はまハピ!〈#4〉怒るではなく叱る
子どもを叱るときってどんな時でしょう?言うことを聞かないとき?宿題をしない時?
会社に行かなければならないのに子どもが保育所までの道のりで泣き出して動かなくなってしまった時?
もしかしたら、叱るというよりもひょっとして怒っていたりしませんか?
基本的に子どもは言うことを聞きませんよね。
とはいえ、叱らなければならない時があるのは事実です。
では、どんな時には叱らなければならないでしょうか。
危険があるとき
例えば、横断歩道を信号も見ずに飛び出していった時には、危ないのでしっかりと言わなければなりませんね。
社会的に迷惑がかかることをしているとき
スーパーで勝手にお菓子を開けて食べてしまったりすれば、もちろん叱りますね。
でも、叱る時に私たちはどうしても自分の感情も一緒に乗っけてしまいます。
これが「怒る」になるのですね。
怒った状態で叱ると、本当に理解してもらわなければならない社会的規範や危険についてよりも、「怒られた」という気持ちが先に子どもへと伝わってしまうのです。
そうすると、子どもは委縮するので一時的にはやらなくなりますが、何が重要なのかはわからないままになってしまいます。
ではどのように叱ればよいのでしょう?
本当に危ないことややってはいけないことを伝えなければならないのですから、真剣に言わないといけないのですが、同時に感情の発露とならないようにしなければなりません。
ひとつはいつもよりも低い声でゆっくりと話す、という方法があります。
ゆっくりと話すことで怒っている感情を少し抑えることができるのです。
いつもの優しい声ではなく「横断歩道は信号を見てから渡るのよ。飛び出せば車にあたることもあるのだから。」と子どもの目を見てしっかりと話しましょう。
おちゃらけているお子さんも普段と違う親御さんの様子から「やってはいけないことだ」とわかります。
また、何度でも繰り返す、ことも大切です。
その時には理解しても子どもはすぐに忘れるものです。
「何度言ったらわかるの!」というよりは、繰り返し話すことでお父さんやお母さんが真剣な時には何か大事なことを言われているのだと気が付き、少しずつやらないようになっていきます。
考えてみると、子どもを叱らなければならないことはそんなに多くないのかもしれません。
私っていつも叱っているな、と思ったら叱ると怒るがごちゃまぜになっていないのかを立ち止まって考えてみるのも一考です。
誰でもできれば怒りたくないですよね?
だって怒るってとても疲れるのですから。