【コラム】子供の教育って何をすればいいの?何が正解?今の子供に必要な教育ってどんなもの?

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子育てに正解や不正解がないからこそ子供への教育は悩みが尽きませんよね。
この記事では教育に必要なこと・これから伸ばしていきたい力などを紹介します。日々の生活の中で保護者の意識を変えていくヒントがたくさん詰めこんでいます!

 

 

(1)子供の教育は何をすればいい?

親からの肉体的自立

まずは子供ができるだけ早く身の回りのことを自分でできるようにしてあげることが大切です。そのためには自分の体を自由に動かせるようになる必要があります。
 

指先調整能力の育成

指先を器用に動かして道具を使う動物は人間だけ。この手先の器用さは学習意欲をつけるためにも重要で、鉛筆の筆圧や道具(はさみや定規やコンパスなど)の使いこなし方にも関わってきます。またそれ以前に、自分の体を自分の力で自由に動かすことができなければいつまでたっても保護者に甘えっぱなしになってしまいます。まずは指先から、力加減や動作を体感することで肉体的自立を図っていきます。
 

自分でできることを増やす

指先を上手く使えるようになると、靴を履く・ボタンを留める・チャックを上げる・・などの身の回りのことを自分でできるようになっていきます。こうすることで、なんでも親に任せていた子供が少しずつ自分の生活を自力で整ていくことに繋がります。できることを増やしてあげる、これは自立への第一歩になります。
 

自立心の形成

なんでもさせてみる

先で述べた通り、親からの肉体的自立を促すことが幼児期には特に重要なので、日常生活の中で子供一人でできることはとにかくなんでもやらせてみてください。やりたい!という意思をできるだけ尊重してあげて、チャレンジできる環境を与えてあげることは、時間や気持ちの余裕も重要ですよね。ぜひ少しずつそういった環境を作ることをまずは意識してみてください。
 

先回りして助けすぎない

子供にチャレンジさせるということは、時に危ないシーンもあるでしょう。しかしすべての危険を親が察知して先回りしてしまうと、それは結局チャレンジでは無くなってしまいます。失敗することこそ重要で、そこから何を学ぶのか、どう改善していくのかを考えさせるようにしていいきましょう。これは親の子離れにも大切なポイントです。
 

 

学習の基礎作り

基盤を作っておかないと知識を吸収できない
 

図形形態認識能力の育成

算数が苦手になる子供が小学校3・4年生からぐっと増えていきますが、これには図形を頭でイメージできるかが大きく関わっています。この図家形態認識とは図形の名前や定義を認識しているものではなく、その図形を想像できるか、につながっています。例えばパズルには、目で見た形のイメージを脳内でキープしながらピースを探す作業を繰り返して、想像力や視野を広げる効果があり、図形を目で見て形を頭で認識していく練習になっています。計算ができるだけでは算数でつまずいてしまうし、想像力や視野の広さは人間としても必要なスキルですよね。
 

空間位置把握能力の育成

人との距離の取り方や声の大きさ、方向感覚などはこの空間位置把握能力が関係しています。3次元を生きている人間は高さ・長さ・重さ・かさなど様々な単位を体感して生活していますが、幼少期にはこのような感覚がまだ乏しく、例えば高さの認識ができていないが故に高所からと飛びおりようとしたり危険な行動を取ってしまったりするのです。また中学受験に頻出している立体の展開図や横から見た平面図の記述問題などは、2Dの紙面に書かれている立体を脳内で3Dに変換し、さらにそこから回転させ方向を認識しながら問題に解答しなければなりません。ここにも図形の力が必要です。図形・空間ともに学習の基礎になるとともに、日常生活においても必須の能力であるといえます。
 

 

学習意欲の育成

意欲的に自ら勉強に向かう習慣=子供のやる気
 

成功体験をたくさん積ませる

大人でもできないこと、難しいことに逃げ腰になったり避けてしまったりする人はたくさんいますよね。その理由の多くは、成功のイメージが湧かないから、ではないでしょうか。幼児期にはできる限り、この成功イメージを湧きやすくするために、小さな「できた!」をたくさん感じさせ成功体験を積ませてあげましょう。パズルが1ピース置けた・昨日よりはさみを上手に使えた・間違った問題に気付けた・・など本当に小さな出来事を「成功体験」として感じさせてあげましょう。
  

満足感と自信をつける

成功体験をたくさん積んでいくとその数だけ満足感が湧きます。それが多ければ多いほど、やればできる・もっとできることがあるのかも!という自信と意欲に繋がります。このような自信がなければ、何事にもチャレンジできず、もっと頑張ろうという意欲も湧いてきません。自ら進んで学習に向かっていける子に育つためには、この満足感と自信はセットで必要になってきます。
 

自ら学習に向かう姿勢づくり

自分に自信がついてくると、これもやってみよう・あれもできるかも・・と少しずつ興味を持つ幅が広がっていき、この問題は解けたけどなんでこれは間違ったのだろう?とできなかったことにも再挑戦していくキッカケが増えます。このようにできなったこと、間違ったことに注目がいくようになると、次正解するにはどうしたらいいのかな・・と自ら考えるようになります。これが続くことで、自分から机に向かう習慣になっていきます。
 

 

将来につながる能力の育成

一夜漬けにならない学習

テスト前に同じ範囲の問題をひたすら暗記していたけれど、テストが終わった瞬間から記憶に残っていなかった、こんな経験ありませんか?幼児の子供にも同じことをさせていては全く無意味ですよね。子供の記憶力は持って1.2分なので、その間に何度も何度も単純な計算問題なんかを解かせてスピードを上げていくことも、受験においては必要な体力を養うことにつながりますが、すべてが質より量を取るような内容では、今その瞬間はできても将来につながっていく能力として蓄えおくことはできません。せっかく貴重な時間を親も子も費やすのであれば、今すぐにできることを増やすだけでなく、将来の学習に結びついていくものを選びましょう。
 

五感を刺激して経験を積ませる

子供が何かに集中できる時間はすごく短いですよね。一瞬で飽きてしまって目移りしていくことがほとんどなので、単純な問題ばかりではすぐに取り組まなくなってしまいます。パズルのピースを手で触らせたり、図形を目で見て脳内でイメージをキープしたり、音や言葉を耳で聞いて理解したり、、と五感に刺激を与えながら勉強を行わせることで、途切れがちな子供の集中力も少しずつ持続するようになります。また様々な刺激を受けながら集中して取り組んだもの忘れにくいため、先の学習の土台として積み上げていくことができます。
 

 

(2)子供の教育に大切なこと

他の子と比較しない

相対評価ではなく絶対評価

あの子に比べたらうちの子は・・・なんて周りの子と勝手に比べて落ち込んだりしていませんか?その周りの子との差を今すぐに埋めることがゴールではありません。この他者との比較は、保護者の焦りや怒りを生んでしまう原因にもなります。重要なのは「うちの子」が以前の「うちの子」と比べて成長したかどうか。他の子と比較せず、我が子の成長をしっかりと感じ取れるようにしましょう。
 

成長スピードは違って当たり前

幼児期の子供は月齢や生活環境によっても、成長のスピードには差があります。これは子供の能力不足や親のせいではなく当たり前のことなので、必要以上に心配したり焦ったりせず、我が子が日々何ができるようになったか、を見つけられるようにしてみてください。
 

感情をぶつけすぎない

感情任せに怒らない

他の子と比較して親が勝手に落ち込むだけならまだしも、その親の焦りや怒りをそのまま子供にぶつけてしまっていませんか?ぶつけた結果なにかプラスのものが生まれた!というケースはとても少ないと思います。他人の感情をむき出しの状態でぶつけられたら、大人でも不快ですよね。テスト結果に怒ってもその点数は変わらないし、怒ったから子供が自発的に勉強に向かっていくこともなく、ただただ親も子も苦しいだけ・・親の感情に振り回される子供ほど自立から遠のいてしまいます。そんな負のループからは抜け出しましょう。
 

子は親の顔色に敏感

大人同士の会話だしまだこの子は小さいから理解していない・・そんな風に思っていても、子供は親の顔色に非常に敏感です。笑っているのか怒っているのか悲しいのか、表情や声や動作で敏感に感じ取っています。いつもご機嫌でいよう♪なんて中々難しいですが、子供に不必要な不安や居心地の悪さを感じさせないように、少しの意識からスタートしてみましょう。
 

 

過度に期待しない

期待は子供の負担にもなりえる

何も期待をされてなければやる気をなくしてしまいますが、過度な期待は子の負担になる場合も非常に多いです。両親の期待を小さな背中に背負って頑張っている子供は、少しずつ自分でも気づかないうちにストレスを抱えてしまいます。そのストレスを上手く伝えることもできず発散もできず、体調に現れてくる子も珍しくありません。我が子の可能性を潰してしまうような期待は捨てましょう。
 

その期待は誰のため?

期待をするな、というわけではありませんが、その期待が親の自尊心を満たすためのものになっていないか考えてみてください。子供のため、がいつしか親のためになってしまわないように、親の理想の押し付けにならないように俯瞰してみることも大切です。
 

小さな「できた」をたくさん見つける

些細な進歩もすべてが成長

さきほど絶対評価の話をしましたが、まさにここに繋がります。子供との日々の生活の中で、ほんの小さな進歩が見つけられたら、その成長を喜べるように、その進歩をまずは見つけられるようにしていきましょう。そのためにはよその子と比べている暇なんかなくなるかもしれません。
 

子供はみんな褒められたい

褒められてうれしくない子供。私は見たことがありません。大人でも褒められて悪い気はしませんよね。それに他人から褒められるよりも、親から褒められる方が子供の顔色はパッと明るくなります。褒められる、ということは自分の存在が認められること。あなたの存在が素晴らしくて大切なものなんだ、と教える手段の一つです。たくさん褒めてあげましょう。
 

褒め上手になろう

なんでもかんでも褒めて伸ばそう!と捉えてしまうと、何も注意せず好き勝手やらせるのか・・と極端に考える方もいらっしゃいますが、そうではありません。成長・進歩を感じ取り、「褒めポイント」を見極めることが大切です。子供のやる気を伸ばすために効果的に褒めることで、親も怒らず穏やかに過ごせる時間が増えてくと、親子ともにメリットだらけですよね♪
 

親子一緒に成長する

子供3歳・親3歳

親になったからとは言え、誰もが完璧に子育てができるわけではないですよね。大人だから何でも完璧にしなきゃ・・親だからしっかりしなきゃ・・と思い過ぎることはあまりおすすめしません。その思いが自分を苦しめてしまい子供にも悪影響を及ぼしてしまっては元も子もありません。子供が1歳になったら同時に親も1歳になる。そんな感覚で、親として子供と一緒に成長していきましょう。
 

子は親が思うほど子供じゃない

親にとって子供はいくつになっても子供ですよね。しかし、急に大人びたことを言うようになったり、いつの間にそんなことできるようになったの?と驚かされることも多いのではないでしょうか。親は自分が思うほど大人ではないし、子供も親が思うほど子供のままではないんです。日々の成長や進歩を感じ取り、それを褒めて一緒に喜んでいける、そんな親子になっていきましょう。
 

 

(3)公教育が今求めている力

現代社会を生き抜く力

知識と技能

今も昔も知識量の多さはもちろん重要で、受験を戦い抜くためにも必要不可欠です。各教科のインプットされた知識は学習の土台となります。
 

思考力

目の前にある課題や問題から逃げずに自分で考えて解決していく力です。
他力本願で逃げてしまう癖が学習でもつまずいてしまうし、大人になっても苦労します。考えて行動する、言葉では簡単ですが自然と身につくものではなく意図的に育める環境が大切です。
 

判断力

人生は選択の連続です。特に仕事では優先順位を判断したり、今この場面でどんな対応をすべきか、などとにかく考えて行動を選択する必要があります。指示待ち人間は必要とされない社会。自分で考えて行動するためにはこの判断力が欠けてはいけません。
 

表現力

最近では正解のない問題が入試にも増えてきています。どんなに素敵なアイディアや意見が構築できても、それを相手に伝えられなければ意味がありません。これまで培ってきた知識や経験を、どんな方法で表現していけるか、そんな力を入試でも見る時代です。
 

学びに向かう力

言わないとやらない子は学習習慣がついていないため、何をしてもやらされてる感があり、もっとできるようになろう!と伸びていくことができません。学校でも塾でも、自分のために教師が語りかけてくれるシーンはほとんどなく、集団の中で自ら授業内容を理解しようとする姿勢、話を聞く力などがないと淘汰されていってしまいます。意欲的に自ら勉強に向かう習慣をつけましょう。
 

 

「勉強ができる子」はもう古い

知識はあって当たり前

IQの高さが全て!そんな時代は過ぎ去ってしまいました。どんなに知能指数が高くてもどれだけ知識量が多くても、その知識を取捨選択しどうやって使うかがポイントです。暗記や詰め込み教育のすべてが悪ではありませんが、同時にその知識を自分のものにしていくトレーニングも必要ですね。
 

その知識は使いこなせるもの?

例えば四字熟語やことわざをいくつも暗唱させたり、方程式を暗記させたり。その暗唱した四字熟語の意味まですべて覚えていなければただの単語力に過ぎず、暗記した方程式の成り立ちを理解していなければほかの問題まで展開して活用することができません。知識は知識のままで終わらせず、道具として使いこなすことができて初めて活かせるものになるのです。
 

アウトプットできる子になろう

自分の好きな分野なら自ら調べて覚えて饒舌に語れる子供はたくさんいます。その範囲を広げてあげる意識で、いろんなことを体験させて苦手意識をつけないように学習に向かわせていくと、単なる知識の詰め込みはせずとも自ら考え選択し、知識を自分の武器として表現できる子になっていきます。
 

 

(4)まとめ

貴重な幼児期にどんな教育を与えればよいのか、これは親がどんな子供に育ってほしいのか、ということに繋がっていきます。

もちろんテストの点数も受験の突破も大事な目標のひとつになりますが、それだけに囚われてしまうと保護者の視野も狭くなり子供の無限大の可能性を閉ざしてしまうこともあるかもしれません。
 
これから子供たちが生きていく社会を予想していくことはとても難しく、AIの発達などで人間の仕事も働き方も変わっていくでしょう。
せっかく時間とお金をかけて教育を施すのであれば、一人の自立した人間になるための土台を作っていき、子供の将来の選択肢を増やしてあげられるとより良いですよね。
 
しかしそんな教育を誰の手も借りずに子供に与えられるか、というとても難しいのが現実です。

そしてそんな時に我々のような教室が存在しています。親と子だけの狭い世界だけで悩まずに、様々な親子のケースを見てきた第三者からのアドバイスを是非活用してみてください。
 
教育は子供への先行投資です。
 
すぐに効果が出るものばかりではなく、子供が成長するにつれて徐々に結果や数字になってあらわれてきます。社会・時代が変化すると共に必要な教育も変化してくため、その変化に乗り遅れずに子供への教育を選択していきましょう。
 

 

 

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Writer:幼児教室はまキッズ灘中合格者数日本一の実績を持つ浜学園が運営する能力開発型の幼児教室。保護者同室・少人数制の授業で、高い思考力と社会性を養成します。対象学年は3歳~小2生。

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