【コラム】小学校受験対策はいつから?なにする?~後悔しない塾選びのために~
小学校受験をしよう!そう意気込んだはいいものの、何から始める?いつからなら間に合う?塾って必要?・・・などなど疑問だらけで何をしたらいいのかわからない。。そんな保護者の方のお悩み・疑問を解決していきます!一生に一度の小学校受験。後悔しない準備ができるようにしましょう♪
(1)小学校受験はいつから対策すればいい?
1.年中の秋ごろからが大多数の理由
2.対策を始めるタイミングの目安
(2)どんな対策が必要?
1.試験・考査別対策
2.日常生活の中での対策
(3)受験塾は必要?
1.塾ナシ受験を選択する家庭もあり
(5)受験合格はゴールではない
1.入学後がスタート
2.たとえ不合格でも無駄にならない学習を!
(6)まとめ
(1)小学校受験はいつから対策すればいい?
年中の秋ごろからが大多数の理由
入試の1年前だから
小学校受験の日程はほとんどの学校で9月~11月ごろに行われます。その1年前のタイミングとなるのがちょうど年中の秋になるわけです。もちろんそれ以前からスタートする方、年長になってからの方、様々ですが平均は年中の秋からのスタートをされる方が多くいらっしゃいます。
家庭での準備に1年は必要だから
入試の1年前だから年中の秋から、というのは、やはり準備期間に1年くらいはかかるものだから、と認識しておいていいでしょう。小学校受験は子どもの日常生活の過ごし方が非常に重要で、子どもの成績だけが見られるものではありません。絵本の読み聞かせをしたり、身の回りのことを自分でできるようにしたり、しっかりと人の話を聞く練習をしたりと、保護者が一緒にトレーニングを積んでいく必要があります。短期間で付け焼き刃のような準備をすることがなかなか難しい年齢のため、1年間くらいの期間をかけて受験準備をするようにイメージしておくとよいでしょう。
1年の四季を感じながら準備ができるから
受験項目に季節感というものがあるわけではないですが、小学校受験には子どもに四季折々の花や行事、果物などの知識・教養を問うテストや口頭試問が多く存在します。1年間の四季を実際に体感しながら日々の生活の中で意識をさせることが重要です。
対策を始めるタイミングの目安
子どものタイミング
少しずつ子どもの集中力が伸びてきたときがスタートに向いているといえます。例えば、以前より本を読む時間が長くなった・読み聞かせの絵本を最後まで聞けるようになった・パズルや塗り絵など取り組む時間が長くなってきた・・など、子どもの物事に取り組む姿勢が整ってきたタイミングがあれば、そこも対策の始め時です。
家庭のタイミング
小学校受験は子どもだけでなく保護者の準備も必要です。志望校を決めたり、面接練習をしたり、両親ともに受験に向かう姿勢を整えなければいけないので、転勤や転職、ほかの兄弟の進学なども関わってきます。受験者の子どもだけでなく家族全体でのタイミングもある程度考えておいたほうがよいでしょう。また、「家庭のチームワーク」が小学校受験には非常に重要で、父と母の関係・父と子の関係・母と子の関係は一瞬で構築できるものではなく、時間をかけて少しずつ絆が強くなっていきます。ある程度の時間をかけて築いていかなければならないチームワークをしっかりと入試当日に発揮するためにも、家庭のタイミングも重要視してください。
(2)どんな対策が必要?
試験・考査別対策
ペーパーテスト
季節の草花や生き物に関する問題や、足し算・引き算、記憶力を問われる問題など様々な問題を解く必要があります。主なジャンルとしては「言語」「数」「形」「比較」「位置の理解」「常識」の6つとされています。特に季節などは、子どもが日常生活の中で意識的に教えていかなければならず、親の知識と教養が必要になります。四季の行事や植物・食べ物などを意識的に生活の中に取り入れていきましょう。数や形なども、子どもが自然に身につけられるものではないので、ドリルや教材に取り組んだり塾やお教室に通ったりといった対策が必要になるでしょう。
行動観察
これは私立・国立共通して出題される課題のひとつです。子どもを自由に遊ばせたり、ほかの受験生や在校生の年上の子どもたちと遊ばせたりすることで、どんな立ち振る舞いをするのかを審査する課題となっています。ここでは、日ごろの家庭での躾やマナーがどこまで行き届いているか、を見られており、入学後の態度や姿勢を審査しているとも言えます。ここでは課題を行っている間だけでなく、入室から退室まですべてが審査対象といえます。
②きちんとした返事ができるか
③静かにじっとして指示やお話が聞けるか
④きちんとした姿勢で座ることができるか
⑤順番がくるまできちんと待っていられるか
⑥協調性があるか・協力的か
⑦創造性があるか
⑧持続性があるか
⑨上手にコミュニケーションが取れるか
⑩相手の立場にたてるか・思いやりがあるか
このようなポイントが試験官によってみられていますが、受験する学校の教育方針によってどのポイントを重要視するかは異なります。この行動観察も、なんのトレーニングも積まずにできる子どもは少ないでしょうから、塾や幼児教室に通学される方が大多数なのが現状です。
制作課題
ここでは画用紙やハサミ・のり、クレヨンなどを使い工作や絵画を制作する、というものが主になります。手先の器用さはもちろんですが、道具の使い方や机の上が整理整頓されているか、想像力豊かな作品に仕上がっているか、なども評価ポイントです。与えられた時間内に与えられた材料で指示通りの手順に沿って作品を完成させる必要があるため、落ち着いて試験官の指示ををちゃんときけるか、というところも大事になってきます。
運動テスト
・ルールを守る力
・友達と遊ぶ力
・連続運動
・特定の運動技能(ボールを投げ・キャッチ、ケンケン、ワンバウンドパス、模倣体操など)
規則正しい生活に加えて、毎日の散歩や荷物を持つこと、また公園遊びなどを通して全身の筋力を鍛えておくことが重要となります。
また、栄養バランスのとれた3食の食事をしっかりと摂取することも重要です。
面接
小学校によって様々ですが大きく分けると以下の4つになります。
②両親のみ面接(片方の親だけでいい場合もあり)
③両親と子どもに面接(片方の親だけで良い場合あり)
③-1両親と子どもを一緒に面接をする
③-1両親と子どもを別々に面接する
面接では「父親」「母親」「子ども」にそれぞれ異なる質問をされますし、「父親」「母親」でも微妙に質問内容や切り口が違います。
短いところは5分程度、長いところでも15分と時間は限られますが、その短時間でも学校側はご家庭の教育方針や価値観など、様々な情報が収集できる貴重な時間なのです。
あらかじめ質問を予測して完璧な回答を用意しておくことも大切かもしれませんが、学校側が面接を行う意義を理解すること、そしてあくまでも受験者が御校の教育方針に共感・賛同しているから志望しているのであって、学校側に期待や要望を押し付けないことを意識するようにしましょう。
日常生活の中での対策
身支度を自分でする
靴を履いたり、上着をかけたり、かばんにハンカチを入れたり・・・普段の生活の中でこどもが自分でできることをどんどん増やしていくことが大切です。なんでも親が率先して行ってしまうと、いざ一人で試験を受ける時に親が離れてしまうだけで不安になってしまう子も少なくありません。なんでも親にべったり、では子どもの自立も遅くなってしまいます。少しずつ日常生活の中で子どもにいろんなチャレンジをさせましょう。
マナーを身に付ける
ご飯の前にいただきますをする、バスの中では静かに座っておく、物の貸し借りには「どうぞ」「ありがとう」をセットにする、など子どもでも実践できるマナーはたくさんあります。すぐに完ぺきにできなくとも、毎回教えて促し続けることで少しずつ身に付いていきます。受験前に即席でできることではありませんので、時間をかけて学ばせていきましょう。
適度な外遊びも大事
受験をすると決めたからとは言え、毎日お部屋の中でお勉強をしているだけではよくありません。試験でも運動テストがあり、しっかりと体を元気に動かしておくことも大事な受験対策です。遊具の多い公園に行ってみたり、季節のレジャーを楽しんだり、と「受験勉強」だけにとらわれすぎないことも大切です。
お友達との関わり方
試験では周りの受験者とのコミュニケーションの様子なども常に見られています。なんでも自分が一番になることだけにこだわっていたり、自分より作業のスピードが遅い子を馬鹿にしてみたり、受験において競争心を強く煽られてしまうとそんな子どもも出てきてしまいます。周りのお友達と遊んだり作業を共にする経験もできるだけ多く積ませてあげてください。
(3)受験塾は必要?
塾ナシ受験を選択する家庭もあり
すべての家庭が必ず受験塾に通っている、というわけではなく、受験への志望度や試験内容によっては通塾せずに受験に挑戦する家庭も少なくありません。どのようなパターンだと塾ナシ受験を選ぶのか見てみましょう。
受験情報を買うために月謝を払うか
受験塾に行く一番のメリットは「受験についての最新情報が貰える」ということです。受験塾は直近の試験内容・実際に受験した親子からのヒアリング内容などとにかくデータ量が豊富です。ネットにはなかなか出回らないリアルなお受験を知っているのが受験塾の強みなので、その情報を買うための月謝と考えるのがよいでしょう。ですので、その月謝を払って情報を得たい!それを利用して絶対に合格したい!という強い志望の方以外は、通塾は必須ではありません。
親子関係を客観的に見ることができるか
受験において自分の子どもや親子関係を客観的に観察することは非常に大切です。周りの子と比べすぎる必要はありませんが、受験は競争ですので必ず比較されます。子どもだけでなく、親と子の関わり方や関係性も注意深く見られますので、そこをしっかり第3者の目線に立って考えることができるか、ここも通塾を選択するかのポイントになります。
(4)塾の選び方
受験塾
まずは受験専門塾の特徴を見ていきましょう。
受験合格が唯一の目的
受験塾とは、志望校合格だけが目的です。受験科目の合格点を取るためのテクニックを教え、一緒にトレーニングを積んでいくのが受験塾なので、志望校別の対策クラスがあり、保護者への面接練習の時間などもあります。とにかく小学校受験への合格だけを見据えているため、受験を終えた後の子どもの成長や伸びまで考えて指導をしてくれるところは少ないでしょう。例えば積み木の数え方や足し算・引き算などはとにかく正確に解くための統一されたやり方をひたすら叩き込んでいくイメージですし、それこそが合格への近道になります。
画一されたスキルとテクニックを身に着けられることは受験塾のメリットでしょう。
志望校別対策ができる
小学校受験は志望校別に必要な受験準備が大きく異なります。とくに面接対策などは過去の面接試験データを集めて対策をしてくれるので、受験塾の最大の強みといえます。過去の受験生からの経験談なども聞くチャンスもあるので、受験校の校風や試験官の雰囲気などの情報も得られます。
とにかく小学校受験に必ず合格せねば!というご家庭は、やはり専門の受験塾の助けを得ながら、二人三脚で受験に向かっていくほうが心強いですね。
幼児教室
受験専門ではなくとも、子どもの学力と心を同時に育みながら受験に備えられる幼児教室の特徴を見てみましょう
受験合格は通過点
幼児教室の目的は小学校受験にとどまりません。そもそもの勉強に向かう学習意欲や土台を作りながら、これからの時代を自立して生きていける人間を育成することが目的ですので、受験はあくまでもの通過点として捉えています。先の長い人生の中で、未就学期にしか施すことのできない教育、幼児期にしか伸ばすことのできない力がたくさんあるので、受験だけにフォーカスせず子どもに学びを与えられる場といえるでしょう。
非認知スキルの育成
昨今この「非認知スキル」という言葉を目にすることが増えたのではないでしょうか。これは従来の知能指数(IQ)と同等、あるいはそれ以上に現代社会を生き抜く人間にとって必ず必要なスキルになります。コミュニケーション力や積極性、社会性といった言葉にも変換さされます。我々のような幼児教室はこの非認知スキルを育み、子供が保護者から精神的に安定して自立し、chatGPTやAI機能にはない人間力を磨いてこれから先の社会を生き抜いていける人材を育てています。
学習の土台と習慣化
受験に関わらず、子どもの学力をつけたいと思わない保護者はいないですよね。それこそ小学校受験から考える方の中には、その先の受験戦争から離脱できることをメリットと捉えている保護者も少なくないと思います。幼児教室では、基礎学力のさらに土台部分が形成されるようになっています。例えばまずは自分の今やりたいことを我慢して目の前の課題に取り組む力や、講師の話をしっかりと聞く姿勢、自ら学習に向かう習慣、こういった力は年齢が上がるにつれて自然に身につく訳ではなく、意図的にトレーニングを積む必要があります。宿題の習慣化、間違い直しの習慣化、学習の習慣化。これは特に未就学児のうちに、「勉強」の感覚をつけずにやらせる環境を整えてあげると、後々保護者が非常に楽になります。
幼児教室ではこういった基礎作りをとても大事に考えています。
親子で一緒に学ぶ環境
我々はまキッズでは、授業も必ず親子で一緒に受けていただきます。自分の子どもが何に悩み、何ができて、何を楽しそうに取り組んでいるのか、一緒に授業を受けることでしか気づけない子どもの成長を日々しっかり感じていただけます。子の間違いを認め、できたことを褒め、取り組む姿勢を一緒に育む。このような環境は子どもが大きくなるとなかなか維持できません。幼児期の今だからこそ成り立つ学習環境といえます。
受験してみよう!でもその先の成長も見越して、今しか伸ばせない力をしっかり育みたい、というご家庭は受験塾に絞らずに幼児教室という選択肢もありますね。
(5)受験合格はゴールではない
入学後がスタート
目先の合格だけに囚われてしまうと、とにかくどこかに合格しなきゃ!という意識が高まり、何のための受験なのか、誰のためなのかを見失ってしまいます。しかし重要なのは入学後に子どもが何を学びどのように成長をしていくか、です。子も親も燃え尽き症候群には注意しましょう。
たとえ不合格でも無駄にならない学習を!
貴重な時間を割いて、安くはない授業料を払って受験に向かっていくのであれば、不合格だったとしても無駄にならない、この先の中学受験、高校、大学、そしてその先の将来までしっかりと繋がっていく教育を施してあげたいですよね。この幼児期に単純な詰め込み式の受験対策をするのか、先を見越した基礎作りをするのか、教育は親から子への最大の投資です。しっかりと見極めて取捨選択をしながら受験に向かっていきましょう。
(6)まとめ
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