はまハピ!〈#1〉「ほめる」の効用
「ほめて育てる」という言葉があるように、子育てでは怒るよりもほめて育てましょうとよく言われますね。
でも、一口に「ほめる」といってもどこを「ほめれば」いいの?というお悩みもよく教室でもうかがいます。
今回はどのポイントをほめればいいのかを一緒に考えてみましょう。
ポイント1
結果ではなく過程をほめる。
社会に出れば結果がすべてとなりますが、それも過程を認めてもらっていればこそ。
例えば算数のテストで100点をとった、水泳の級が合格した、といった結果はもちろんほめやすいものです。
でも子どもにとって一番嬉しいのは、お家の方がお子さんの頑張りをほめてくれたときです。
お子さんが100点をとるために頑張って繰り返し計算をやり直したことや、水泳でコーチのいうことを自分なりに聞きながら練習をしたことをぜひほめてあげてほしいのです。
「○○ちゃんは算数の宿題でまちがえていたところも、正解になるまでやり直しをしていたからね。がんばっていたからこそ100点だね」というようなほめ方であれば、お子さんは頑張ったところを見てくれているんだというプラスのベクトルが働きます。
ポイント2
失敗もほめる
誰しも失敗することは避けたいですが、失敗しないで生きていくことは不可能です。
失敗する度に叱られていては、間違えることを恐れてしまうようになります。
実世界で生きていく上で必要なのは、失敗した後にどのように気持ちを立て直し、次は同じことをしないようにするためにはどうすればよいのかを考えること、そして前を向けるかです。
そのためには、失敗しても「そうか!よくやった」くらい極端なこともアリなんです。
ほめるのはさすがに難しいな、というのであれば”せめない”ではいかがでしょうか?
サッカーでシュートが決まらず試合に負けた、提出しなければならない宿題をうっかり忘れていた、
こんなときは親ならやはり「どうしてシュートを外したんだ!」「なんで提出日を忘れていたんだ!」という言葉が出てしまいがちですよね笑
この「どうして?」「なんで?」の代わりに「そうか」を使ってみてください。
「そうかそうか、シュートを外したのは残念だったな。どうすればシュートが決まったと思う?」
「そうか、提出日を忘れてしまったんだ。次はどうすれば忘れないと思う?」
と本人に次にどうすればよいかを考えてもらうわけです。
実は誰よりも当事者のお子さんが失敗したことに傷つき、落ち込んでいるものです。追い打ちをかけてもあまりいいことはありません。
でも、次につなげるのだと思えば失敗も意味がちがってきます。
ポイント3
些細なこともほめる
まだ赤ちゃんだったころのことを思い出してみてください。
白湯を飲めるようになった、首が座った、寝返りできるようになった、ひとつひとつ「よくできたね!」とほめておられたのではないでしょうか?
大きくなっても褒められたいのは誰でも同じ。例えば、宿題を最後までやった、ピアノの練習を毎日続けている、など何でもいいのです。
お子様が実際に取り組んだことに対して「最後までやりきったね」とほめてください。
いかがでしょう?これなら「ほめる」も意外と簡単なのではないでしょうか?
今日から始められる敷居を低くした「ほめる」をぜひ始めてみてくださいね。