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【コラム】【子どもを必ずダメにする親】がしているNG行動10選とは?
お子様との関係や教育方法について、「これは言って良いのだろうか」「どのような行動がベストなんだろうか」と悩まれるママ・パパも多いかと思います。今回は、NG行動とベストな対処法の両方をご紹介します。 (1)【年齢別】子どもの発達段階とは? まずは、ご自身のお子様がどれくらいの成長段階にあるのか?を知っておきましょう。 1. 3歳頃 3歳頃の発達については、下記のリンクに詳しく載っております。 (【コラム】3歳児の発達段階とは?関わり方のポイントや遊びについて解説) (【コラム】3歳児の会話レベルとは?3歳児の会話レベルを高める関わり方についても詳しく解説) 4歳頃 4歳頃は、言語面でいうと主語や述語を含んだ言葉を話せるようになりますが、理性や我慢を司る「前頭前野」はまだまだ成長段階にあります。親の話す内容は理解できるものの、「自分の中で納得のいかないことには応じない」といった状況が生じやすくなります。そのため、親子ともにフラストレーションが溜まりやすくなります。また、「何で?」「どうして?」といった言葉が増える時期でもあります。 5歳頃 この頃は「中間反抗期」と呼ばれる時期です。自立心が芽生えて自我が大きくなり、言語能力もより一層発達することから、自分の考えや思いを口にすることが増えていきます。そのため、親に対する反抗や口答え、時には聞こえないふりをしたりすることが多くなります。摩擦が生じやすく、親子ともにイライラしやすい時期かも知れません。 (2)【やってはいけない!】子どもに対するNG行動10選 過度に心配してネガティブな声かけをする お子様に対し、何度も「忘れ物はない?」「ちゃんとトイレは済ませた?」「大丈夫?」と心配の言葉をかけていませんか。一見すると、心配する行為は親らしく、子を思う気持ちでいっぱいに感じます。ところが、この「心配ワード」をずっと浴びせられた子どもは自分に自信を失ってしまいます。なぜなら、心配するということは、子どもにとって「自分の能力を疑われている」という意味になるからです。 「え!だって心配なのは本当の気持ちなのに」と思われたママ・パパもいらっしゃるかと思います。しかし、例えばママに「パパの運転は心配。大丈夫?」と言われたり、逆に、パパに「今日の料理は美味しくできるのか心配だ」など言われたらどう思うでしょうか?恐らくムッとしたり、傷つくのではないでしょうか。「自分って信用されていないな」と感じると思います。子どもにも同様のことが言えるのです。 子どもに家族の悪口を聞かせる 「パパみたいになったらダメよ」「ママのああいうところはダメなんだよ」と家族の愚痴や悪口を子どもに聞かせていませんか。このような愚痴や悪口を聞いて育った子どもは、結婚することに対し前向きになれなかったり、父親(母親)と同年代の方とうまくコミュニケーションを築くことができなかったりと将来的に障害が生じます。これを「魔女の呪い」と呼ぶそうです。 否定的な言葉を繰り返し発言する 「ダメな子ね」「だらしないね」といった否定的な言葉をかけつづけると、子どもは本当にかけた言葉の通りになってしまうそうです。人間は、他者からの期待や評価が低いと、その期待通りにパフォーマンスが低下してしまいます。これを「ゴーレム効果」と言います。 場面ごとにため息をつく 事あるごとに、無意識のうちにため息をついていませんか?子どもは親の様子をよく見ているため、例えばママが料理中にため息をつけば「料理ってつまらないものなんだ」と思うようになります。出勤前にため息をついている姿を見れば、「仕事って面白くないものなんだ」と思うようになるのです。つまり、親がため息や愚痴をこぼす度に「大人ってつまらないものなんだ」と思うようになるのです。最終的には、将来に希望が持てなくなってしまいます。 「がっかり」した表情を子どもに見せる テストや参観など、イベントがある度に結果を見て喜んだり、ガッカリしたりしていませんか。結果を見てがっかりした表情を子どもに見せるのは、最もやってはいけない行為の1つと言えます。子どもは、親の表情を非常に良く見ています。テストの点数が悪いことや参観で発表・発言できないことを捉えてがっかりした表情をすると、子どもは「結果が悪いと嫌われる」と思うようになります。そのため、何をするにも自信がなくなって臆病になってしまうのです。 子どもに過度に「ご褒美」を与える 「アンダーマイニング効果」という言葉を聞かれたことはありますか?人間は、「やりたい」と思って自発的にやっていたことに対し報酬が与えられるとやる気やモチベーションが低下するそうです。そのため、子どもが好きでやっていることにご褒美を与えると、子どもの熱量は冷め、好きでなくなってしまうそうです。 子どもの希望に条件をつける 子どもの希望に対し「テストで〇点とったらね」など条件をつけると、子どもは「ありのまま愛してもらえないんだ」と思うようになります。最終的には、子どもの自己肯定感を低下させてしまいます。 正論武装で子どもを追及する 正論では、良い結果は期待できないそうです。例えば、子どもが自分で約束したことを守らなかった場合、親としては、「自分で約束したことでしょう」「約束は守らないといけないでしょう」と言いたくなります。しかし、うまく実行できない子どもにそのような正論をぶつけても、「当然のことを出来ない自分はやっぱりダメな人間なんだ」と自身を無くしてしまうだけになります。 最後に「説教」をしてしまう 子どもからのSOSは受け止めるだけに留めましょう。散々聞いてから、「でも、○○くん(ちゃん)にも悪いところがあったんじゃない?」等と説教を始めてしまうのは最悪のパターンです。親にとって大した事のない話でも、子どもの目線に立てば、それは一大事です。大人の価値観や考え方を押しつけると、「もう何も話したくないな」と思い、子どもは本音を話してくれなくなります。 やらなかったことを叱りつける 正論で子どもを追及することと重複しますが、やらなかったことを叱りつけても「今やろうと思ってたのに!」など反発しか生まれません。なぜなら、言われなくても子ども自身でよく分かっているからです。叱りつけても、前向きな気持ちにはなりづらいでしょう。 (3)【これならOK!】子どもに対する適切な行動10選 ポジティブな捉え方と声かけをしましょう! 心配に思うことを、ポジティブな表現に言い換えましょう!「大丈夫なの?」を「○○くんなら大丈夫だね!」、「心配だなぁ」を「○○ちゃんなら出来ると信じているよ!」といったように「信頼」を声かけのベースにするのです。両親から信頼されている子どもは、自信とやる気に満ちあふれているそうです。例え何かで失敗したとしても、決してくじけず挑戦する人に成長します。親が心配するのは「病気やけがの時だけ」と心得ましょう! 前向きな言葉選びを心がけましょう! 「ピグマリオン効果」はご存知でしょうか。先述したゴーレム効果に対し、ピグマリオン効果では「他者から期待されると、その期待に応えようと無意識のうちに努力し、行動や効果が向上」するそうです。つまり、人は良くも悪くも他者からかけられた言葉に影響を受けるということです。せっかく声をかけるなら、「言われて嬉しい言葉」をかけてあげませんか? 家族を認め、褒める姿を見せましょう! 夫婦の不和は、IQ低下や人間嫌いなど、子どもに深刻な影響を与えます。子どもが一番大好きなもの、それは家族の笑顔です。筆者は、「イライラすることが増えたな」と感じた際、「いいこと探し」をよく取り入れていました。その日一日を振り返り、どんな些細なことでも「良かった」と思うことがあればノートに書き出していくのです。「夫がゴミ捨てをしてくれていた」「夫がコンビニスイーツを買って帰って来てくれた」「子どもが怪我せず帰って来てくれた」「ママ大好きと言ってくれた」などです。どれもとても些細なことですが、振り返ってみると自然と感謝の思いが溢れ、他者を認め、受け容れられる気持ちが沸いてきます。そしたらぜひ、子どもの前で家族を褒めて下さい!お互いを認め合える、より良い関係になれるのではないでしょうか。 ため息よりも深呼吸! ストレスフルな昨今ですが、子どもの前ではため息よりも深呼吸を意識すると良いかも知れません。また、子どもは「親の楽しそうな姿」を見て未来に希望を持ちます。まずは親自身が「楽しく」「イキイキ」と生きましょう! 「がっかり」した気持ちは親同士で共有を! がっかりしないで、と言っても難しいですよね。その気持ちは、まずはぐっとこらえて後で親同士で話しましょう。では、子どもに対しては?というと、「がっかり」ではなく「励まし」が大切です。結果が良かったらたっぷり褒めてあげて、結果がよくなかったらしっかりと励ましましょう。結果が悪ければ、子どもは親よりも先にがっかりしています。「○○くんなら次こそ大丈夫だよ!」「○○ちゃんはよく頑張ってたよ!」と力強く子どもを励ましてあげることが親の仕事です。親から力強い励ましを受けることで、またチャレンジする気持ちが沸いてきます。 物よりも家族と過ごす時間を「ご褒美」に! 物を与えると子どもは最初こそ喜びますが、すぐに飽きたり、新しい物をほしがったりするようになります。また、先述したように、好きでやっていることに報酬を与える行為は逆効果です。そのため、ご褒美を「家族で過ごす時間」に変えてみましょう!例えば、「一緒に公園に行ける時間」や、「一緒にお風呂に入る時間」などです。親子交流もでき、良い思い出が親子間で出来るので「良質なご褒美」と言えますね。 まずは「ありのまま」を受け容れましょう! 子どもが産まれる前、子どもが産まれた直後は「健康であってくれたらそれで充分」と思っていませんでしたか。事故や病気もなく毎日を過ごせていることは、当たり前のようで当たり前じゃありません。その頃に思ったことを、今一度思い出してみて下さい。きっと、ありのままの姿を受け容れられるようになるはずです。また、子どもは「存在価値」を認められた時に、自尊心が満たされます。「生きているだけで素晴らしい」ということを日頃から伝えてあげましょう。 子どもと同じ目線に立たないようにしましょう! 子どもの感情に引きずられないようにしましょう。つまり、「先に大人になる」ということです。正論で追い詰めたり、声を荒げて話したりすると、親子関係の修復が難しくなる場合もあります。怒りがこみあげてきたら、別室に移動してクールダウンの時間を設けてみてください。かっとなったら、その場から離れましょう。 子どもの気持ちをまるっと受け止めましょう! 「子どもの問題だから」と簡単に考えていませんか?軽く考えている姿勢は子どもに必ず伝わります。子どもが話したことに対しては、「しんどかったね」「辛かったね」「悲しかったね」といったように、共感して寄り添ってあげましょう。合理的なアドバイスや言葉よりも、子どもは「自分の気持ちを理解してくれる」ことを求めています。 「できたこと」に着目して褒める! やらなかったことに注目して叱りつけると、「今やろうと思っていたのに」など、子どもは必ず反発してしまいます。できなかったこと、やっていないことは充分、子ども自身で自覚しています。マイナス面に注目するのではなく、「できたこと」を見つけてたっぷりと褒めてあげましょう!褒められた子どもは、自己肯定感が高まります。さらに、自己肯定感が高まった子どもは、今まで自分が苦手と思っていたことにも自ら取組んでくれるようになります。 (4)「自己肯定感」を育てる大切さ 自己肯定感を育むためには「褒める」! はまキッズでは、できなかったことよりも「できたこと」に注目し「褒める」授業を行っております。褒められることで、子どもは自分の良いところを認識して自信を持てるようになるからです。大切なことは、結果を褒めるのでは無く、そのプロセスを褒めることです。プロセスを褒めることで、子どもは「ママ・パパは自分のことを見てくれているんだ」と思え、信頼感・安心感を覚えることが出来ます。 褒めて育てると良いことだらけ! 「厳しくする方が良いのでは?」「褒めてもかえって良くない方向にいくのでは?」という心配のお声もありそうですが、心配無用です!褒めて育てると、自発的に行動できる子どもに成長するためです。自己肯定感が高まると、困難に立ち向かう力が身についたり、新しいことに挑戦する意欲が湧いてきたりします。そうすると、最初は苦手だったことや避けていたことにも向き合えるようになります。ママ・パパは、子どもの苦手分野をどうにかして「平均的まで出来るように」と考えられるかも知れません。しかし、自己肯定感が育った子どもは、親が何もしなくても、自ら苦手分野に挑戦するようになるのです。「褒めて育てる」はメリットだらけです。ぜひ今日から声をかけてあげて下さい。 (5)【まとめ】適切な育て方で、子どもはグングンと成長する! 子育てに、これといった正解はありません。1人目は上手くいっても、2人目でも上手くいくとは限らないからです。また、1人目で上手くいかなくても、必ずしも間違っているとも限りません。しかし、間違いなく言えることは、子どもの「自己肯定感」や「自信」を育てる子育ては、将来的にも非常に重要ということです。子どもを褒めて育てることで、損することは一つもありません。沢山褒めて認め、ママ・パパもお子様も笑顔でいっぱいの子育てにしましょう! -
【コラム】【3歳】「ママが良い」はいつまで続く?ママ・パパ両方の対処法をご紹介
「ママが良い」と子どもに言われると、可愛らしいと思う一方「愛情不足なのかな?」など心配になりますよね。パパに頼りたい場面で「ママが良い」と言われると夫婦ともに困ってしまうかも知れません。今回は、ママ・パパそれぞれの対処法をご紹介します。 (1)【結論】ママは子どもにとって一番身近で信用できる人! 欲を満たしてくれる存在 欲というと聞こえが良くないかも知れませんが、赤ちゃんはママがいないと生きていけません。赤ちゃんがお腹をすかせた際、ママは母乳やミルクを与えます。また、赤ちゃんが言葉にできない不快なことも、察して寝かしつけたり、オムツを交換したりします。赤ちゃんの頃から、子どもにとってママは必要不可欠な存在であると言えます。 安心安全を確保してくれる存在 生後6ヶ月頃からは、人見知りが始まります。人見知りが始まると、ママに安心感を求めます。きっと、ママのみなさんは「大丈夫だよ」「この人は怖くないよ」など優しく声かけをされていることでしょう。このような声かけをされることで、子どもは安心感を覚え、自分は安全な場所にいるのだと学びます。また、多くの場合、子どもと一緒にいる時間はパパや他の親族と比較してもママの方が長いのではないでしょうか。 一緒に過ごす時間の長さからも、子どもにとってママが「特別な存在」になることは当然と言えます。 (2)【3歳児】この頃の子どもの発達は? 脳が急激に発達する時期 3歳児頃になると、子どもの脳は急激に発達します。つまり、精神的な成長の変化があるということです。精神的に成長するからこそ、慣れない環境や会ったことのない人など、「知らない」ということに対し「恐怖心」を覚えるようになります。恐怖心から、安心安全を求めて「ママが良い」という言葉が出る場面も少なくありません。 人見知りが発動する時期 人見知りも、3歳頃にある発達段階の1つです。この時期は、幼稚園などで初めての集団生活が始まります。つまり、ママという「安全基地」から離れて時間を過ごすことになります。 突然環境が変化することで、警戒心や防衛本能が高まり結果として「人見知り」を発動してしまうのです。登園しぶりの際に「ママが良い」と子どもが漏らす理由は、「ママという安全基地」から離れる恐怖があるためと言えるでしょう。 (参考記事:【コラム】【3歳児】人見知りは克服すべき?原因や発達障害との違いなどをご紹介) (3)「ママが良い」の期間は? いつから始まっていつ終わる? 結論からお伝えすると、「ママが良い」の終わりは子どもによって異なります。子どもの性格や兄弟など、環境的要因も大きいためです。逆に「ママが良い」の始まりは、生後6~7ヶ月の時期からと言われています。知らない人に抱っこされた際、「ママが良い」と訴えるために泣いたりします。 まだまだ子どもは「ママと一緒にいたい」! 子どもはママのお腹の中で10ヶ月以上過ごします。産まれて、お腹の中から出てきても、「ママと一緒」という感覚は3歳頃であればまだまだ残っています。「自分とママは一体である」と潜在的に思っているのです。子どもの発する「ママが良い」という言葉は、出てきて当然と言えます。 早すぎる母子分離は危険 先述したとおり、この時期は「自分」と「母親」を切り離して考えられない時期です。このタイミングで無理に離れようとすると「分離不安」の問題が生じます。「分離不安」には2タイプあります。 ママ・パパの姿が見えなくなると大声で泣き叫んだり暴れたりするタイプと、喋ることも動くこともできなくなるタイプです。いずれのタイプも、「親に見捨てられるのではないか」という不安が根底にあります。年月が経つと落ち着いたかのように見えますが、心の傷は癒えていません。大人になると、今度は別の形になって「分離不安」がつきまといます。「好意を持った相手に捨てられたくない」等といった思いから自分が望んでいない行動を受け容れてしまったりします。「離れても良い時期だから分離する」ではなく、「親子間でしっかりと愛着形成が出来たから分離する」が正しい順序なのです。 (4)しっかり甘えるからこそ「自立」する はまキッズの授業スタイルは、「母子同室」です。お越しいただいた保護者様に対し、母子同室であることをお伝えすると「子どもを甘えさせることになるのでは?」「習い事は1人で取組ませた方が早く自立するのでは?」とご質問をいただきます。ところが、実際は真逆です。幼児期にママ・パパと密度の濃い時間を一緒に過ごしたお子様は自立するのも早くなります。ママ・パパにたっぷり甘えられた子どもは、「自分にはママ・パパがいるから何があっても大丈夫だ」と強く思うことができるためです。 (5)「ママが良い」は愛情不足が原因では無い! あまりにもママが良いと言われると、「愛情が足りていないのだろうか」と心配になるママも多いと思いますが、その心配は無用です。子どもは「ママ=安心安全な存在」と認識しているからこそ、不安になった際に「ママが良い」と言ったり、泣いたりします。つまり、子どもが「ママが良い」と言うのは、ママの愛情が子どもにきちんと伝わっている裏返しと言えます。 それでも不安に思うママは、ぜひ今までの子育てを思い返してみて下さい。寝不足になりながらも母乳をあげたり、冬の寒いキッチンで夜中にミルクを作ってあげたり、新緑の季節になれば緑を見せに散歩に連れ出してあげたり・・・思い出が沢山あるはずです。離乳食作りも、すりつぶして冷凍保存したりと大変だったはずです。このようなお世話こそ、まさに「子への愛情」と言えるのではないでしょうか。ぜひ、「私は子どもに愛情をたっぷり注げている」と自信を持って下さいね! (6)「ママが良い」への対処法(ママ編) 「ママが良い」という子どもの気持ちを認めて受け止める まずは「ママが良い」という子どもの気持ちを認め、受け止めてあげましょう。「ママが良い」と言われた際に、ぜひ子どもの目を見ながら「そうだよね。ママが良いよね」とオウム返しをしてあげましょう。同じ言葉を繰り返すことで、子どもは「ママは分かってくれている」と安心感を覚えることができます。「ママが良い」と素直に自分の気持ちを表現できることは、親子関係にとって大切です。よくある場面で、保育園でバイバイが上手く出来ず「ママが良い」とぐずっていたとします。その際も不安な顔を見せず、ぜひ「そうだよね、ママが良いよね。お仕事がんばってくるね」と明るく声かけをして抱きしめてあげて下さい。ママが明るいことで、子どもは保育園を「安全な場所」と理解することができます。また、「そうだよね。ママが良いよね」と気持ちを認めてあげることで、子どもは「共感を得られた」と感じることができます。 はまキッズの授業でも、「認める」ということを大切にしています。子どもの答えが間違っていたとしても、「そうなんだ。○○くんはそんな風に思ったんだね。どうしてそう思ったのか教えてくれる?」といったように一旦は受容します。「違うよ」と最初から否定されたり、正しい答えを先に言われると子どもは自分の気持ちや意見を素直に言えなくなってしまいます。 子どもと密度の濃い時間を過ごす 週に1回たくさん子どもと触れ合うよりも、1日10分で良いので濃い時間を過ごせるようにして下さい。単に話すというよりは、ぎゅっとハグをしたり、スキンシップを取り入れてほしいと思います。「オキシトシン」をご存知でしょうか?別名、「絆ホルモン」とも言われており、親子の絆を深める効果があります。人は、スキンシップを通じてこの「オキシトシン」が形成されます。オキシトシンがしっかりと形成されている子どもは、ストレス耐性が高く情緒も安定していると言われています。「ママが良い」と泣き出すことも、少なくなってくるかも知れません。 他者と関わる時間も増やす パパやおじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、保育園や幼稚園の先生など多くの人との愛着形成も大切です。「愛着形成」と聞くと一緒にいる時間が長い「母親」の印象が強いかも知れませんが、イギリスの精神学者ジョン・ボウルビィによると、「子どものシグナルを安定的に受け止め、安心感をもたらす者」が対象となっているそうです。つまり、母親でなくても、子どもとの間に愛着を形成することが可能なのです。ママ以外にも「子どもの安心基地」を増やすことが大切であると言えます。 「ヒトの発達の謎を解く-胎児期から人類の未来まで」p.79~82著:明和 政子 (7)「パパいや」に傷ついたパパへの対処法 「パパが嫌」な訳ではない まず、パパさんにお伝えしたいことがあります。それは、子どもは本当に嫌がって「パパいや」という言葉を発していないということです。「パパいや」は、「ママ大好き」の言い間違いです。そのため、言葉通り真正面から受け止める必要は全くありません。 「ママが良い」は当たり前と思う 一緒にいる時間を比べてみて下さい。圧倒的にママの方が子どもと過ごす時間が長いはずです。また、乳児期にミルクや母乳を与えたり、ぬれたオムツを交換したりといった「子どもの欲」を満たしていたのもママがほとんどではないでしょうか。つまり、ママはなるべくして子どもの「安全基地」になっているのです。パパが子どもの「安全基地」になるためには、ママに負けないくらい密度の濃い時間を子どもと過ごす必要があります。 ママに負けないくらい密度の濃い時間を過ごす さきほどお伝えしたように、土日などで週に1回たっぷり時間を使うよりも、1日1回、濃いスキンシップを取るようにしましょう!愛着形成はママ以外でも可能です。ハグをしたり、しっかりと話を聞いてあげることで、パパも子どもにとっての「安全基地」となります!また、お仕事などで一緒に過ごす時間が限られてくるパパがほとんどかと思います。そのため、ママに「パパに親しみを持つ」ための協力してもらいましょう! ママを通して自分の話をしてもらったり、写真を見せてもらったりすることで、間接的ではありますが、子どもとの接触回数が増えます。毎日コツコツと繰り返すことで、子どもはパパに親しみを持つようになります。 はまキッズの授業は「母子同室」ですが、お母様に限らず、多くのお父様が授業に参加されています。キッズの授業は「母と子の学び」ではなく、「家族での学び」としているためです。週に1回の50分授業で、お子様との濃い時間を過ごされています。 (8)【まとめ】「ママが良い」は最上級の褒め言葉! 子どもの「ママが良い」は、ママを心から信頼して安心しているという気持ちの表れです。つまり、ママの愛情がしっかり子どもの心に届いているという証拠です。「ママが良い」という言葉は、最上級の褒め言葉なのです。とはいえ、ママ、ママと泣かれるとしんどくなる日もあるかと思います。そんな時は、パパや周りの人に頼って乗り切っていきましょう。「ママが良い」と言い、甘えてくれる期間はあっという間に過ぎていきます。今この瞬間の子育てを存分に楽しんで下さいね。 -
【コラム】3歳の記憶力とは?3歳から記憶力を伸ばす取り組みについても紹介
「3歳になってから数字やアルファベットを覚えた」「好きなキャラクターの名前を全部言える」など、子どもの記憶力の伸びに驚いているお父さん、お母さんもいるのではないでしょうか。せっかくであれば、子どもの記憶力をこのまますくすくと伸ばしていきたいですよね。 学習面だけではなく人生において記憶力はなくてはならないもの。成長してからも高い記憶力を持つために、3歳から始めたい具体的な取り組みを紹介します。 (1)3歳児の記憶力について 成長途中の3歳児の記憶力は、もちろん大人と同じではありません。この章では、3歳でどの程度記憶力が発達しているのか、発達段階も踏まえて解説します。 3歳児の記憶力はどのくらい? 3歳の記憶力について、まずは一般的な基準を知っておきましょう。また、語彙数と記憶力の関連についても紹介していきます。 3歳児の記憶力の発達 2歳以前と比較すると、3歳の記憶力はぐんとアップ。例えば、以下のようなことができるようになります。 ・2,3語であれば、言われた言葉を記憶して繰り返すことができる(例/おかし、ごはん、おちゃなど) ・物の位置を当てる(例/いくつかの紙コップの一つにブロックを隠すのを見せると、どれに入っているか当てられる) ・繰り返し読み聞かせてもらう絵本のイラスト、登場人物などを覚える ただ、この時期は成長の個人差が大きく、集中力も十分ではないため、上記のようなことができなくてもすぐに心配する必要はありません。 3歳児の語彙数について 3歳は、「茶色い犬いる」といった3語文から、4語以上を組み合わせる多語文へと移り変わる時期。大人ともスムーズに意思疎通ができるようになります。使える語彙は約1500~1700語。「なぜ」「どうして」といった質問も増え、「なぜなぜ期」に入る子どもも。 同年齢と比較して言葉数が少ないと、「うちの子は記憶力が低いのか」と心配になるかもしれませんが、言葉を話すのは記憶力だけの問題ではありません。子どもの中でアウトプットの準備ができればよく話すようになるケースもあるので、まずは言葉によるコミュニケーションを十分にはかりましょう。 3歳児ってこんな時期 記憶力は、心身の発達とも関連しています。3歳児の主な発達段階を確認しておきましょう。 運動面の発達 3歳になると、三輪車を漕いだりケンケンをしたり、ボールを蹴ったりと、体全体を使った動きも得意になってきます。体全体の筋力がアップすることにより、重心がぐらつかずにバランスを保って動くことができるようになるのです。 手先の器用さもアップ。道具を使った工作や、ブロックを組み合わせるなど手先を使うおもちゃも楽しめるようになります。 行動範囲が広がり、できることも増える時期。初めての体験や自分でできたという経験など、日々の刺激が記憶を形作っていきます。 知能面の発達 数やものの形、色、大小などに興味を持つように。興味に合わせて適切に教えてあげると、簡単な数字が数えられたり、三角や四角などの形を覚えたりと、どんどん吸収していきます。 社会性の発達 ほとんどの子どもが幼稚園、保育園に入り、友だちや先生と接する中で徐々に社会性が身につきます。友だちに興味を持ち、一緒に遊ぶなど積極的に関わろうとする様子が見られるように。まだ自分本位なところも大きいですが、友だちとぶつかり合う中で、人付き合いのルールやマナーを覚えていきます。 (2)3歳から記憶力を育てるために知っておきたい記憶の種類 記憶、といってもその性質によりいくつかの種類に分けられます。特徴を知り、伸ばし方のヒントをつかみましょう。 心理学における記憶の分類 記憶が保持される時間を基準に、心理学では記憶を3つのカテゴリーに分けています。 感覚記憶 感覚記憶とは、視覚や聴覚など五感で感じ取った刺激を1~2秒のごく短時間記憶しておくというもの。わたしたちは覚えようと思っていなくても、すれ違った人の大体の雰囲気や聞こえてくる音をその瞬間ごとに記憶しています。ほとんどの感覚記憶はすぐに忘却されますが、「知っている人だった」「懐かしいメロディーだった」など「保存すべき記憶」と判断されたものは、もっと長く記憶に残るように処理されます。 短期記憶 短期記憶は、電話で聞いた相手の番号をメモに取るまで覚えておく、黒板に書かれた文字をノートに写すまで記憶しておく、といった短時間の記憶です。短期記憶は多くても5~7個ほどしか覚えられないとされ、放っておくと1分以内に忘れてしまいます。覚えておきたいのであれば、繰り返し復唱するなどして記憶に定着させて行くことが必要です。 長期記憶 自分の電話番号や住所、子どもの頃の印象的な思い出や離れて暮らす家族の顔など、何年たっても思い出せるのが長期記憶です。短期記憶は、別のことに気を取られるとすぐに忘れてしまいますが、長期記憶は日常の動作に左右されず思い出すことができます。 人生の中で知識として生かすには、いつでも引き出せる長期記憶が重要に。短期記憶が定着するように、覚えるための工夫と反復が重要です。 記憶の内容による分類 自分の体験したことや勉強として覚えたことなど、記憶の内容によって分類する方法もあります。 エピソード記憶 「友だちと公園で遊んだ」「ママとお出かけした」など、自分の体験、思い出の記憶がエピソード記憶です。「覚えておこう」と意識しなくても、記憶に残りやすい特徴があります。 意味記憶 一方で、一般的な知識に関する記憶は意味記憶と呼ばれます。言葉の意味や概念、文法、数式、歴史上で起こった出来事など、学校で学ぶ内容はほとんどが意味記憶に当たります。 手続き記憶 自転車に乗る、箸を使う、楽器を演奏するなど、一度覚えたら無意識でもできるようになる動作の記憶を手続き記憶といいます。大人が何気なくできている動作も、幼児にとっては初めてということも多いもの。幼児期は、さまざまな手続き記憶を獲得する時期でもあります。 右脳と左脳 脳には右脳と左脳がありますが、記憶に関してそれぞれが異なる役割を持つとされています。 右脳のはたらき 右脳は左脳よりも多くの情報を記憶し、長期間の記憶に長けていると言われています。特に見たことのある景色など空間に関する記録や、楽しかった思い出など感情を伴う記録、絵や映像に関する記録などをつかさどっていると考えられています。 イラストや言葉を写真のように記憶することができる子どももいますが、それは主に右脳の働きによるものと考えられます。 左脳のはたらき 左脳はパスワードや数字を覚えるなど一時的、短期的な記憶を担っています。また、情報を処理する能力に長けているので、ものごとを言葉や文章のつながりで論理的に記憶することが得意とされています。 就学後は学習の中で左脳を使うことが多くなります。逆に、見たものをそのまま記憶する、といった右脳の能力は、幼児期を過ぎるとだんだんと衰える傾向に。幼児期には、絵本を読んだり積み木であそんだりと特に右脳に刺激を与えることで、その後の記憶力や集中力、判断力などが高まると考えられます。 ワーキングメモリー(作業記憶)と展望的記憶(予定記憶) 人が目的を達成するために必要な記憶として、ワーキングメモリーと展望的記憶があります。ワーキングメモリーは作業記憶ともいわれるように、何かの作業をするために一時的に記憶を引き出し、処理する能力を指します。例えばプロジェクトを遂行するため、メンバーの確保やスケジュール、ダンドリなどを考えるときに使われます。 一方で、未来の予定のために使われるのが展望的記憶(予定記憶)です。「明日の3時に友だちと駅で合う」といった予定を覚えているから、私たちは社会的な生活が営めるといえます。 幼児はいずれも成長途中ですが、経験を通して徐々にその力を身に付けていきます。 (3)「暗記」と「記憶」の違いとは 暗記は一次的に物事を覚えること。「テストの前に英単語を暗記する」といった使い方をします。ただ、テストが終わって復習しないと、暗記した内容はどんどん忘れてしまいます。暗記と比較したときの記憶の意味は、知識を長期間忘れないように自分のものにするということ。できれば子どもには、「丸暗記」ではなくものごとを「記憶」できるようになってもらいたいですね。 (4)「記憶力」だけではなく「理解力」も必要 記憶力はしばしば理解力と混同されますが、両者は異なるもの。単語や漢字を答えるといった単純な問題は記憶力だけでスラスラ解けるでしょう。しかし、長文問題の意味を正確に読み取り、解答へのプロセスを考え出す、ということは記憶力だけでは困難。テストだけではなく、日常生活における人間関係やさまざまな問題にも理解力が不可欠です。 ただ、理解力をアップさせるためにはベースとなる知識や経験が必要であり、それは記憶力が大きく関係します。子どもの記憶力を伸ばしつつ、それを使って自らの力で問題を考え、答えを導きだす習慣を身に付けられるといいでしょう。 (5)3歳から記憶力を伸ばす取り組みとは 子どもの記憶力を高めるために、家庭でできる具体的な取り組みを紹介します。 会話をはじめコミュニケーションをたっぷりと 子どもが情報を得て、記憶する基本は親子のコミュニケーションです。動画などではなく、親子で双方向の会話をすることで、子どもは多くの言葉を学び、覚えます。 「きちんとした言葉遣いを」と神経質になる必要はまだありません。「ワンワン」「ブーブー」などのオノマトペの方が、子どもは言いやすく覚えやすいもの。しりとりなど言葉遊びを取り入れてみてもいいでしょう。 また、親子でいっしょに多彩な経験をすることもおすすめです。普段とは違う刺激と楽しい思い出は記憶に残りやすく、後々「楽しかったね」と振り返って思い出すきっかけにもなります。 絵本の読み聞かせをする 絵本は、言葉のインプットだけではなく鮮やかなイラストや楽しいストーリー、登場人物の感情を考えるなど子どもにとってさまざまな刺激があり、記憶に残りやすいもの。 母親や父親に寄り添って本を読むという体験自体が心地よく、あたたかな記憶として刻まれるでしょう。 感情を動かす体験をする 楽しい、うれしいといった感情を伴った体験は印象が強く、子どもの記憶に残りやすくなります。例えば動物が好きな子であれば、実際に動物園で自分の目で見て、その大きさや迫力に感動することで、体験が知識と結びつき、記憶として定着するのです。 子どもが好きなこと、楽しめる体験を取り入れつつ、関連した知識を教えてあげること。そうすれば、知的好奇心をさらに広げることができるでしょう。 覚えたことをアウトプットさせる 一度見聞きしただけでは、なかなか記憶は定着しないもの。インプットだけではなくアウトプットをすることで、記憶に残りやすくなります。例えば、何かを教えてあげたときは、少しあとで「これは何だった?」と質問して答えさせる、というのもアウトプットの一つの方法です。自分の言葉を自らの耳で聞くことで、より記憶しやすくなると言われています。 食事中や買い物中など、日常の中で関連したことがあればクイズにして、繰り返しアウトプットできるようにするのもいいですね。 記憶力につながるゲームを取り入れる 楽しみながら記憶力が高められるゲームもおすすめです。 神経衰弱 トランプの神経衰弱は、単純なルールなので子どももチャレンジしやすいゲームです。3歳児であれば、まずはカードを半分に減らすなど枚数を少なくして始めると覚えやすいでしょう。 ストーリーを作ってみる 例えば、ままごとのフライパンと人形を見せて、「この2つが出てくるお話を考えてみよう」など、ストーリーを作るのも楽しいゲームに。動物や身の回りの物の絵が描かれたカードを用意して、その中から登場人物を選んでもいいでしょう。 知っている単語から物語を発想することで、創造力も高まります。 好きなことを深めるサポートをする 記憶力を高めたいからといって、無理やり知育おもちゃであそばせたり、教材に取り組ませたりするのは逆効果に。いやいややったことは記憶に残りづらく、ただマイナスのイメージだけを与えてしまいます。 3歳頃は、学習というよりも子どもの好きなことを好奇心のままに深められるようサポートするのが大切です。お絵描きや人形遊び、電車や恐竜などなんでも構いません。自分から「知りたい」「もっとやりたい」と思ったことは印象が強く、記憶に残っていきます。 視覚や触覚で情報を与える 学生時代、先生が口頭で説明した内容は忘れたけれど、黒板に描いてくれた図や実験で触った物質の感触は覚えている、という経験もあるのでは。子どもも耳から聞く情報はサラッと忘れてしまいがちですが、手順をイラストで説明したり、数を積み木で表したりといった説明は覚えやすい傾向に。何かを記憶してほしいときには、視覚や触覚も活用した方法を考えてみましょう。 生活習慣を整える 実は、規則正しい生活や食習慣が記憶にも影響しています。 十分な睡眠時間の確保 寝ている間に記憶が定着する、ということはよく知られています。子どもも同様で、睡眠不足は記憶力が低下する原因に。3歳児の理想の睡眠時間は1日10~13時間。起きる時間から逆算して、早めに寝る習慣をつけることが大切です。 よく噛んで食べる 食習慣も記憶に影響します。というのも、噛むという動作は脳に刺激を与え、特に「記憶の指令塔」といわれる海馬や記憶をコントロールする働きを持つ前頭前野が活性化するとされているのです。適度な硬さの食事を、よく噛んで食べるように心がけるといいでしょう。 (1)まとめ コミュニケーションを十分にとるなど、いつもの子どもへの接し方を少し意識するだけで記憶力を高めるきっかけになります。学業だけではなく、将来生きていくうえで大切な記憶力。子どもの興味や性質に合わせて、できることから始めていきましょう。 -
【コラム】【3歳児】ひらがなの読み・書きを最短でマスターさせる方法とは?
3歳頃になると、言葉の発達も顕著となるため「ひらがなを覚えさせたい」「適切なひらがなの教え方を知りたい」とお考えになるママ・パパも多いのではないでしょうか。この記事では、ひらがなの読み書きが最短で出来るようになる方法をご紹介します。 (1)【結論】ひらがなを教えるよりも指先の力を育てましょう! 指先の力とは? 結論からお伝えすると、ひらがなを最短で読み書きできるようになるためには、【指先の力】を身につけさせることが重要です。はまキッズでは、指先の力のことを【指先調整能力】という言い方をしています。指先調整能力が身につくと、肉体的に自立すると言われています。指先調整能力とは、具体的には洋服のボタンを留めたり、紐靴のひもを結んだり、おはしを持ったり、物をつまんだりできるようになる力のことです。つまり、【身の回りのことを自分で出来る】力と言い換えることができます。 肉体的に自立するからこそ勉強に取り組める! 先述した【指先調整能力】が身についていない状態で、ひらがなドリルなどの「お勉強」を始めても上手くいきません。文字を書く力は、この能力が身についているからこそ生まれてくるのです。お手本の文字をなぞったり、反復練習でひらがなを学習させようと思っても、指先の力が身についていないことには、子どもは文字をなぞることすらできないのです。 また、小学校高学年になると「図形問題」が出てきます。図形の分野ではコンパスを使って円を描いたりしますが、指先調整能力が身についていないと、上手な円を描くことが出来ません。 さらに、中学受験になると図形問題を解く際、フリーハンドで図形を描く力も求められます。このように、勉強の場面では必ず【指先調整能力】が求められるのです。そのため、勉強の土台としてまずは【指先の力を伸ばすこと】が大切なのです。 (2)【3歳児】この頃の子どもの発達とは? 脳が急激に発達する時期 3歳児頃になると、子どもの脳は急激に発達し始めます。会話も2語文から3語文になったり、主語・述語などが使えるようになります。そのため、ファミリーレストランのメニューなどを見た際に「これなあに」など文字に興味を持って質問してくる場面も出てくるかも知れません。 我慢や理性はきかない ところが、我慢や理性を司る「前頭前野」はまだまだ成長途中にあります。 成長途中にあるため、感情をうまく自分の言葉で伝えられない際、我慢ができず「泣いたり、怒ったり」といった行動に出てしまいます。このように、3歳児の成長段階から見ても、ドリル等勉強として取り組ませることは「やってみたい」「ひらがなを練習したい」と子ども自身が言い出してからでも決して遅くはありません。 (参考記事:【コラム】3歳児を必ずワガママにする親のNG行動とは?ベスト対処法もご紹介!) (3)「読み・書き」が出来る子の割合とは? 小学校入学前にひらがなを読める子は90%超と言われています。自分の名前をひらがなで書ける年少児は男児で31.8%、女児で59.6%です。2年たった年長児の頃になると、男児96.5%、女児98.8%とほぼ100%近くがひらがなで自分の名前を書けるようになっています。 3歳児の段階で完璧に読み書きができる必要は全くありませんが、とはいえ、全く出来ないと小学校入学後に困ることになります。小さい頃から少しずつでも出来るようになると良いですね! (参考:「幼児教育、幼小接続に関する現状について」(文部科学/平成27年4月)) (4)【3選】親がしてはいけない対応とは? 興味がないうちに無理にやらせる 「少しでも早く覚えさせたい」「勉強させておきたい」というお子様の先を見たママ・パパの気持ちは充分理解できます。しかし、全く興味のないものを「今から必ず覚えなさい」と言われても子どもの気分は下がってしまい、前向きに取組めなくます。大人でも同じ事が言えるのではないでしょうか。 出来ていないことを叱る 「もっときれいな字で書きなさい!」「濃くハッキリ書きなさい!」と出来ていないことを叱ると子どもは自信をなくし、萎縮してしまいます。子どもは褒めて育てることで自信をつけ、「もっと頑張ろう」「もう少しやってみようかな」と思うようになります。頑張ろうという気持ちになれば、自分から「ひらがなの練習をしてみよう」と自発的に行動するようになります。 はまキッズでも、授業で【沢山褒める】ことを大切にしています。「前よりお手本を見て書けるようになったね」「また読めるひらがなが増えて嬉しいね」など、どんな些細なことでもキャッチして褒めてあげましょう。 【勉強】として始める 【勉強】として、決まった時間に決まった量に取り組むというよりも、日頃からのコミュニケーションを通してひらがなを学べるようにしましょう!最初から机に向かって椅子に座って・・・では、親子ともに疲れてしまいます。 まずは「ひらがなっておもしろい!」「言葉が知れて楽しい!」といったように、興味や関心を持たせる工夫を行いましょう。 (5)【5選】子どもが読み書きをマスターする最短ルート 【ぬりえ】で指先の力を鍛える ひらがなが書けるということは、鉛筆がしっかりと持てているということです。とはいえ、3歳児がいきなり鉛筆を持つ練習をするのは難しいと思います。まずは、鉛筆よりも太くて持ちやすい【クレヨン】を持つ練習から始めましょう!持ち方を確認すれば、クレヨンを使ってぬりえに取組んでもらいましょう。 ポイントは、はみだしても良いので【濃く、はっきりと、色をぬりつぶす】ことです。絵のふちからぬり始める子もいますが、「はみだしても良いから、空いているところから描いたら良いんだよ」と伝えてあげましょう!最初は絵のふちからぬり始めていた子も、段々と絵の空いているところからぬりだすようになります。ぬりえに取組んでいるうちに、最初は大きく描く→細かい部分は微調整をする、といった調整能力が身につくようになります。 【運筆練習】で【一本の線で描き切る】を覚える ぬりえで正しいクレヨン(鉛筆)の持ち方を覚え、調整能力が身につけば、次は運筆練習に入りましょう。下記のような破線をなぞっていく作業です。 運筆練習のポイントは、【一本の線】で描き切るということです。はまキッズでは、子どもたちに「ぐるーん、ぐるーんと描いてみよう!」といった声かけをしながら、空中で指を使ったり、ひもをお手本の形のように変えたりして説明しています。一本の線で描ききるということを学べば、【す】【ま】【は】【ほ】【よ】といった文字が一本の線でできているということを理解できるようになり、自然と正しいひらがなを書けるようになります。 【ひもとおし】で集中力と指先の力をさらに高める 穴の空いた板にひもを通したり、抜いたりする【ひもとおし】もおすすめです!穴の空いた板が用意できない場合は、ひもにビーズでも代用が可能です。親指と人差し指でひもをつまんで、小さな穴に入れる作業は指先の力を鍛えます。また、板の穴やビーズの穴にひもを通そうとすると、集中力を要します。文字を書くとき、特に書写などで同じ文字を書く際は集中して見る必要がありますよね。小学校入学時も、お手本のひらがなを見ながらノートなどに書き写していきます。【ひもとおし】で指先の力も集中力も身につけましょう! 【絵本】の文字を指でなぞって一緒に読む 絵本を読むことも、ひらがなの学習としておすすめです。ポイントは、漠然と読むのではなく指で絵本の文字をなぞりながら読み上げることです。なぞりながら読むことで、子どもは視覚・聴覚の両方からひらがなや漢字を学ぶことができます。また、はまキッズの授業では、授業の最初に童謡を一緒に歌っています。歌詞カードの歌詞を指でなぞりながら歌っているため、ひらがなを自然と覚えられます。さらに、はまキッズの歌詞カードの漢字には、【ふりがな】がついていません。これは、あえて【ふりがな】をつけないことで、漢字の意味をそのまま覚えてほしいというねらいがあります。童謡には「山」「桜」「川」「どんぐり」といった四季を感じられる言葉が沢山あります。お風呂の中や、お出かけした際に一緒に歌ってみてはいかがでしょうか。 身近な物を通してひらがなに触れる 絵本や童謡もひらがなに触れられますが、街中の看板やポスターといった身近なもの、日常生活に存在するものを通してひらがなを学習することもできますね。筆者のおすすめはレストランのメニューを読むことですが、特にお寿司屋さんがおすすめです。「まぐろ」「えんがわ」「あじ」「いか」「たこ」などひらがなに触れられる機会が沢山あります。実際のお寿司を見ながら「いか、のお寿司だね」など説明できると、子どもの中で食べ物の名前とひらがな、そして実物がリンクします。 (6)【エピソード】お風呂に貼ったひらがな表の末路 ひらがな表が届いた! 息子が小さい頃、筆者は幼児用の通信教材を毎月購入していました。あるとき通信教材の付録として【お風呂で楽しく学べるひらがな表】が届きました。ひらがなを教えたかった筆者は「よかった!これで楽しくひらがなの勉強が出来る」と思っていました。 背景としてすっかり馴染み、そして・・・ しかし、息子がお風呂場に貼り付けたひらがな表に興味を持ってくれたのはほんのつかの間でした。少し見た後は完全にスルー。童謡は沢山お風呂の中で歌い、絵本を通してもひらがなや漢字に沢山触れましたが、ひらがな表は完全に風景の一部と化しました。風景として馴染みすぎて、はがすことすら忘れる存在になりました。やっと「全く見てないし、もう壁からはがそう」と思ったときには、息子は自分の名前を自分で読み書きできるようになっていました。 何が子どもの心の琴線に触れるかは全く分かりません。関心のないもので無理にアプローチしようとするより、関心を持って楽しんでくれていることを最大限活用した方が良いと思えた出来事でした。 (7)【まとめ】楽しく取り組むことが最善の道! 大切なことは、子ども自身が前向きに楽しく取組めるかどうか?です。 また、この時期の子どもたちはまだまだ成長途中にあります。そのため、周囲の子たちや兄弟と比較するのはNGです。お子様の成長を温かい目で見守りながら、楽しく指先の力を身につけ、ひらがなマスターになりましょう♪ -
【コラム】3歳の行動や気持ちの切り替えが苦手な理由は?対処法についても解説
子どもが遊んでいるときに、「ご飯だよ」「そろそろ帰ろうか」など声をかけると、「イヤだ!」とぐずってしまう。特に3歳ごろまでは、まだ気持ちの切り替えが難しく、さっと次の行動に移れないこともよくあります。 「まだ小さいから仕方ない」とも言えますが、就学後は時間に合わせて行動していくことが必要に。今から少しずつ自分で切り替えられるように、親がサポートしてあげるといいでしょう。 この記事では3歳前後の子どもが気持ちの切り替えが苦手な理由とその対処法について詳しく解説します。接し方や声掛けを変えることで、子どもがスムーズに次の行動に移れるようにしてあげましょう。 (1)【3歳】知っておきたい3歳の発達段階 3歳児の心や知能は、もちろん大人と同等には発達していません。一般的な発達の段階を理解すれば、切り替えが難しいことも大きな目で見られるようになるでしょう。 第一反抗期 3歳前後は第一反抗期と呼ばれる時期。よく「イヤイヤ期」と言われる段階です。自我の芽生え、成長により「なんでも自分でやりたい、決めたい」と思うように。自立への大切な一歩ではありますが、他者から指示されたことにことごとく反発するなど、親を悩ませるようにもなります。 ものごとへの好奇心が旺盛に 知能の発達により、ものごとへ関心が高まります。全身や手先の運動能力、言語能力も発達して、できることも増加。興味があることには自ら手を伸ばし、積極的に取り組むようになっていきます。 つまりは、いろいろと自分でやってみたいけれど、人の言うことは聞きたくない。そんな成長段階にあるのが3歳児なのです。 (2)【3歳】切り替えが苦手な理由 3歳児の成長段階が分かったところで、なぜ切り替えが苦手なのか、その理由を具体的に見ていきましょう。 目の前のことに夢中になり、先を考えられない ものごとへの興味関心が高まる3歳児。夢中になると「もうすぐご飯だからやめよう」などとは考えず、その世界に入り込んでしまいます。一方で、自分で先々の見通しを立てて行動するにはほど遠いため、他者が何と言おうと自分の納得するまでやろうとしてしまうのです。 気持ちの表現、コントロールが未熟 3歳前後の子どもは言語能力が高まっているとはいえ、気持ちを詳細に言葉で表現するにはまだ不十分。「もっと遊びたい」「やめたくない」といった思いをうまく伝えられずに不満を抱え、その結果怒ったり泣いたりという行動になってしまうこともあります。 また、一度感情が爆発してしまうと、そのネガティブな状態からうまく抜け出せずに、いつまでもぐずってしまうことも。 やりたくないことへの拒否 大人もやりたくないこと、苦手なことには腰が重くなりますが、子どもはもっと正直です。 「お風呂が嫌い」「まだ寝たくない」「食に興味がない」 こういった自分が望まないことに対しては、必要と分かりつつも積極的に取り組めず、なかなか切り替えができないことも。もともとやりたくないので、厳しく叱ると一層反抗的になってしまうかもしれません。 急な場面展開が苦手 急に指示されたり予期せぬ予定が入ったりすると強い拒否感を示し、行動を渋る子どももいます。そうした子どもたちは、想定外やルーティン以外のことが苦手な性質。成長とともに自分で克服していきますが、そのストレスと不安を理解して、予告をするなど工夫が必要です。 発達に問題がある場合も 自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)といった発達障害により、切り替えが苦手という子どももいます。ASDやADHDにおいては、こだわりが強い、感情がうまくコントロールできない、先の見通しをつけるのが苦手、などの特徴があり、それにより場面ごとの切り替えが難しくなっているのかもしれません。発達障害とはっきり言いきれない“グレーゾーン”の子どもも少なくなく、同様の傾向がみられることも。 いずれにしても3歳では個性か障害かの見分けがつきにくいもの。心配であれば、一人で悩むことなく専門医や地域の発達支援の窓口で相談してみましょう。 (3)【3歳】切り替えが苦手な子どもへ周囲の大人ができること まだうまく気持ちが切り替えられない3歳児。親の対処法として、切り替えのための準備や予告、共感などポイントを絞って紹介します。 スケジュールを立てる あらかじめ何をやるかを教えておくと、子どももある程度心構えができます。朝の準備であれば、「顔を洗って、ご飯を食べたら、歯磨きをするよ」などと、順を追って伝えてあげましょう。一度で覚えることは難しいので、ルーティンになるまで根気よく教えてあげることが必要です。 子どもによっては、絵で示したほうが理解しやすい場合もあります。やることをわかりやすいイラストにして目につくところに貼っておくといいでしょう。 あらかじめ切り替えやすい状態にしておく もうすぐ夕飯の時間というタイミングで、子どもの大好きなおもちゃを与えたらどうなるでしょうか。当然、なかなか遊びを切り上げることができなくなります。切り替えをスムーズにさせたいのであれば、大前提として切り替えにくい状況をなるべく作らないように心がけましょう。 急いで買い物を済ませたいならお菓子コーナーは通らない、子どもが眠たい時間帯にやることを詰め込まないなど。切り替えられずにぐずるのはどういうタイミングか、何がきっかけかを改めて見直して、できるだけその要素を取り除くようにします。 予告の声掛けをする 突然「はい、終わりね」と言われてすっとやめる3歳児は少ないでしょう。大人でもそうですが、予期していないことを言われると心の準備ができず、ストレスを感じてしまいます。 そこで大切なのは“予告”です。18時にお風呂に入れたいのであれば、15分前くらいから声掛けをします。 「長い針が12になったら遊ぶのは終わりね。ママとお風呂に行こう」 このように、いつ終わるのか、終わったら次は何をするのかを子どもにわかりやすく伝えましょう。そうすれば、子どもの中で心構えができます。 「この積み木ができあがったら」「この塗り絵が終わったら」など、子どもの遊びの様子を見てきりがいいところを切り替えのタイミングにするのもいいでしょう。場合によっては、5分前などに再度「あと少しでお風呂だよ」と声掛けをしても。 時間になったら、「もうお風呂の時間だから終わろうか」と優しく声掛けします。「18時までって言ったでしょ!」と高圧的になるのは逆効果。子どもの反発を招いてしまいます。まだ遊びたいようであれば、「どこまでやったらおしまいにする?」と聞いて、子ども自身に切り替えのタイミングを決めさせるといいでしょう。 切り替えのタイミングやその先が見える工夫をする さらに切り替えのタイミングが分かりやすくなるよう、タイマーやスマートスピーカーなどのツールを使うという人もいます。まずは、あらかじめ 「あと〇分、タイマーがなったら遊びはおしまいね」 などと伝えておきます。タイマーの音が合図となり、すんなりとやめてくれる子どももいるようです。 また、次の行動があまり子どもにとってやりたくないことの場合、その先の楽しい予定を示してみてもいいでしょう。 「お片付けが終わったらおやつにしようか」 「おうちに帰ったら大好きなロボットで遊ぼう」 といったように、先に好きなことが待っているとわかると切り替えやすくなります。 子どもの視点になり、共感してから伝える 遊びに夢中になっている子どもは、いきなり「帰るよ」「片付けなさい」などと一方的に言われたら反発を覚えるのも当然でしょう。親に必要なのはまず子どもの視点になること。 「パズル、難しいけれどここまでできたんだね!すごい」 「お姫さまの絵、キレイに描けているね」 など、子どもの気持ちに寄り添って声を掛けます。その上で、「もうすぐご飯だから片付けるよ。このすてきな絵はご飯のあとに続きを描こうね!」などと声をかけると、子どもも自分の気持ちを分かってもらえている、と前向きな気持ちになれます。 クールダウンの時間をとる 気持ちを切り替えられずにかんしゃくを起こしたり、泣いて怒ったりと興奮しているようであれば、クールダウンの時間を取ることも有効です。「タイムアウト法」ともいわれる方法で、少し離れた静かな場所に座らせて、子どもの気持ちが落ち着くまでは構わないようにします。 これは突然行うのではなく、事前に「やめようという約束を守れなかったら、いったん一人で座って落ち着くようにしようね」と伝えておくことが必要です。実行する際には放置するのではなく、目の届く安全な場所を選びます。そしてクールダウン中は親が見つめたり話しかけたりしないこと。その時間は年齢×1分、つまり3歳なら3分程度とします。 落ち着くことができたらほめて、次の行動に移りましょう。 切り替えができたときは思い切り褒める きちんと気持ちを切り替えて行動に移れたときには、当たり前と思わず思い切り褒めてあげましょう。「自分で切り替えられた」という成功体験が、その次の行動へとつながります。 (4)切り替えが苦手な3歳児への言葉がけ5選 予定を教えるとき、予定時間になったときなどにどのような言葉をかければ子どもが行動しやすいのか、具体例を5つピックアップしました。ぜひ取り入れてみてくださいね。 1. 時計の長い針が○になったら 切り替えには予告が大切です。まだ時計が読めない子どもには、「時計の長い針が一番上になったらね」など、わかりやすく区切りの時間を伝えてあげましょう。 2. あと○回したら終わろうね 約束の時間の前後になってもどうしても遊びたいようであれば、子どもの「もう少し」という気持ちをくみ取って少し譲ってあげましょう。ただ、無制限ではなく、「あと3回すべり台をすべったら帰るよ」「ブロックでこのおうちができたらおしまいね」など具体的な回数や目安を伝えて、子どもにもOKかを聞きます。そうすれば、譲ってもらったということも含めて納得して切り替えることができるでしょう。 3. 一緒に片付けよう おもちゃの片づけなど子どもが乗り気ではないことへ誘導する場合、親が「~しなさい」といっても一人ではやりたがらないことも。そうした場合は、「ママと一緒に片付けようね」など一緒にやることを伝えると、子どもも行動しやすくなります。 「自分が使ったものは自分で」というのはもちろんですが、まだ3歳児では練習中と考えて、まずは子どもが動けるように一緒に取り組んであげましょう。 4. もっと遊びたいんだね 切り替えをぐずる子どもに対して、親が急いでいるときなどはイライラして「●時までっていったでしょ!」「早くしなさい」と叱ってしまうこともあるでしょう。しかし、それでは子どもの行動を遅くするだけです。まずは、 「まだ遊びたいんだね」「このおうち、もっと作りたかったの?」 と気持ちに寄り添った声掛けをしてあげることが必要です。子どもなりの思いを聞いてあげたうえで代替案や次の行動の提案をすれば、「わかってもらえた」と次の行動へ気持ちを向けることができます。 5. 自分で終われたね 時間になって自分で片付けを始めるなど次の行動へ移れたなら、「自分で片付けられたね」「ちゃんと約束のお時間に終われたね」と、その行動を認める声掛けをしてあげましょう。気持ちの切り替えを勉強中の子どもにとっては、親がきちんと見てくれているということが「次もやろう」というモチベーションにつながるのです。 (5)まとめ どうやったらスムーズに切り替えられるか、という視点で解説してきましたが、忘れてはならないのが「一つのことに集中して取り組む大切さ」。3歳の時期、子どもは遊びに熱中することでさまざまなことを学んでいます。遊びだけではなく、物を触ってその仕組みを確かめたり、数字や文字に夢中になったり。知りたい気持ちの赴くままにものごとと関わっています。その集中を途切れさせることなく、納得のいくまでやらせてあげることで得られるものは大きいと言えます。 気持ちを切り替えることも大切ですが、親が神経質になりすぎないことも大切。子どもが真剣になっていて、あとの時間が調整できるなら待つことも検討を。そうして子どもの好奇心を育てつつ、少しずつ切り替えを身につけていくようにしましょう。 -
【コラム】【3歳】子の「叩く」にNO!を伝える~叩く理由とシンプルな対処法とは?
3歳頃になると、叩く・つねるなどの行動が見られる時期になります。ママ・パパとしては「外でお友だちにケガをさせたらどうしよう」といった心配がよぎりますよね。この記事では、子どもが叩く理由と辞めさせるシンプルな方法をご紹介します。 (1)【3歳児】子どもが親や兄弟を叩く理由とは? 脳の発達が未熟で言語化が難しいため 3歳児頃になると、子どもの脳は急激に発達し始めます。会話も2語文から3語文になったり、主語・述語などが使えるようになりますが、一方で我慢や理性を司る「前頭前野」はまだまだ成長途中にあります。そのため、感情をうまく自分の言葉で伝えられない際に、我慢したり聞き流すといった行動にならず「叩く」といった行動に出てしまいます。さらに、この時期は「第一次反抗期」がやって来る時期でもあります。 自分の思いどおりにならない際に、周囲に対し反抗する場面が多くなります。 (参考記事:【コラム】3歳児を必ずワガママにする親のNG行動とは?ベスト対処法もご紹介!) 自分の要求を手っ取り早く通すため 上記のとおり、この頃の子どもは前頭前野が未熟な状態にあります。そのため、感情のコントロールも苦手です。子ども自身が嫌な思いや、理不尽に感じた際に「ダメ!」という意味で叩いたり、手っ取り早く手が出てしまうことがあります。 甘えたい気持ちがあるため 幼稚園や保育園で「叩く」という行動になっていますか?家庭内だけで叩く行動に出てしまう場合は、「親への甘えたい気持ち」を「叩く」という行為で発散しているかも知れません。ある意味、その子にとって家庭は安心できる場所であり、家族は安心して一緒に居られる人たちであると言えるでしょう。 (2)「叩く」子は2パターン存在する! 笑いながら叩いてくる子 笑いながら叩いてくる子には、悪意は全くありません。「かまってほしい」「遊んでほしい」といった思いから叩き、周囲の反応を見ています。そのため、大切なことは、叩かれた際に「反応しない」ということです。「こら!」「やめて!」など過剰に反応してしまうと、子どもに「かまってもらえた」という間違った成功体験を植え付けてしまいます。ポイントは、落ち着いたトーンで「叩かれて悲しかったよ」「すごく痛かった」等、子どもの目を見て伝えることです。自分のふるまいが良くなかったことを理解してもらった上で、「正しい甘え方」も伝えてあげましょう。そうすることで、子どもは良くない行動と正しい行動をセットで覚えられます。 怒り(泣き)ながら叩いてくる子 先述したように、この時期の子どもの脳、特に前頭前野はまだまだ成長途中にあります。自分の欲求が通らなかったり、思いどおりにならない際に、その悔しさなどの感情をうまく言語化できずにフラストレーションが溜まり、結果として手が先に出てしまうのです。親としては、咄嗟に「こら!」「叩いちゃだめでしょう!」と叱ってしまいそうになりますが、「言語化がまだ難しい時期」ということを忘れずに接することが大切と言えるでしょう。 (3)【5選】親がしてはいけない対応とは? されたことを仕返しする 「だめな行動だと理解させるために必要」と思われるかも知れませんが、それは大きな間違いです。叩き返さなくても、子どもは適切な声かけで是非を判断できます。また、子どもは驚いて傷つき、親への信頼を失うだけです。「叩くことがなぜいけないことなのか?」という考えにまでは行き着きません。自分が実際に叩かれたり、兄弟を叩く姿を見ると、「どうにかしてダメなことだと伝えないと」と必死になりますよね。しかし、叩き返す・やり返すは何も生み出しません。重要なことは、その場が収まることよりも、「叩くことはいけないこと」と子どもにしっかりと理解してもらうことではないでしょうか。 理由を聞かず一方的に叱りつける 我が子が誰かを叩いている場面に遭遇すれば、当然「ダメでしょ!」「何してるの!」とすぐ言葉が出てしまいますよね。しかし、理由もなく手が出たり、叩いたりする子どもはいません。そこで一方的に叱りつけてしまうと、子どもは理由を言えるチャンスを失ってしまいます。また、特に3歳くらいの子どもにとっては、いきなり叱りつけられると「怖かった」という恐怖体験にしかなりません。 威圧的に叱る 子どもの良くない行動を「一発ガツンと叱らないといけない!」という思いから大きな声で叱り飛ばしていませんか?一見すると効果があるようですが、子どもにとっては「驚いて怖い思いをした」という思いしか残りません。また、「ごめんなさいは!?」と謝罪させることを第一義にしてしまいがちです。しかし、例えその場で「ごめんなさい」と言えたとしても、「なぜ謝る必要があったのか」「なぜ自分の振るまいは良くなかったのか」といった本質的な部分は理解できていないでしょう。 笑ってごまかし、流してしまう 子どものやったことだから、と軽く受け流すこともNGです。笑ってごまかすような行動をすると、子どもは「叩いても大丈夫なんだ」と間違った学習をしてしまいます。また、兄弟げんかで叩き合いをしている際に「兄弟同士だと、よくあること」とスルーすることも、子どもの良くない行動を助長させることに繋がります。子どものやっていることだからこそ、エスカレートする前に食い止める必要があります。 泣いたふりをする 筆者が息子の幼少期にやっていた作戦です。良くない例ですが、困った際できるだけ怒らず、泣いたふりをしていました。最初は作戦が効いていました。しかし、ある日、泣いたふりをしていた際にふと顔を上げると、息子がしらけた顔をして立っていたのです。幼児といえど、うそ泣きであると子どもは見抜きます。 また、何度もやっているうちに「いつものことか」と慣れきってしまいます。失敗例として筆者のやったことをご紹介しましたが、子ども自身が泣き真似を覚えるなど、泣いたふりはデメリットもあるため、早急にやめましょう。 (4)【5選】子どもの「叩く」をやめさせるシンプルな方法 簡潔な言葉で制止する 「なぜ叩いてはいけないのか?」その理由をきちんと子どもに伝えたいところではありますが、相手は3歳児です。長々と説明するよりは、まず「短く・簡単に」してはいけない行動であることを本人に伝えましょう。「叩かないよ」「痛いからダメ」など、手短に伝えましょう。 ちなみに、もう少し年齢が上がった際、男の子には「ちゃんとしなさい!」といった抽象的な言葉は通用しないそうです。 例えば、シュークリームの生地をオーブンで焼いていたとします。女の子には「オーブンは開けないでね」と伝えるだけで「ダメなんだな、開けるとママが困るんだな」と察するそうですが、男の子にその表現は通じません。抽象的な表現ではなく「せっかく膨らんできている生地がしぼんでしまって食べられなくなるから、オーブンは開けないでね」と具体的に伝え、腹落ちさせないと本当の意味で理解しないと言われています。 (参考文献:男の子を「伸ばす親」と「ダメにする親」の習慣-著:池江 俊博) 身体を使って制止する 手短に伝える際は、同時に手を押さえるなど身体を使って行動を制止しましょう。子どもが興奮して落ち着かない場合は「ギュッ」と抱きしめるなども良いかも知れません。しっかりと身体を使って制止し、子どもの目を見てしっかりと「NO」を伝えましょう。 叩いた理由を子どもに聞く 言葉で説明することや、相手に伝えることの大切さを学んでもらうためにも「叩いた理由」を子どもに聞きましょう。ここで大切なのは、怒り口調にならないことです。子どもは、「どうして叩いたの!!」「お母さん怒らないから、何でそんなことをしたのか言ってみなさい!!」など既に怒っているママに対して、素直な思いを吐露することはできません。大人でも、既に怒っている相手に対して何かを説明しようと思っても萎縮してしまうのではないでしょうか。とはいえ、3歳ですのでまだまだ言語化が難しい時期でもあります。そのため、親が「○○ということかな?」「▲▲が嫌で叩いちゃったのかな?」と代弁してあげましょう。代弁してあげることで、子ども自身が「こういった時はこんな風に言葉で伝えたら良いんだ」と学習することができます。1回・2回言ってピタッと叩くことを辞められるといったものではありません。回数を重ねるごとにボキャブラリーが増え、自分の思いを自分の言葉で説明できるようになります。忍耐強く接しましょう。 止まらない場合はその場から離れる 「タイムアウト法」をご存知でしょうか。このしつけ方法は、アメリカで子どもに対しよく用いられている手段のうちの1つです。ママ・パパの注意を子どもが聞き入れられない場合、子どもの感情を落ち着かせるためにクールダウンの時間を持たせる方法です。親も子も1人になれる時間を持ちます。時間の目安は子どもの年齢×分です。そのため、3歳児であれば3分間となります。しかし、この「タイムアウト法」は決して子どもへの「罰」として使うことが目的ではありません。子どもへの脅しとして使うことは絶対にNGです。アメリカでは、一度「次に同じ事をしたらタイムアウトを取るからね」と事前に声をかけるそうです。タイムアウトを取ることは罰ではなく、ルールであると理解させるためです。筆者の息子の場合は、叩くこそありませんでしたが、一度泣きはじめるとどんどん泣き声が大きくなって止まらなくなる性分でした。話を聞こうとしても大声で泣いて話が出来ないため、自身のクールダウンで別室に一旦行ったりしていました。この時間は「大人が気持ちを落ち着かせるための時間」でもあります。親も子も一旦離れて気持ちを落ち着かせてから、改めて接しましょう。 親の姿勢に一貫性を持つ 「叩いてはいけない」と言いながら、言っている大人が叩き返したりしていると、子どもは必ず混乱します。一貫性を持った態度を親自身が固持しましょう。「自身を含めた人や物を傷つけてはいけないこと」を何度も伝えることが重要です。時間はかかるかも知れませんが、「身体ではなく言葉で伝えることの大切さ」を子どもに繰り返し伝えましょう。子どもは、同じメッセージを繰り返し受け取ることで将来的に「本当の意味で親の言っていること」を理解できるようになります。 (5)【大前提】体罰は子育ての怠慢と心に刻みましょう 目には目を、は子どもには通じない 子どもが叩いて来たら、同じように叩き返せば、叩かれた人の痛みが理解できるはず――と思われるママ・パパもいらっしゃるかも知れません。しかし、叩き返された子どもが理解できることは「恐怖心」のみです。むしろ、「僕(私)はなぜ叩かれたのだろう」という疑問でいっぱいになり、最も身近で信頼していた大人だった親を信用できなくなってしまいます。目には目を、は全く子どもには無意味なのです。 体罰が与える脳への影響とは 厳しいスポーツ少年団などに所属していたママ・パパの中には「体罰は必要悪である」「私(僕)も監督やコーチに叩かれて育てられてきた」と考えられている方もひょっとしたらいらっしゃるかも知れません。 しかし、現代社会では体罰も法律で禁止されています。体罰(暴力)を受けた子どもの脳(前頭前野―我慢や理性を司る部位。犯罪抑止力)は、体罰を受けなかった子どもの脳と比較して19.1%も萎縮しているそうです。犯罪抑止力に関わる部位が萎縮しているということは、つまり、将来的に非行に走ってしまうリスクが高まるいうことなのです。さらに、体罰を受けることで子どもはママ・パパの顔色を伺い、萎縮するようになってしまいます。健全な親子関係とは言えなくなります。「体罰は子育ての怠慢」といっても過言ではないかも知れません。 (参考記事:日本教育会館―子どもの脳を傷つけないために) (6)【まとめ】毅然とした態度が子どもの心を育てます! 親からすると、子どもの「叩く」という行動は深刻な問題ですよね。 「お友だちを怪我をさせてしまったらどうしよう」「暴力的な大人になってしまったらどうしよう」など、心配事は多くあると思いますが、3歳児の「叩く」という行動の背景に他者への悪意はありません。自分のやりたいこと・やりたくないことに関する言語化がうまくできず、フラストレーションが溜まった結果、手などが出てしまうといった場合が多くを占めるでしょう。悪意がないとは言いつつも、「叩くこと」は正しい行動ではありませんね。親が毅然とした態度で線引きを行い、具体的な言葉で「NO」を示しましょう。 子どもに根気強く向き合い、繰り返し同じメッセージを伝えることが、子どもの心を正しくまっすぐに育てます!考えすぎず、今この瞬間の子育てを楽しみましょう。 -
【コラム】3歳からできる料理のお手伝い!具体的なお手伝いの種類や任せるコツを解説
何でも自分でやりたがる3歳児。料理をしていると、「ぼくもやりたい!」と言ってくることもよくあるのではないでしょうか。そんなときは、積極的にお手伝いをしてもらいましょう。料理は単なる食事準備のための作業だけでなく、食育の場でもあり、親子のコミュニケーションの場にもなります。 この記事では、3歳からできる料理のお手伝いについて、具体的な内容やそのメリット・デメリット、そして親子で楽しく取り組むためのコツを解説していきます。 (1)3歳はお手伝いを始めるのにぴったりな時期 3歳前後は自立心が育ってきて、自分で何かをする楽しさを感じ始める時期。身体的には体全体の筋力やバランス感覚が発達するほか、手先も器用に使えるようになってきます。言葉のやりとりも問題なくできるようになるので、親の説明を理解することもできます。つまり、3歳はお手伝いを始めるにはぴったりな時期といえるのです。 3歳ごろからできる料理のお手伝い 「台所育児」という言葉もあるように、子どもの成長に料理のお手伝いはとても有効とされています。とはいえ、煮たり焼いたりという調理は難しくて危険でもあります。最初は親の料理する姿をそばで見るだけでも構いません。だんだん興味を持ちだしたら、食器の配膳や野菜を洗うなど簡単なことから手伝ってもらうといいでしょう。 料理以外のお手伝いを記事紹介 【コラム】3歳の子にお手伝いをしてもらうメリットは?お手伝いを頼むときの注意点や年齢別のお手伝いについても解説! (2)3歳に料理のお手伝いをさせるメリットとは? 料理の技術が身に付くのはもちろん、子どもの自信を育む、親子の貴重な触れ合いの時間になるなど、料理のお手伝いを通じて得られるメリットはたくさんあります。 親子のコミュニケーションの時間になる 忙しいと子どもにタブレットを与えて、動画を見せている間に料理をする…。そんな人もいるのではないでしょうか。でも、それは親子のコミュニケーションの機会損失になっているかもしれません。昼間は仕事で離れているならなおさら、一緒に料理をすることは親子の貴重な時間となります。 「この野菜、ママは子どもの頃から大好き」「このスープの味、気に入った?」など、会話をして触れ合う中で、互いに新しい発見ができるでしょう。 五感を刺激し、指先を使うことで脳の成長を促す 味覚・視覚・嗅覚だけではなく、食材の手触り(触覚)やおいしそうに焼ける音(聴覚)など料理では五感をフルに活用します。また、指先をよく使うので、脳が活性化され、その成長を促す効果があると言われています。 達成感を得られ、自信につながる 「言われた通りに切れた」「お母さんの役に立った」など、料理のお手伝いをやり遂げることにより子どもは達成感を得られます。それは「自分はできる!」という自信につながり、料理だけではなくさまざまなことにチャレンジする原動力となっていきます。 感謝の気持ちを育むきっかけになる 食材がどのように調理され、食卓に並ぶのかを学ぶことで、子どもは自然と作り手への感謝の気持ちを抱くようになります。食材を育んでくれる農家や販売してくれるお店のことも折に触れて話し、食べ物を大切にすることを教えていきましょう。 好き嫌いを減らすチャンスになる 自分で野菜を洗う、少しでも調理をすることで、苦手な野菜でも「食べてみようかな」と思えるように。「ピーマンは夏の野菜なんだよ」「ニンジンは地面の中で大きくなるんだよ」など、料理中に食材についての知識を教えてあげると、さらに興味を高めるきっかけになります。 家族の一員としての自覚が芽生える 料理を作る、食事の準備をするといった役割を子どもに持たせることで、「自分も家族の一員として役割を果たす」という自覚が芽生えてきます。「〇〇ちゃんが手伝ってくれたからママは助かった」「おかげでおいしいごはんができたね」など、親も頼りにしていることを伝えていくといいでしょう。 料理の技術が身に付き、関心が高まる 自分でやってみることで、料理の基本的な技術を身につけることができます。簡単なことから少しずつできるようになれば、もっとやってみようと思えるもの。現代は、男女問わず料理ができることが求められる時代。料理のお手伝いを続けることで、将来の苦手意識を避けることができるはずです。 集中力や考える力が育まれる 料理はダンドリよく、手順を考えて進めていくもの。ちょっとしたさじ加減で仕上がりが大きく変わったりもします。おいしく手早く作るには集中力や考える力が求められるのです。もちろん、3歳児にはまだ複雑な工程すべてをこなすことはできませんが、その一端に触れ、親のすることを見る中で、少しずつ学んでいくことができます。 (3)3歳に料理のお手伝いをさせるデメリット 子どもが料理を手伝う際には、いくつかの課題や注意点が伴います。これらのデメリットを踏まえてお手伝いをさせることで、何かあっても落ち着いて対応できます。 汚れたり時間がかかったりする 3歳児に手伝ってもらうなら、材料をこぼしたり作業が遅れたり、といったトラブルは避けられないものと考えましょう。それも学びのプロセスの一部と捉え、親はがまん強く対応することが大切です。 包丁や火などには十分注意する 包丁を使用させる場合は、親が常に近くで見守ります。また、台所にはガスコンロをはじめ、電気ポットや鋭利な調理器具など危険なものが多くあります。不要なものは片付け、事前に注意点を言い聞かせるなど、安全性の確保が欠かせません。 (4)3歳からできる具体的な料理のお手伝いの種類 料理といってもさまざまな作業があるので、親が3歳児に適した内容を見極めることが大切です。難しすぎず、初めての料理にもピッタリな内容をピックアップしました。 野菜の皮をむく・ちぎる 野菜の下処理は、初めてでも任せやすいお手伝いです。野菜を水洗いするほか、皮をむいてもらうのもいいですね。ピーラーは手を切る場合もあるので、手でむけるタマネギなどがおすすめ。 キャベツやレタスなどの葉物野菜をサラダに使うなら、指で細かくちぎってもらいましょう。プチトマトのヘタを取ったり、エンドウマメをサヤから出したりする作業も楽しんで取り組んでくれそうです。 キノコを小房に分ける エノキやシメジなどのキノコを小房に分ける作業も簡単なお手伝いです。先に根本の石づきを取り、分けやすくして渡してあげましょう。 食材を混ぜ合わせる 食材を混ぜるのも3歳児に任せるにはピッタリ。サラダをドレッシングで和える、ホットケーキミックスの材料を混ぜるなどで活躍してもらいましょう。親は、混ぜやすいようボウルを押さえて補助を。 サンドイッチやおにぎりを作る サンドイッチは、パンに具をのせて挟んでもらうだけ。おにぎりは、ごはんをラップに乗せて、具を入れて握るだけ。いずれも刃物などを使うこともなく、簡単にできます。好みの具を選ぶのも楽しい作業に。 卵を割る 卵を割る作業は、子どもがやってみたがるお手伝いの一つ。最初は殻がはいったり、黄身がつぶれたりしてしまうかもしれません。最終的に混ぜ合わせて加熱する料理のときにお願いすると気にならないでしょう。 お米を研ぐ 主食となるお米がどうやってできるかを学ぶのも良い経験に。お米を研ぐ場合、ボウルに入れたお米をかき混ぜて洗う、といった工程を体験させてあげるといいでしょう。お米をこぼさずに水を切るには、親のサポートが必要です。 生地をこねる ピザやパンの生地をこねる作業は、粘土遊びのようで子どもも夢中になってやってくれそうです。ハンバーグやミートボールをこねて丸める作業も同様に楽しいお手伝いに。ただ、生肉を触らせる場合は、口に入れないように危険性も十分に伝えておきます。 包丁で切ってみる 親の指示をしっかりと聞けそうな子どもであれば、包丁で切ることにチャレンジしてみてもいいかもしれません。小さな子でも扱いやすい子ども用の包丁も多く販売されているので検討を。 与える食材は、豆腐など柔らかいものやバナナ、細くしたキュウリなど力を入れないでも切れるものを選びましょう。子ども用包丁は安全のため切れ味がさほど良くないことも。固くて大きなものを切ろうとすると刃が滑って危険な場合があります。 食器を配膳する、下げる 家族のお箸や、割れにくい食器を並べてもらいましょう。熱いスープが入った食器などはまだ危険なので避けて。食べた後は自分の食器を下げるという習慣づけもスタートを。 割れない食器を洗う・拭く プラスチック製のお皿やコップ、おはしなら、子どもに洗ったり拭いたりしてもらうのも安心。陶器製のお皿にチャレンジしたいようなら、持たずにシンクに置いた状態で洗う、親が持っている食器を拭くなど工夫をするといいでしょう。 (5)3歳に料理のお手伝いをしてもらうとき、親子で楽しむためのコツ 子どもに料理を手伝わせる際には、親子で楽しく取り組むための工夫が必要です。以下のポイントを押さえて、チャレンジしてみましょう。 無理にやらせず、親も楽しい気持ちで お手伝いといっても、まだ相手は3歳児。「将来のために料理を覚えさせないと」「自立心を育てないと」と親が意気込みすぎて無理強いすると、子どもはお手伝いを嫌々するようになってしまいます。 ベストなのは、子どもの「やりたい」気持ちをキャッチしてお願いすること。「料理を親子で楽しむ」という気持ちを基本として、親も笑顔で取り組んでいれば、子どもも自然と「もっとやってみよう」と思えるようになるのです。 遊びとの違いを教え、けじめをつけること 料理のお手伝いは楽しくさせたほうがいいのですが、料理自体は遊びではありません。そのことを子どもに説明し、ルールを守るように伝えておきましょう。 食材を粗末に扱わない 3歳児だと食材をおもちゃと同じように扱ってしまうことも。食材を投げたり無駄につぶしてみたり、つい遊んでしまうこともあるかもしれません。あらかじめ、食べ物はとても大切なものであること、無駄にしてはいけないということを話しておきます。 火や刃物などの危険性を伝える 台所には危険なものがたくさんあり、ふざけていると大ケガにつながる、ということも具体的に説明します。「ガスコンロは火がついていなくても触らない」、「包丁やその他器具は勝手に触らない」など、十分に言い聞かせましょう。そもそも、危険な道具は子どもの手の届かないところにしまっておくほうが安全です。ルールが守れないようであればお手伝いは即中止に。き然として対応します。" 買い物や後片付けも体験を 調理だけではなく、買い物に連れて行ったり後片付けを手伝わせたりすることで、子どもは料理の一連の流れを知ることができます。作ったら終わり、食べたら終わりではなく、準備や後片付けも大切であることを伝えましょう。 買い物に関しては、店舗を訪れることで食材の旬を知ったり、商品の売買について学んだりする機会にもなります。自分で選んだ野菜なら、苦手でもトライできる場合もありますよ。 口や手を出さず、見守る お手伝いをさせる際は、最初にわかりやすく手順を説明して、子どもが理解したら親は任せること。失敗しても一つの経験、と考えて見守る姿勢を持ちましょう。 刃物を使うなど危険を伴うときは十分な注意が必要ですが、心配だからといってすぐ手を出そうとするのは危険です。親に包丁を取られたくないからと振り払おうとしてケガをしてしまうかもしれません。危ないと思ったら、「ちょっと包丁を置いてお母さんのお話を聞いて」と落ち着いて声を掛けましょう。 子どもの性質も考えて、あらかじめ大きなケガにつながらない内容にすれば安心して任せられます。 キッチンの外で作業をやらせる 子どものお手伝いは時間がかかりがちで、キッチンでやらせるとその他の作業が進めにくいということに。野菜の皮むきなどどこでもできることであれば、ダイニングテーブルなどに場所を移してやってもらうと、その間に親もスムーズに調理ができます。 失敗しにくいサラダや、保存用の野菜の下処理から任せる お手伝いに慣れないうちは、サラダなど仕上がりがおおざっぱでも問題ない料理をお願いするといいでしょう。また、時間がない時に「子どもの作業を待たないと夕飯ができない」といったことになるとあせってしまいます。そんな場合は、子どもには今使わなくてもいい保存用の野菜やキノコの下処理をお願いし、親は調理を進めるといいでしょう。 短時間から始める 3歳児の集中力は長くは続きません。手伝いを頼んでも途中で飽きてしまうこともあるでしょう。野菜を一つ洗う、お皿を一枚拭くなど、最初は少しの時間でも十分と考えて。慣れてくれば、そして「もっとやってみよう」と子どもが思えれば、徐々に時間も伸びていきます。 子ども用のエプロンなどを用意する お気に入りの柄のエプロンや自分専用の包丁などがあれば、子どもの気持ちは一層高まります。「エプロンを締めたら料理の時間」と気持ちの切り替えにも。ぜひ一緒に選んでみてください。 失敗しても怒らず、感謝の気持ちを伝える 3歳児に料理のお手伝いをしてもらうと、かえって手間がかかったり、イライラしたりすることも多々あるでしょう。でも、そこはぐっと抑えて、少しでも手伝ってくれたら「ありがとう」と感謝を伝え、どんな小さなことでも思い切り褒めてあげましょう。そうすることで、子どもは「また手伝ってみよう」と思えるのです。< (6)まとめ 料理のお手伝いは、3歳児にとってとても挑戦しがいのあるもの。楽しみながら取り組むことで、親子の絆を深め、子どもの成長につなげることができます。 とはいえ、「手伝わせなくてはならない」と思い込むと負担になり、時間がないときはゆっくり見守ることも難しいもの。親自身が時間と心の余裕があるときに、「お手伝いする?」と声をかけてみるといいでしょう。 -
非認知スキルカリキュラム「WEBSTAR」取り組みレポート
はまキッズが昨年から提供開始している、非認知スキルカリキュラム「WEBSTAR」。 「WEBSTAR」は、SDGsを題材に親子の対話を通じて、非認知スキルを伸ばしていくプログラムです。 幼少期に大切な、家庭内での躾、作法、家族の習慣などを話し合ったり、AIが生成した絵画をみて、親子でギャラリートークを通じ、絵画から感じられる背景やエピソードを考え、自分の意見を表現し、自分なりに作品を解釈することでお子様の多様な能力を深めることができます。 今回は豊洲校に通うGくん(小学2年生)がこのプログラムをどのように活用しているか、「WEBSTAR」を通してどんなことを学んだかをお聞きしました! ★SDGsに興味を持ったきっかけは? 「小さい頃からもともと町にゴミが落ちていることが気になっている子でした。保育園のゴミ拾いの行事に参加したのですが、同じ時期にはまキッズで「WEBSTAR」がスタートしたことで、自分が感じていたこととリンクするSDGsについて興味を持つようになりました」 ★実際にプログラムに取り組んでみての感想は? 「WEBSTAR」で親子で話す時間が取れるのが嬉しいようです。SDGsに関する本も買って、もっと深く知りたいことを調べたりしていて、いろいろなことを吸収しています」 ★気になる絵を1枚選んで親子で対話をするギャラリートークのコーナーでは、親子でこんな素敵な会話をされていました! ★「WEBSTAR」に取り組んでからの変化は? 「日常生活でも、お風呂で『何リットル水があふれたよ!』と、はまキッズのかさの授業で学んだことも絡めて水の無駄遣いについて気にしていたり。環境問題についての興味が強いですがそれだけでなく、たとえばテレビで障碍者と健常者がみんなで一緒にダンスをしている番組を見て、『これもSDGsだね』と言ったりしていました。「WEBSTAR」で学んだことがフックになっていろいろなことに気づけるようになっています」 ★去年の夏休みの自由研究について教えてください 「「WEBSTAR」の中で、プラスチックが分解されないままマイクロプラスチックになって、それを魚が食べて人間が食べるということを知り、それについて調査したいと思い、『ちきゅうにやさしいプラスチックのじっけん』を行い、経過と結果をまとめました」 「かびたりにおいがすごかったりと大変でした。もっといい環境でできたらよかったのですが。次は森について調べたいし、水がどのようにきれいになっていくのかも調べたい。きっと将来はなにかの研究をするのが向いているかも」 ★Gくんありがとうございました!「WEBSTAR」プログラムを通して、どんどん興味の幅が広がっていく様子が素晴らしいですね! そして自分が特に興味を持った分野をもっと深く調べてみようとする姿勢はまさに非認知能力が伸びている証拠ですね! 1年間「WEBSTAR」に取り組むことで、小学校~大学受験における出願時に活動証明の資料として使用できる公式受講修了証を貰うことができます。 皆さんもぜひ、はまキッズの新しいプログラム「WEBSTAR」を活用して非認知能力を育ててくださいね! -
【コラム】【3歳児】人見知りは克服すべき?原因や発達障害との違いなどをご紹介
3歳になると、人見知りが始まることが多いですが、これは成長過程の一部です。しかし、どう接すれば良いのか迷うこともありますよね。この記事では、3歳児の人見知りの原因や発達障害との違い、適切な接し方についてご紹介します。お子さんを温かく見守りながら、安心して成長できる方法を一緒に考えましょう。 (1)【3歳児】人見知りの原因とは? 環境による変化 幼稚園や保育園への入園は、初めての集団生活にお子さんが直面する大きな転機です。普段はママ・パパと過ごしていた時間が、突然知らないお友だちや先生と過ごす時間に変わることで、安心できる場所が減り、戸惑いが大きくなることもあります。新しい環境での不安は、子どもにとって大きなストレスになります。 特に幼稚園や保育園では、家以外の場所で過ごす時間が長くなり、慣れるまでに時間がかかることもあります。 慣れない環境下で集団生活が始まり、中には注意深く様子を観察する子もいるかも知れません。ママ・パパという「安全基地」から唐突に環境が変化することで防衛本能や警戒心が高くなり、結果として「人見知り」が起きてしまうのです。 しかし、東京大学や同志社大学の研究によると、人見知りする子はその反面、「相手に近づきたい」という思いも同時に強く持っているそうです。つまり、「近づきたいけど怖い」という心の葛藤が起こっているということです。根っこから「関わりを持ちたくない」という訳ではないようですね。 (参考文献:*JST戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究プロジェクト「岡ノ谷情動情報プロジェクト」(平成20-25年度)による研究論文“Shyness in early infancy: Approach-avoidance conflicts in temperament and hypersensitivity to eyes during initial gazes to faces”) 成長による変化 精神的な成長の変化も、人見知りの原因の1つと言えるでしょう。知らない物や行ったことのない場所、会ったことのない人など「知らない」ということに対しこの頃には恐怖心を覚えるようになります。そのため、その場で固まってしまったり、ママ・パパの側を離れなかったりといった「人見知り」が発動してしまいます。 (2)【性格別】人見知りする子の特徴3選 シャイである 3歳頃は、「他者の認識」が出来るようになる時期です。乳児期と比べても視野が発達するため、「自分」と「他の子」の違いについてはっきりと認識できるようになります。シャイな性格の子どもは、他者を認識して自分との違いを理解できるからこそ、「恥ずかしいな」「どうやって話せば良いか分からないな」といった思いが芽生えます。そのために、黙り込んでしまったり、親の側を離れず一言も言葉を発さなかったりしてしまいます。親がその子のペースを尊重し、無理に集団に参加させようとせず、少しずつ「大丈夫だよ」と伝えていくことが、シャイな子どもにとって安心感を与えます。 1人遊びが好き この時期は、1人遊びから集団遊びへと遊び方が広がる時期ではあるものの、そのペースには個人差があります。親としては「集団で遊んでほしいな」「自分から声をかけに行けば良いのに」と思うかも知れません。 しかし、1人遊びそのものは全く悪いことではありません。また、子どもは1人で遊んでいても、他の子の遊び方を見たり聞いたりしながら「集団遊び」を学んでいます。無理に集団に入れようとせず、子どもに「今日は何して遊んでた?」とにっこり聞いてあげるだけで充分かも知れません。 ルーティンワークが好き チャレンジングな子どもがいる一方で、決まったことや知っていることを行うことが好きな子どももいます。様々なことに挑戦するよりもルーティンワークが好きといった子は外に関心が向かないため、結果として人見知りに見えてしまうかも知れません。 (3)【見分け方】発達障害?一過性のもの? 場面緘黙症とは何か 場面緘黙症とは、「場面」という言葉がついているように、特定の場面で話すことが出来なくなる症状です。 例えば、自宅では普通に話せるのに、幼稚園や保育園、習い事といった場面になると話せなくなるという具合です。主に子どもに多い症状ですが、緊張や不安が場面緘黙症の原因と言われています。人見知りとの大きな違いは2点あります。1つめは、場面緘黙症の場合は「話せない」という状態が何ヶ月、何年と続くという点です。そして2つめは、落ち着いて話せる場であっても話せなくなるという点です。 適切な対応で改善します! 場面緘黙症は、周囲が「極度の恥ずかしがり屋」「人見知り」と安易に判断してしまうと発見が遅れてしまい、本人が生きづらさを抱えながら社会生活を送ることになってしまいます。数百人に1人の確率で発症すると言われているため、決して珍しくはありません。「家では話せるのに、幼稚園では丸っきし話さないな」といったことに気付けば、適切な専門機関に行き対処方法を知りましょう。 (参考記事:場面緘黙症とは?-大阪メンタルクリニック) (4)人見知りも個性の1つ?克服はしなくても良い? ありのままを受け容れてあげましょう 現役保育士Youtuberのてぃ先生は、「100人いたら100人全員が、自分から遊びに誘うことはない」とお悩み相談室で断言されています。つまり、人見知りも「個性」の1つと捉えられるということです。 はまキッズでは、子どもの苦手なこと・不得意な分野については注意せず、出来たことや頑張ったことに注目してしっかり褒める授業を行っています。苦手なこと・不得意な分野を無理に「平均的に出来るようにしよう」とすると、「できないこと=ダメなこと」という意識に繋がります。さらに、子どもの自己肯定感も下がり、ますますその苦手を遠ざけるようになってしまいます。 逆に、出来たことや頑張ったことを沢山褒めると、子どもは自分に自信をつけます。自信がつくことで苦手だったこと・不得意だったことにも取組んでみようと思え、最終的には出来ないこと等がなくなっていくのです。 ありのままの姿を受け容れ、子どもの個性として認めているうちに、子どもの心は大きく育っていくのではないでしょうか。もし、どうしても積極性を身につけたいのであれば、ママ・パパ自らが家庭で子どもを遊びに誘い、「積極性」のお手本となってあげましょう。 親の理想の押しつけは禁物 さきほどの話と重複しますが、「こうであるべき」「こうであってほしい」という親の理想を子どもに押しつけることはナンセンスです。子どもは親と同じではありません。もちろん兄弟であっても、それぞれが1つの個性を持ち、人格を持っています。「人見知り」をネガティブなものと捉えないことが大切かも知れませんね。親の理想=子どもの幸せである、とは限りません。暖かく見守る気持ちを持ちましょう。 (5)【5選】人見知りする子への適切な接し方 人見知り=ダメという声かけをしない! 克服してほしいあまり、「挨拶しないとダメだよ!」「何で自分から輪の中に入らないの?」といった責め立てる言葉をかけることは厳禁です。当然、挨拶が出来るに越したことはありません。しかし、「ダメ」という言葉を使うと子どもはさらに自信をなくし、挨拶や人と会うこと自体を嫌いになりかねません。「ダメなこと」「いけないこと」といった印象を植え付ける言葉は避けましょう。 子どもの気持ちを受け容れる まずは、人見知りをする子どもの心情を汲み取ってあげましょう。焦る気持ちから、つい保護者としては「ほら!ありがとうございます、は?」「ちゃんと挨拶して!」と子どもを急かすような言葉をかけてしまいがちですが、それでは子どもは萎縮しかねません。また、急かすように声をかけると御礼の言葉や挨拶の本来の意味を理解できないままに、何となく嫌な印象だけが残ってしまいます。 そのため、まずは「恥ずかしかった」「緊張した」「怖かった」等という子どもの気持ちをそのまま受け容れてあげましょう。一旦は受け容れることで、子どもの状態等を俯瞰して見られるようになります。 子どもの気持ちを代弁する 3歳~3歳半頃には、1500~1700語ほど語彙が増えるようになります。加えて「まんま 食べる」といった二語文から「○○ちゃん ごはん食べる」といった三語文になり、助詞・代名詞も使えるようになります。ボキャブラリーが増える一方で、理性や我慢を司る「前頭前野」はまだ未熟な状態です。そのため、「~したい」「○○ほしい」といった、一方通行で自分の欲求を伝えるものが多く聞かれます。つまり、大人と同じような会話のやり取りが出来る訳ではないのです。自分の言葉で自分の感情を円滑に説明するのはまだ難しく、子どもの中でフラストレーションが溜まるかも知れません。 子どもが人見知りで黙り込んでしまったり、その場で固まってしまった場合には「○○が嫌だったんだね」「~が理由で恥ずかしいと思ったんだね」と、子どもの気持ちを代弁してあげましょう。代弁してあげることで、「ママ・パパは自分の気持ちを理解してくれている」といった安心感を子どもに与えることができます。 また、親が代弁する言葉を子どもが直接耳にすることで、「こういった時にはこういう風に伝えたら良いんだな」と学習することができます。 はまキッズの授業では、言語能力育成として、冒頭に歌を歌います。季節の歌が多いですが、子どもたちはメロディーに合わせて言葉を知り、情景を思い浮かべます。例えば、「汽車ポッポ」の「シュッポ シュッポ」とは、汽車がどんな風に動いているのだろう?といったように、想像力が身につきます。親が子どもの言葉を代弁することと同じように、文字+歌詞+メロディーの3つで、子どもたちは言葉の意味を深く感じ取られるようになり、自分の言葉として覚え、使えるようになります。 (参考記事:【コラム】3歳児の会話レベルとは?3歳児の会話レベルを高める関わり方についても詳しく解説) あらかじめ予定を伝えておく 「今日は〇時にママのお友だちが遊びに来るよ」といったように、予定を事前にアナウンスしてあげることも人見知りを緩和する手段の1つと言えます。特に、ルーテインワークが好きで、新しいことや柔軟な対応に苦手意識を持つお子さんには有効かも知れません。さらに、どんな友だちなのか(お友だちの特徴など)や仲の良さを伝えることも、より具体的で子どもに安心感を与えるでしょう。筆者の子どもは人見知り自体はあまりしませんでしたが、どこかに出かけたり、人と会う際は必ず「今日は○○ちゃんと会うよ。大学の友だちで仲良しなんだよ」「明日からおうちを離れるよ。和歌山県の動物園に行ってパンダを見に行こうね」など具体的に伝えていました。大人でも、何の予告もなしに人と会ったり、違う場所に行くのは緊張したり、驚いたりしますよね。少しだけ手間かも知れませんが、その一手間が子どもの安心感に繋がるのではないでしょうか。 保護者が心にゆとりを持つ 先述したように、人見知りをネガティブなものとして捉えないようにすることが大切と言えます。ママ・パパの頭に「人見知り=良くないこと」「社交的=良い」というような思いがあると、個性として思えなくなります。人見知りする我が子を見て、「○○ちゃんはお友だちを誘って遊べるのに」「社交的になってほしい」と思い始めると、どうしてもイライラしてして余裕がなくなってしまいます。また、そのイライラは必ず子どもに伝わり、萎縮させてしまいます。 保護者が心にゆとりを持つことで、子どもも初めて「ありのままの自分」を受け容れてもらえたと感じるのではないでしょうか。 さらに、時間管理や荷物の準備も心のゆとりに繋がっています。余裕を持ったスケジューリングを組みましょう。また、遠出の場合はお子様のお気に入りのおやつやオモチャも用意しておくと良いかも知れません。準備を万全にして、どんな状態の子どもも受け容れられるようにしましょう! (6)【経験談】人見知りを克服する瞬間とは はまキッズでは、少人数クラス制度を取り入れています。個別指導ではなく少人数クラスなのは、社会に出た際に必要となる「社会性」を育むためです。はまキッズにお通いのお子様は、お友だち同士の関わりを通して人との関わりを学んでいきますが、入塾当初は人見知り状態で教室の中に入れない子も・・・。 しかし、はまキッズは「母子同室」です。最初は緊張して教室に入れなかったお子様も、ママが先生と仲良くする姿を見たり、先生がお友だちと楽しく話している姿を見ているうちに、「ママ・パパも一緒の部屋にいるから大丈夫だ」「お友だちも楽しそうだし、ここは安心できる場所なんだな」と印象が変わっていき、授業に入れるようになります。人見知りを克服するタイミングは、「その場(幼稚園や保育園、習い事)を自分の居場所であると思えるとき」、「安心できる場所であると思えたとき」なのではないでしょうか。 人見知りとは少し違う話になりますが、はまキッズにお通いのお子様で、「負けるのが嫌だ」という理由で1年間近くジャンケンに参加しなかったお子様がいたそうですが、1年近く経ったある日、突然ジャンケンに参加してきたそうです。お友だちと先生が楽しくジャンケンをしている姿を見ているうちに「負けてもどうもならないこと」「勝っても負けてもジャンケンは楽しいこと」を理解し、安心したのかも知れません。無理に克服させようとするよりも、安心感と居場所作りが大切だと思えるエピソードですね。 (7)【まとめ】人見知りも成長の過程!ありのままを認めてあげましょう 「人見知りを克服させなければ!」と思うのではなく、我が子のありのままの状態をまずは受け容れてあげて下さい。 3歳頃に人見知りが起こる原因などについて解説してきましたが、成長プロセスのうちの1つ・成長の証として、大らかな心で見守ってあげましょう。 -
【コラム】3歳児の歯みがき、何が大切?ポイントや楽しく習慣化するコツを解説!
乳歯が生えそろった3歳児。「まだ乳歯だから歯みがきも適当でいいかな」というのは間違いです。乳歯は虫歯になりやすく、そうなると永久歯にも影響が出てきます。3歳児から意識したい歯みがきについて、注意するポイントや子どもが習慣化するコツを解説していきます。 (1)3歳ごろは歯みがきを見直す時期 3歳前後は乳歯が生えそろい、食べ物の範囲も広がります。成長した身心に合わせ、歯みがきを今一度見直す時期なのです。 3歳までに乳歯が生えそろう 子どもの歯、乳歯は生後6カ月ごろから生え始め、徐々に増えて、2歳6カ月頃には上の歯10本、下の歯10本、計20本が生えそろいます。生えそろう時期は個人差がありますが、3歳までには大体の子どもですべての乳歯がそろっていると考えていいでしょう 3歳ごろは、甘いお菓子などの摂取量も増える 乳歯がはえそろうと噛む力も強くなって、さらに幅広い食べ物を食べられるようになります。そうなると、おやつでもさまざまな種類を食べるようになり、チョコレートやガムなど市販の甘いお菓子が増える子どもも。 乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、むし歯になりやすい性質があります。糖分が多く、歯に残りやすいこれらの甘いお菓子は、丁寧にブラッシングして取り除く必要があります。 3歳ごろになると、自分で磨きたい気持ちが強くなる このころは自立心が高まり自己主張もさらに強くなって、なんでも「自分でしたい」と思う時期。親の仕上げ磨きが中心だった歯みがきも、自分で磨くことを習慣づけていくターニングポイントなのです。 (2)知っておきたい歯みがきのポイント 3歳ごろから自分磨きを本格的に始めるにあたり、親子で知っておきたい歯みがきのポイントをピックアップしました。 歯に着いた歯垢をしっかり落とす 食べかすが残っていると、それをエサにして菌が歯垢を作り出します。この歯垢が生み出す酸が歯をとかし、むし歯になってしまうのです。歯みがきでは、この歯垢をしっかり落とす必要があります。歯の表面だけではなく、歯垢がたまりやすい奥歯の溝、歯と歯茎の間、歯と歯の間をしっかりとブラッシングしましょう。 歯ブラシだけではなくデンタルフロスも使い、歯ブラシでとり切れない歯と歯の間の汚れもしっかり取り除きます。最初は親が仕上げ磨きで使ってあげるといいでしょう。 回数よりも丁寧に磨けているかが重要 朝昼晩、3食のあとに毎回磨くのはもちろんいいことなのですが、大切なのは、きちんと汚れが落ちているかどうか。毎食後磨いていても、奥歯のまわりや歯と歯の間に汚れがたまり続けていると虫歯になってしまいます。 特に重要なのは就寝前の歯みがき。寝ている間は口腔内の雑菌が繁殖しやすく、虫歯になりやすい状態です。就寝前だけでもいいので、丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。 小学校中学年まで仕上げ磨きを まだ手先が器用ではなく、細かく動かせない幼児の場合は親の仕上げ磨きが重要になります。「小学校に入学したら、もう仕上げは必要ないかな」と思うかもしれませんが、少なくとも小学校中学年までは仕上げ磨きをする方がよいとされています。その理由は、永久歯が生えそろうのは10歳頃であり、それまでの乳歯と混同した状況は磨きにくいことがあげられます。12歳頃まで仕上げ磨きを続けることを推奨する歯科医もいます。 仕上げ磨きの卒業のタイミングは、子どもの性質やどれだけ歯みがきがうまくなっているかにもよるでしょう。とはいえ、いつまでも親が磨いていると自分磨きがいい加減になってしまうことも。永久歯が生えそろった段階で、仕上げ磨きの回数を減らす、磨き残しのチェックだけの日も作るなど、徐々に一人でしっかり磨けるようにサポートしてあげましょう。 (3)3歳児の「自分磨き」、ここをチェック 3歳児はまだ自分磨きの初心者。気を付けたい持ち方や磨き方などについてチェックしておきましょう。 歯ブラシの持ち方 歯ブラシの持ち方は、鉛筆と同じ「ペングリップ法」がいいといわれています。この持ち方だと、歯に余分な力がかからず歯茎と歯によいとされているのです。仕上げ磨きはこの持ち方でしてあげるといいでしょう。 ただ、3歳児がペングリップの持ち方をするのは難しいかもしれません。最初はグーの持ち方で行い、手先が器用になって鉛筆も上手に持てるようになれば、ペングリップ法に移行していきましょう。 【小児歯科医監修】いつから始める?お子さんの「自分みがき」のコツ|ママ、あのね。 磨きにくいところから始める なんとなく磨いていては、磨きやすい面しかきれいにならないこともあります。磨き残しがないようにするには、まず汚れが残りやすい奥歯のかみ合わせから始めるといいでしょう。 上あごの右奥歯、左奥歯、下あごの右奥歯、左奥歯それぞれのかみ合わせと、外側、内側を丁寧に磨きます。そのあとは、犬歯や前歯の内側、外側を上下とも磨いていきます。一本一本丁寧に磨くことを心がけましょう。 はじめはうまくできないこともありますが、叱ることなく、磨こうとする自主性を褒めてあげましょう。 年齢別!仕上げみがきのポイント(3-5才)|親子でやろう!予防歯科|HA!HA!HA!パーク(はははぱーく) 大人も一緒に磨く 一人でやらせるよりも、お父さん、お母さんが一緒に磨いてくれた方が子どももやる気になります。小さな子どもはまねをすることが大好き。「ママのまねっこをしてね。はい、上の歯から~」などと、親が手本を見せながら進めてもいいでしょう。 特に、踏み台の上に乗って洗面台で歯を磨いているという場合は、転倒すると歯ブラシでケガをする可能性も。危険回避のためにも、一人で磨かせないようにします。 ブクブクうがいにもチャレンジを 歯みがき後に口をきれいにするブクブクうがいも、徐々にできるように練習を。口をぎゅっと結んでほおを膨らませる動きは、口腔周りのトレーニングにもなります。最初はうまくできずに水がこぼれてしまうかもしれません。まずは口に水を含んでキープする、など段階を経て練習するうちにうまくできるようになっていきます。 (4)子どもが歯みがきを嫌がる理由とは? 自分磨きに慣らしていきたいけれど、そもそも歯みがきを嫌がる、という子どもも。その理由を知って、スムーズに歯みがきができるようにしていきましょう。 口の中の感覚が大人よりも敏感 小さな子どもの口の中は、大人よりも感覚が敏感です。歯ブラシの感触が気になって嫌がることも。ただ、3歳頃にはほぼ大人と同じ程度の感覚になるとされています。個人差もあるので急ぐことなく、まずは口に歯ブラシを入れて慣れていくことから始めましょう。 仕上げ磨きが痛い 感覚が鋭敏なことにより、仕上げ磨きが痛く感じることもあるようです。また、親が「しっかり磨かなければ」と思うあまりに、力を入れすぎているということも。乳歯は柔らかく傷がつきやすいもの。また、大人の歯に比べて表面の凹凸が少なく、軽い力で汚れは落ちます。親は、「軽く優しく力を入れずに磨く」のを意識することが大切です。 眠くてぐずっている 寝る前の時間になってくると、眠たくてぐずり始める場合があります。この時に歯みがきをさせようとしても、機嫌が悪いのでうまくいきません。毎日このような状態であれば、歯磨きの時間をもう少し前倒して、眠くなる前にさせるようにしましょう。 (5)3歳から、楽しみながら歯磨きを習慣化させるコツ 楽しいことならすすんでやるのが子ども。歯みがきも「しなければならないもの」「しなければ虫歯になる」とおどしたりリスク面だけ伝えたりするのではなく、「楽しい」と感じられるようにするのがもっとも効果的です。 歌を歌うなど楽しい雰囲気を作る 汚れを取らないと、と思うとつい真顔で子どもを見つめてしまうかもしれませんが、なるべく楽しい雰囲気を作ると子どもも進んで歯みがきをしてくれるようになるでしょう。 歯みがきをテーマにした歌を歌ったり、「左の奥歯がピカピカになってきましたね!」など実況中継をしてみたり。親も楽しむ気持ちで取り組んでみてください。 鏡で歯をチェックする 鏡を見ながら歯を磨けば、自身の歯の様子が見えてより関心を持つことができるでしょう。仕上げ磨きのあとに「きれいになったね」と手鏡で一緒に確認するのもおすすめです。 キャラクターの歯ブラシやフルーツ味の歯磨き粉で気分を上げる お気に入りの道具があれば、歯みがきの時間も楽しくなります。ドラッグストアなどには子ども用の歯ブラシ用品も多数。一緒に連れていき、好きなキャラクターの歯ブラシや好みのフレーバーの歯みがき粉を選ばせてあげるのもいいでしょう。 大人用のミントの歯磨き粉は子どもには辛く、泡立ちが邪魔になる場合も。子ども用には刺激がマイルドで泡立ちが少なく、フッ素が配合されたフルーツ味の歯磨き粉も販売されています。 歯みがきや虫歯についての絵本や動画を活用する 絵本や動画も自分磨きに役立ちます。虫歯について、歯みがきについて、乳歯についてなど、子ども向けの歯に関する絵本は多数。図書館で借りるなどして読んであげて、歯みがきの大切さを楽しく教えてあげましょう。 また、歯みがき関連の動画も多数アップされています。歌に合わせて順に磨いていくのをマネさせても。ただし、動画に夢中になって手が止まらないように注意を。数回見て覚えたら、動画なしで磨くようにするといいでしょう。 歯みがき後はしっかりと褒める 自分磨きのあとは「しっかり磨けたね」「がんばったね」と十分にほめてあげます。もちろん、子どもなので雑なところはあるかもしれません。でも、親からほめられることで、もっとがんばろう、毎日続けようと思えます。その延長線上で、徐々にうまく磨けるようにしていけばいいのです。 (6)まとめ 子どもが虫歯になったら大変、と思うとつい必死になってしまうかもしれません。もちろん、歯磨きの大切さを教えるのは大切ですが、その先の歯みがきは楽しく取り組めるようにするのが、3歳児にとっては大切です。 そのためにはまず、大人が楽しそうに歯みがきをすること。「キレイになって気持ちいいな」と伝えることです。親子で一緒に、健康な歯を守っていきましょう。