【コラム】5歳の発達を促す知育玩具とは?選び方のポイントとおすすめをご紹介
小学校入学を控えた5歳児。「今のうちにわが子の能力を伸ばして準備しておきたい」と考える親御さんもいるでしょう。そんな時に役立つのが知育玩具です。遊びの中で、伸ばしたい知能を楽しく高めていくことができるのです。
5歳の発達の特徴を踏まえつつ、知育玩具の選び方のポイント、おすすめ商品を紹介していきます。
(1)5歳ってどんな時期?5歳児の発達や発育の特徴
(2) 5歳児の発達を促す知育玩具・おもちゃ選びのポイント6つ
1.遊び方が限定されないおもちゃを選ぶ
2.動きや仕掛け付きのおもちゃを選ぶ
3.複数人で遊べるおもちゃを選ぶ
4.勝ち負けのあるおもちゃを選ぶ
5.文字や数字に親しめるおもちゃを選ぶ
6.好みや興味に合わせたおもちゃを選ぶ
(3)5歳におすすめの知育玩具を厳選して紹介
1.ラキュー(LaQ)
2.キュボロ(cuboro)
3.カプラ
4.レゴ(LEGO)
5.ジスター(GESTAR) 天才のはじまり
6.小学館の図鑑 NEO Pad
7.くもんの日本地図パズル
(4)まとめ
(1)5歳ってどんな時期?5歳児の発達や発育の特徴
身体の発達においては、筋肉がついて運動能力がより高まり、大人と同じくらいの速さで歩ける子も。片手でボールを投げたりマットで前転したり、体のバランスを上手にとってダイナミックに動くことが可能に。
ハサミやホチキスなどの道具を上手に使う、折り紙の端と端をそろえてきれいに折るなど、手先の器用さも向上します。
日常においては、身の回りのことはほとんど自分でできるように。また、社会性が身につくことで、友だちの気持ちを考えた言動をとる、協調性を持って複数人で遊ぶなど自らをコントロールできるようになってきます。
知能も一層発達し、言語能力のほか、理解力や集中力・記憶力などが向上。教えられれば、平がなや数字の読み書き、簡単な足し算や引き算などができるように。曜日や月、年の理解、時刻の見方など一般常識についても徐々に理解が進みます。
このように5歳は、小学校入学に向けて必要な力がだんだんと備わっていく時期なのです。
(2) 5歳児の発達を促す知育玩具・おもちゃ選びのポイント6つ
重要なのは、「5歳の発達・発育に合ったものを選ぶ」ということ。具体的に、選び方のポイントとなる点を見ていきましょう。
遊び方が限定されないおもちゃを選ぶ
決まった遊び方しかできないおもちゃではなく、工夫しだいでいろいろな遊び方ができるものを選びましょう。5歳児は想像力を膨らませて「見立て」遊びをすることも上手に。
例えばシンプルなブロックなどは、組み合わせによって多彩なものを作ることが可能です。作ったものでごっこ遊びをすることもできますね。子どもの豊かな発想を育ててくれる、そんなおもちゃがおすすめです。遊びの幅が広いと、長い間使えるので親としてもうれしいところ。
動きや仕掛け付きのおもちゃを選ぶ
5歳は、「どうして?」「なぜこうなっているの?」とものごとの成り立ちや仕組みに興味を持つ時期。プログラミングで動きが変わるものや、仕掛けがあるおもちゃなら、そんな5歳児の好奇心をさらに刺激してくれるでしょう。
「おもしろい!どうしてこうなるの?」と子どもが疑問を持ったら、親がわかりやすく説明してあげる、自分で試せるようにサポートしてあげるなど、興味を広げるお手伝いを。そうすれば、子ども自ら疑問を見つけ、知的探求ができる習慣を身につけていくでしょう。
複数人で遊べるおもちゃを選ぶ
他人を考慮しながら行動できるようになってくる5歳児。ボードゲームなど、複数人で遊ぶおもちゃは、社会性、協調性を育むのにぴったりです。
ルールや順番を守る、相手の考えを推察して自分の打ち手を決める、ペアで協力して戦うなど、楽しく遊びながらコミュニケーション能力を身につけることができます。
勝ち負けのあるおもちゃを選ぶ
幼い年齢の場合、負けを受け入れられなかったり勝負ごとはやりたがらなかったり、ということもありますが、5歳ごろになるとゲームの勝ち負けを純粋に楽しめるようになってきます。
対戦ゲームなどは、相手に勝つために試行錯誤するだけでなく、勝てば達成感や満足感を得ることができます。負ければその理由を考え、「今度は勝ちたい」という向上心につながるのです。
文字や数字に親しめるおもちゃを選ぶ
友だちに手紙をかいてみたり、数の単位に興味を示したり。5歳は文字、数字への興味が高まる時期です。小学校入学後に学ぶものではありますが、読み書きができると、興味の幅も広がります。
覚えるには教材での勉強もいいですが、遊びの中に取り入れるとスムーズに学ぶことができます。絵本はもちろん、かるたやトランプなど文字・数字を使った玩具なら、遊びながら楽しく覚えていくことができるでしょう。
英語に興味を持つ子どもには、アルファベットのパズルなどを使ってもいいかもしれません。
好みや興味に合わせたおもちゃを選ぶ
人気のあるおもちゃでも、あらゆる子にヒットするというわけではありません。特に5歳にもなると個人の好みがはっきりしてきて、性別による遊び方の違いも大きくなってきます。
もちろん男女の区別なく遊べるおもちゃもありますが、5、6歳向けだと男女どちらかがメインターゲットとなっているものも多数。
好みに合うものであればより集中して遊んでくれるので、わが子の「好き」を伸ばすつもりで選んでみるのもいいですね。
おもちゃを選ぶときは、これらのポイントをぜひ参考にしてください。では次に、5歳児におすすめの知育玩具を紹介していきます。
(3)5歳におすすめの知育玩具を厳選して紹介
ラキュー(LaQ)
日本生まれのパズルブロック。対象は5歳以上です。
三角、四角の板状のパーツと、5種のジョイントパーツの7種類を使って、平面から立体、球体といった形も作ることが可能。パーツ同士を組み合わせる際の「パチン」という音と感覚が特徴です。
タイヤなどスペシャルパーツも加えると幅広い作品を作ることができ、想像力、思考力を高めるほか、集中力、達成感を得ることも期待できます。
男の子に人気の恐竜、電車などが作れるセット、女の子が好きそうなクリアパーツでジュエリーを作るセットなど種類も多彩。
実際に購入した親御さんからは、
「集中して長時間遊んでいる」
「作ったものでごっこ遊びもできるのでお気に入り」
などの感想があがっています。
▼ピックアップ▼
【ラキュー(LaQ)】
キュボロ(cuboro)
棋士・藤井聡太さんが幼いころ遊んでいたことでも有名な「キュボロ(cuboro)」。対象年齢は4歳以上。溝や穴が彫られた5㎝四方の立方体の木のブロックを組み合わせて道を作り、ビー玉を転がして遊ぶという知育玩具です。組み合わせによりさまざまなルートが作れるのが楽しいところ。ブロック内部の見えない部分の道を想像する必要があるので、頭の中で立体的に考える力が磨かれます。
若干難しい、という感想も聞かれますが、
「5歳で購入して、7歳になった今はユニークな組み合わせを考えて楽しむようになった」
「『CUBOROスタンダード』を購入して、もっと欲しいとのことだったので追加で購入した」
などの声もあり、小学生になっても長く楽しんでいる家庭も多いようです。
▼ピックアップ▼
【cuboro(キュボロ)】
カプラ
フランス生まれの「カプラ」は、厚み1:幅3:高さ15の比率の細長い板を組み合わせて遊ぶ、いわば積み木の一種。1歳未満から遊べます。
シンプルな板を積み重ねることで乗り物や動物、建物などさまざまな造形が可能で、集中力や想像力、手先の巧緻性などが養われるとされています。
ベーシックな白木の板のほか、赤・青・白・黒・黄色など色付きのものも販売されています。
「集中力のないわが子が夢中になっている」
といった口コミのほか、「大人も一緒に遊べるのがいい」という意見も。大人が楽しんでいる姿を見れば、子どものチャレンジ精神もくすぐられるのではないでしょうか。
▼ピックアップ▼
【カプラ】
レゴ(LEGO)
自由度が高い遊びをかなえてくれる代表的なおもちゃ、「レゴ(LEGO)」。ベーシックな「レゴクラシック 黄色のアイデアボックス」は4歳以上が対象で、想像力を働かせて様々な作品が作れます。作り方の説明書もついているので初めてでもチャレンジしやすいでしょう。
そのほかにも多彩なセットがあり、人気の3Dゲーム「マインクラフト」をテーマにしたものや、ディズニープリンセスのセットなど、子どもの好みに合わせて買い足して遊びの幅を広げることもできます。
いったん夢中になると集中して遊ぶ子が多いようで、
「今日は何を作ろう、と毎日楽しく遊んでいる」
「YouTubeのレゴの動画を参考に、オリジナルの大作を作っていてびっくり」
など、子どもの創造性を感じている親もたくさん。5歳以上が対象です。
▼ピックアップ▼
【レゴブロック】
ジスター(GESTAR) 天才のはじまり
花のように切込みが入った円形のピースを自由に組み合わせ、さまざまな形を作っていく知育玩具、「ジスター(GESTAR) 天才のはじまり」。「グッドトイ2021」受賞で近年注目されています。
カラフルなピースは組み合わせるだけではなく、セットで入っているひもに通すなど2歳ごろから遊べるとされていて、5歳では平面的な造形や立体的な造形にもチャレンジできるでしょう。親御さんからは
「5歳の娘は、朝起きてすぐに夢中になって作品を作っている」
「5歳と2歳の兄弟で一緒に遊べる。長く使えそう」
といった感想が。
ピースが1種類でシンプルなため、組み合わせが制限されることなくどんどんと手を動かすことができます。作品作りを通して想像力、空間把握能力、構成力などを伸ばし、「作り上げた」という達成感を得ることができます。
▼ピックアップ▼
【ジスター(GESTAR) 天才のはじまり】
小学館の図鑑 NEO Pad
「図鑑6冊分もの生き物が収録されている」と好評なのが、「小学館の図鑑 NEO Pad DX」。対象年齢は3歳から。
タブレット型の生き物図鑑で、動物・昆虫・魚・恐竜・花・危険生物から700種が調べられます。カメラが内臓されているので、例えば動物園や水族館で撮影した生き物を自分で図鑑に加えることもできます。
そのほかにも、生物に関するクイズなど知育アプリを100個搭載。「文字や算数の勉強にもなるのでうれしい」という親御さんの声も。ゲーム感覚で、楽しく生物のことが学べるおもちゃです。
▼ピックアップ▼
【小学館の図鑑 NEO Pad DX】
くもんの日本地図パズル
自分の住んでいる県や、日本という国についても興味関心が出てくる5歳の時期。「くもんの日本地図パズル」は、都道府県がそれぞれパズルのピースになっていて、日本列島にそれを当てはめていく、というもの。遊びながら、県の名前や位置を覚えられます。
ピースは中部地方、関東地方などエリアによって色分けされていますが、色をつけていない「発展ピース」のセットもついています。慣れてきたら発展ピースを使い、難易度をアップさせることも可能。さらに県名を隠すシールや、国内の世界遺産を紹介した地図もついています。
「学校で学習する前に遊びながら学べる」
「県名や場所がパズル感覚で覚えられる」
など、子どもたちがすいすいと覚えていく様子に満足している感想が多いようです。
▼ピックアップ▼
【くもんの日本地図パズル】
以上、5歳児におすすめの知育玩具を紹介しました。それぞれに狙いや形態も異なります。上記を参考にして、子どもにぴったりのおもちゃを選んであげてくださいね。
(4)まとめ
また、はじめはあまり乗り気ではなくても、親が遊び方の手本を示すことで自分でも遊べるようになることもあります。また少し成長したら夢中になる、という場合も。いずれにしても無理強いすることなく、子どもが心から楽しんで遊べるものを選んであげることが大切です。
子どもにはそのときどきで「学びたい」と欲していることがあるともいわれます。5歳の今、子どもが求めている内容に合致する知育玩具を選べば、自らどんどんと学びの扉を開いていくことでしょう。
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