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形式ではなく、物事の中身にこだわるようになった

 年中さんから通わせていただき約4年間、本当にありがとうございました。入学するまえ、なにか勉強する習慣を身につけさせたい、しかも、単なる刷り込みではなく、能力の根底にかかわるような学習形態で将来に結びつくものはないかと考え、入塾させてもらった次第です。もとより息子は、ずっと机に座るタイプではありません。嫌なことはしない、楽しいことは大好き、お友達大好きと天衣無縫な性格です。小学校進学のためにお行儀や指示動作に縛られるなんて、とても考えられる状態ではありませんでした。それでもこの子に合ったかたちで、将来につながるなにかを早いうちから作ってあげたいと思ったのです。
 大人は、よく子どもに何になりたいかを聞きます。保育園でも小学校でも親戚からも例にたがえず、息子は同じ質問を受けます。その問いに、今まで一度たりとも息子は、一言で表現したことがありません。つまり、「医者」、「警察官」、「運転手」とかそんなふうには言わないのです。どう答えるかというと、「虫を捕まえて研究する人」、「車の形と色をデザインする人」、あるときは「トンボみたいな飛行機を作る人」。言うことはいつも変わるのですが、「・・・する人」と言うのです。物事の中身にこだわりすぎるのか?語彙力がないためか?親は贔屓目で前者と考えております。オルパスでの「どうやるのか」ではなく、「どうしてか」「なぜなのか」といった指導のせいでは?と考えております。納得するまでは梃子でも動かないでもめているシーンは、先生方もご存知のとおりです。そのためか、起動力はまったくありません。(担任から注意されております。)ちなみに、今まで一度たりとも親の仕事につきたいと言ったことはありません。理由は、「しんどそう」でした。(結構、クールな面も持ち合わせております。)
 子どものうちから、競争心をあおりたて、人生の厳しさを教えて強い精神力を養うというのもそれで結構よいものですが、この子にあった形でこの子のよさを失わないようにスムースなかたちで流れに乗せてやりたいと考えておりました。その意味では、オルパスというジャンプ台の選択は間違っていなかったと思っています。今まで、本当にありがとうございました。いつか、どんなかたちにせよ、成長した息子の姿を見ていただきたく思っております。皆様のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。
(M.Y.  在籍期間3年4ヶ月)