをはじめ、夕飯の支度や食器洗い、ゴミ出しなどのお手伝いも積極的にやってもらいましょう。家族の一員としての責任感をはぐくむとともに、自立のための基礎を身に付けることができます。
 

家族で日常の出来事を話す

食事どき以外でも、積極的に会話をする時間を持ちましょう。入浴時や就寝前など、わずかな時間でもいいのです。子どもにとって、親が自分と向き合ってくれる時間があることは重要です。今日どんなことがあったか、どんなことを感じたのか、悩んでいることはないか…。話をすることで気持ちが整理され、新たなことにチャレンジする力がわいてきます。
 

2.生活習慣を整え、マナーを身に付ける

親をはじめとした家族と触れ合い、言動をマネしながら子どもは育ちます。親は教えるだけではなく、子の模範となるような生活習慣・マナーを心がけたいものです。
 

規則正しい生活をする

子どもの健康を守るにはまず、早寝早起きを心がけ規則正しい生活を送ること。親がダラダラ夜更かししていては説得力がありませんね。朝は余裕をもって起き支度をする、など率先しておこないましょう。
 

食事のマナーを学ばせる

食事中の姿勢やカトラリーの持ち方など食事の基本的マナーは、間違ったまま覚えるとなかなか治らないもの。正しいマナーをしっかり教えてあげましょう。作ってくれた人や食材への感謝を忘れないこと、食べ物を粗末にしないことも大切です。また、食事は健やかな体を作るもと。偏りなくバランスのよい食事を心がけてください。
 

公共の場にふさわしい立ち居振る舞いを教える

電車やバスなどの交通機関、お店や文化施設など公共の場においては、他者に迷惑をかけず、互いが心地よく過ごすためのマナーを教えます。子の立ち居振る舞いに不安があるときは、事前に「大声をださない」などルールを教えてあげるといいですね。
  

自分で身だしなみを整えられる

服を着替え、顔を洗い、歯を磨いて髪をとく…といった一連の身支度も、教えれば3、4歳ごろには十分にできます。歯の仕上げ磨きなど手伝ってあげなければならないこともありますが、できることは自分でやるように習慣づけましょう。

 

(4)これからの時代の家庭教育

社会の変化にともない、家庭教育の在り方も見直されてきました。親や家族が中心的役割を担うことには変わりありませんが、行政や地域のサービス、サポートも広がってきています。
 

地域や社会が家庭教育を支える時代に

核家族化やコミュニティのつながりが希薄になったことで育児について一人で考えざるを得ず、「家庭教育に自信がない」「どう教えたらいいのかわからない」といった親も少なくありません。
こうした家庭に向けて、国・地域はさまざまな対策を行っています。子育て支援センターなど相談窓口の設置、子育ての講習会・相談会の実施のほか、先輩ママなどが相談に乗ってくれる「子育てサポーター」や、専門知識を持った「家庭教育アドバイザー」の派遣も。家庭内で悩まず、こうしたサポートをどんどん活用していきましょう。まずは、地域の自治体のウェブサイトで調べるか窓口に問い合わせを。

 

 

(5)まとめ

子どもたちの未来へつながる家庭教育

以上、子どもに「考える力」をつけるために親が心がけたいことを紹介しました。中には、「うちの子は考えるのが苦手みたい…」という親御さんもいらっしゃるかもしれません。幼児や小学校低学年といった幼いうちは、考えていてもそれをうまく言葉で表現できないことも。しかし、上記のようなことを繰り返していけば、徐々に「考える力」は伸びていくはずです。親は焦らずに、子どもが本来持つ思考力を信じて寄り添っていくことが必要です。
 

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Writer:幼児教室はまキッズ灘中合格者数日本一の実績を持つ浜学園が運営する能力開発型の幼児教室。保護者同室・少人数制の授業で、高い思考力と社会性を養成します。対象学年は3歳~小2生。

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