【コラム】3歳児の発達段階とは?関わり方のポイントや遊びについて解説

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3歳は著しい成長を見せるとき。成長度合いの個人差も大きいため、「わが子の発達は順調なのか」と心配になるかもしれませんね。さらに、3歳から幼稚園に入学する場合、親はほかの子を目にする機会が増え、つい比較をしてしまうことも。
そこでこの記事では、3歳の平均的な発達段階を詳しく解説。発達を促す関わり方についても説明していきます。
子どもの成長を落ち着いて見守りたいという人は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

(1)3歳児の発達段階とは?できるようになることをチェック

身体、知能、精神とそれぞれに大きな成長が見られる3歳児。その発達段階と、具体的にどんなことができるようになるのかをチェックしていきましょう。
ただし、成長度合いは個人差が大きいもの。「うちの子はできない」とすぐ心配することなく、長い目で見守っていくことが大切です。
 

生活習慣の発達

日常生活の基本的な習慣が身についてくる時期。全体的に手がかからなくなって親は助かるのですが、完ぺきではないのでサポートは必要。失敗しても叱らないようにして見守っていきましょう。

●食事
ごはんはスプーンやフォークを使ってひとりでも食べられるように。お箸にチャレンジしたがる子どももいます。
乳歯が生えそろい、食べ物をしっかりかめるようになります。「よく噛んで食べようね」と指導していきましょう。食事中は立ち歩かないこと、姿勢や食べ方などマナーも少しずつ教えてあげるといいですね。

●排せつ
おむつを卒業し、トイレに一人で行くようになります。でも、一気におむつ不要になるのではなく、うんちはトイレでできなかったり、夜間はおむつが必要だったりする場合も。その子のペースに合わせて焦らず指導しましょう。

●身支度
ボタンやファスナーなどの扱いに慣れ、服の着替え、靴の脱ぎ履きがスムーズに。とはいえ、やや時間がかかることもあるので、朝は余裕を持って身支度できるようにしましょう。

ほかにも歯みがき、手洗いやうがいも教えてもらうことによりできるようになってきます。「食べたら歯を磨こう」「帰ったら必ず手を洗おうね」など、習慣化できるように声掛けを。

 

運動面の発達

筋肉が発達し、手足を大きく動かすダイナミックな動きもみられるように。バランス感覚もアップして、上手に重心をコントロールできるようになります。具体的な動きをいくつかあげてみましょう。

 ・片足でケンケンをする
 ・1~3段の段差から飛び降りる
 ・三輪車をこぐ
 ・ボールをキックする など

このようにうまく体を動かせるようになると、公園で楽しめる遊具も増え、遊びの幅がぐんと広がります。なるべく外遊びを取り入れ、のびのびと運動できるようにするといいでしょう。

●巧緻性(こうちせい)の向上
全身だけではなく、手先の器用さ=巧緻性(こうちせい)も向上します。丸や三角の形を描く、ハサミなどの道具を使って工作をする、細かなブロックを組み合わせて形を作るなど、おうち遊びも一段階ステップアップした楽しみ方ができるでしょう。

 

言葉の発達

言語能力については、大人の言うことはほぼ理解できる状態に。話し方も4歳近くにはかなり流ちょうになり、意思疎通がスムーズに感じられるでしょう。

●三語文から多語文へ
2~3歳ごろには「パパおふろ入ってる」など、三語文を使いこなすようになります。成長とともに多語文(4語以上を組み合わせる文)に移り、4歳に近くなると「てにをは」などの助詞、「あれ」「こっち」などの代名詞も使った少し複雑な文章も話すようになっていきます。

●あいさつ・意思伝達
名前や年齢の質問に答える、「おはよう」「ありがとう」といったあいさつができる、「おなか痛い」「寒い」など自分の感じたことを相手に伝えることもできるように。

●なぜなぜ期
「なぜ?」「どうして?」という質問が頻繁に出てくる「なぜなぜ期」に入る子も。

好奇心旺盛で吸収力が高い時期。過程においてはたくさん会話をしてコミュニケーションをとると、より言葉の発達を促すことができます。

 

社会性の発達

クラスメイトや同年代の子どもに興味を持ち、積極的に関わろうとします。友だちと一緒に遊ぶ中で、徐々に社会性が育っていくのです。

●子ども同士で遊ぶ
友だちが気になるものの、最初は同じ場所で互いに意識しながらバラバラに遊ぶ「並行遊び」の状態。そこから、介在者(親や先生)の指導のもと大勢で簡単なゲームをしたり、子ども同士2~3人で一緒に遊んだり、といったことがだんだんとできるように。

●ルール、マナーの理解
「公共の場所では騒がない」「順番は守る」など、一般的なルールやマナーが理解できるようになる時期。教えればある程度は守れるようになりますが、自分の興味関心に集中して忘れてしまうことも多々あります。その都度指導してあげましょう。

●思いやり、共感の芽生え
少しずつではありますが、「周囲の人は自分とは違うことを感じている」と認識するようになっていきます。集団の中で他者の気持ちを察し、その意見に耳を傾けることを学んでいくのです。自分のしたことで人が喜ぶのをうれしいと感じるようにもなり、お手伝いをやりたがるといった傾向も。

まだまだ自己中心的な考え方が強い3歳児ですが、なるべくたくさんの人と接する機会を持たせてあげることで社会性が磨かれていくでしょう。

 

知能の発達

知能もぐんと発達し、理解力が向上する3歳児。数やものの大小、形などがわかるようになっていきます。

●数の認識
数に興味を持ち、数字の読み書きをやりたがるように。1~10程度なら自分で数えられるようになる子も多数。

●多い少ない、前後、大小、長短などの理解
数が分かるようになると、どちらが多い、少ない、といったことも理解できるようになります。また、物を比較してその前後、大小、長短などを見極めることも可能に。

●色・形の認識
代表的な色が分かり、指示された色を選んで塗ることも可能に。三角、四角、丸など、ものの形の理解も進みます。

●思考力・記憶力の向上
アバウトながら過去と未来の概念がわかるように。また、読んでもらった本の内容を覚えるなど、思考力や記憶力もアップしていきます。

さまざまなことに知的関心を持ち、教えればどんどん吸収していきます。子どもの知りたいというサインを見逃さず、日常や遊びの中で自然と教えてあげられるといいでしょう。
会話では、「あれを取って」ではなく、「テーブルの上にある赤い箱を取って」と物の位置や色を言う、「丸いおせんべいが3枚あるね」と形や数字を入れるなど、具体的に表現するように意識してみましょう。


 

(2)3歳児の発達に合わせた関わり方のポイント

自我が育ってくる3歳児は素直に言うことを聞かず、親は手を焼くことが多いかもしれません。その発達段階に合わせた接し方を理解しておけば、無駄にイライラするのを防げるでしょう。主にどのようなポイントを意識すればいいのか、まとめて解説します。
 

自己主張を受け止める

「自分でやりたい!」「あれはイヤ!」など、自己主張が強くなる3歳児。そうしたとき、「できないでしょ!」「わがままを言わないの!」とすぐに否定するのは避けて。「自分でやってみたいんだね、おもしろそうだもんね」「あれはイヤなんだね、どうしてかな」と、まずは思いを受け止めて聴いてあげることです。
親が自分の気持ちをわかってくれた、と感じられれば、たとえ主張が通らなくてもある程度納得することができるでしょう。
 

少し離れて見守る

まだ幼さの残る年齢なので、つい先回りをしてやってあげたり、口出ししたりしてしまうかもしれません。でも、そこはぐっとこらえて、危険がないかぎり子どもが自分でやるのを見守りましょう。思い通りにいかなくて泣いたり怒ったりするようであれば、そのときは「こうすればできるんじゃない?」とヒントを与えるなど適宜サポートを。
正直、「親がやったほうが早い」と感じることも多いはず。でも、「一人でできるようになるのが子どものため」と理解し、見守る姿勢を忘れずに接しましょう。
 

できるようになったことを一緒に喜び、ほめる

小さなことでも、何かできるようになったときは「やったね!」「できたね」など思い切りほめてあげましょう。親に認められることで自信や達成感を持つことができ、「どんどんとチャレンジしてみよう」という意欲がわいてきます。
トイレトレーニングのように成長が一進一退のこともあります。そんなときも、「なぜできないの」と怒るのではなく、「今日はトイレに座ることができたね」というように、スモールステップでできたことを見つけてほめてあげることが大切です。
 

叱るときは理由を伝えながら

自我の成長により反抗的になってくる3歳児。叱らねばならないことも多いですが、「ダメでしょ!」「やめなさい!」だけではいっそう反抗されてしまいます。
必要なのは、ダメな理由をわかりやすく説明すること。理解力がついてくるので、かみ砕いて伝えれば「してはいけない」とわかります。ただ、「わかっていてもやる」こともあるので、その都度冷静に根気よく伝えていきましょう。
「どうしてそんなことしたのかな?」と子どもの理由や気持ちを聞くことも大切ですよ。
 

(3)3歳児の発達に合わせた遊び

幼児の能力は遊びの中で成長していくもの。3歳の発達に合わせた遊びを取り入れることで、健やかな心身の成長を促すことにつながります。屋外・屋内それぞれでおすすめの遊びを紹介します。
 

屋外の遊び

筋力の発達や全身のバランスの発達を促すため、体をダイナミックに動かす遊びを取り入れるといいでしょう。動きは大きくはないですが砂遊びもおすすめ。創造力や集中力などが養われます。自然に触れる遊びも子どもの感性に刺激を与えてくれるでしょう。
複数人でなら、簡単なゲームにチャレンジしてみても。ルールを守る、友だちと仲よくするといったことが学べます。

〈屋外遊びの例〉
●追いかけっこ
●ボール投げ、サッカー
●ジャングルジム
●砂場遊び
●石集め、草花採集、昆虫採集
●鬼ごっこ
●かくれんぼ など


 

室内の遊び

工作など手先を使う遊びは巧緻性を高めてくれます。また、複数人でのごっこ遊びは、仲間と一緒に遊ぶことの練習になるでしょう。数字や色、形に興味がわく時期なので、それらに楽しく触れられる知育玩具もおすすめです。

●積み木、ブロック
●お絵描き
●工作
●ごっこ遊び・おままごと
●折り紙
●パズル 
●絵本 など

男女や個人で遊びの好みが分かれてくるころ。外遊び、室内遊びのいずれにおいても、子どもが夢中になれることを一番に考えてあげましょう。


 

(4)まとめ

3歳はできることが増え、親としては「しっかりしてきたな」と成長を喜べる時期。その一方で、まだまだ甘えん坊な面も多くみられるでしょう。子どもの気持ちに寄り添って、ときには十分に甘やかしてあげることも必要です。子どもが新しいことに安心してチャレンジできるのも、愛情のベースがあればこそ。
3歳は一人ひとりの個性・特性が際立ってくる時期でもあります。少々ゆっくりとした成長でも焦らず見守ってあげましょう。ただ、親が常に発達に不安を感じている状態は子どもにとってもよくないこと。自己判断ではなく、専門家や地域の発達支援の窓口に相談してみましょう。それぞれの子どもに適切な環境を整えて、のびのびと過ごせるようにすることが何よりも大切です。
 

 

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Writer:幼児教室はまキッズ灘中合格者数日本一の実績を持つ浜学園が運営する能力開発型の幼児教室。保護者同室・少人数制の授業で、高い思考力と社会性を養成します。対象学年は3歳~小2生。

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