「うちの子、クレヨンがうまく持てない」「ぬりえがきちんと塗れない」と悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。実は、幼児期の指先トレーニングは、子どもの成長にとって非常に重要だと言われています。今回の記事では、指先トレーニングの重要性や、自宅で簡単にできる方法について詳しく解説します!
【結論】指先トレーニングは子どもの脳に良い刺激を与える!
結論ですが、指先のトレーニングは子どもの脳に良い刺激を与えます。
指先には多くの神経が集まっており、細かな指先運動は脳へ多くの刺激を送ると言われているためです。特に幼児期は、「刺激のシャワー」を子どもに浴びさせ続けることが大切です。
指先トレーニングをすることによって、子どもは指先調整能力が整っていきます。
指先調整能力とは?幼児期に育てたい大切な力
手は「第二の脳」と言われています。つまり、指先を活発に動かせるということは、脳の機能を円滑にすることに大きな影響を与えます。指先調整能力が発達することで、肉体的に自立するようになります。
例えば、洋服のボタンを自分で留めたり、靴ひもを自分で結んだりするといったことです。肉体的に自立するということは、親が何から何までやらなくても良くなり、子どもが「自分で自分のことができる」ということです。
自分で自分のことができるようになれば、今度は「精神的自立」に繋がり、そして最終的には、知能の自立の前提になります。
だからこそ、幼児期(2歳~6歳)にはまず指先調整能力を育てることが大切と言われています。
指先トレーニングで得られるメリットとは?
先述の話と重複する部分もありますが、指先調整能力を伸ばすということは、子どもの「肉体的自立」を促します。
この「肉体的自立」は、勉強に取り組む際の土台となります。自分で自分のこともできないのに、「机に向かって勉強をする」といったことは難しいためです。自分で自分の身の回りのことをできるからこそ、精神的な落ち着きや余裕が出てきて、勉強に向き合えるのです。
はまキッズでは6つの力(指先調整能力、図形形態認識能力、空間位置把握能力、数論理能力、言語能力、社会性)を効率的に引き上げる授業を行っておりますが、この指先調整能力はすべての力の土台となるため、最も大切にしたい力としてピラミッドの1番下の部分としております。

【3選】やってはいけない親のNG行動
「何でできないの」と言わない
指先トレーニングの過程でうまくいかないことがあっても、「何でできないの」と叱責することはやめましょう。子どもが萎縮し、自信喪失するだけです。
できなかったことではなく、できたことに注目してあげましょう。
そして、しっかり褒めてあげましょう。子どもは身近なママ・パパから褒められることで自己肯定感が育まれます。
他の子どもと比較をしない
「あの子はできるのに何でうちの子はできないの」と考え出すとイライラする一方で、底なし沼にはまります。
他人と比べるのではなく、昨日の我が子と比べましょう。そして、少しでも成長していれば、すかさず褒めてあげましょう。
正確さを求めすぎない
折り紙やぬりえで指先調整能力を育てることができますが、折り紙であれば形の正確さにこだわりすぎないように、ぬりえであればはみ出したりしたことを気にしすぎないようにしましょう。
大切なのは、正確さよりも「一生懸命取り組んだ」という姿勢そのものです。
「一生懸命がんばったね」「集中して取り組めたね」と子どものまっすぐな姿勢を褒めてあげましょう。
【3選】指先調整能力を伸ばすおすすめの遊び
ぬりえ
ぬりえは、指先調整能力を伸ばすために確認すべきポイントが4つあります。
1.持ち方
2.筆圧
3.ぬりむら
4.はみ出し
この4つを見ることが大切です。
まず、持ち方は、鉛筆を持つ時のように親指と人差し指で挟めているかをチェックします。これを拇指対向能力と言います。この拇指対向能力が、勉強や集中力に繋がっていきます。
次に筆圧ですが、色が濃く塗れているかで力の入れ方、持ち方が正しいかを見ることができます。
3つめの「ぬりむら」は、紙の白い部分が埋まるようにぬれているか、隙間はないかを確認します。ぬりむらをなくそうと思うと、筆圧が必要となってきます。
正しくクレヨンやクーピーを持てるようになると筆圧が安定し、ぬりえのぬりむらも少なくなります。
最後のはみだしは、親がつい「枠から塗って、あとから中身を埋めていこう」と言いそうになりますが、これはNGです。目と手の協応ができるようになり、手首の調整能力が身についていけば、自然と、ぬりえの線を越えずにピタッとおさまるようになります。
この4つのポイントをおさえながら、ぬりえをさせてみましょう。

折り紙
折り紙は、指先調整能力だけではなく、図形形態認識能力や先見性を高めることができます。特に、図形形態認識能力は自然と身につくといったものではなく、学習で後天的に習得しなくてはならないものです。
図形的刺激に反応するために必要な教育を、幼児期に正しい方法で行うことにより、図形概念を育てることができます。実際に折り紙を折っていくことで、正方形や直角二等辺三角形など、子どもは図形を認識し、実感することができます。
また、折り図どおりに折り紙を折っていくことで、子どもは「先を見通す力(先見性)」を身につけることができます。
このような力は、小学校以降の学習で必要となる「順序立てて考える力」や「見通しを持って取り組む力」にもつながっていきます。
【3歳児】折り紙をさせるにはまだ早い?できない理由と正しい教え方を解説
切り絵
切り絵では、はさみを使って「指先調整能力」と「図形・空間認識力」を育みます。
はさみを正しく使おうと思うと、指先調整能力が必要となります。例えば、なめらかな曲線で切ろうと思うと、右手と左手を同時に使っての力の調整が必要です。
力の加減を自然と身に着けていくことで、子どもの手指の器用さが鍛えられます。
また、紙を半分に折って切り抜き、開いたときにどんな形になるかを想像しながら行うため、「平面から立体・図形をイメージする力」も同時に養うことができます。
大切なことは、何を取り組ませるにしても、子どものやる気を削がないこと、楽しむ気持ちを大切にすることです。親も一緒に楽しんで取り組みましょう。

【5選】自宅でできる子どもの指先トレーニングとは
さきほどご紹介した指先トレーニング方法は、はさみや折り紙、クレヨンなど道具が必要なものでした。「もっと気軽に、身近に指先トレーニングを取り入れたい」という保護者のみなさまには、下記の5選がおすすめです。
野菜をちぎってもらう
サラダを作る際、レタスをちぎってもらったり、ミニトマトのヘタを取ってもらったりしましょう。「つまむ」「ちぎる」という作業が子どもの指先調整能力を育てます。
また、子どもにとっても「ママ・パパのお手伝いができている」という達成感がありおすすめです。
紙ゴミを丸めて捨ててもらう
不要になった新聞紙や広告チラシなどを、ちぎって丸めて捨ててもらいましょう!
丸めた紙ゴミを使ってキャッチボールをしてみるのもおすすめです。
「ちぎる」「丸める」「投げる」といった動作が、子どもにとって良い指先トレーニングとなります。
洗濯ばさみで洗濯物を干す
洗濯ばさみを「つまむ」という作業も子どもの指先トレーニングになります。
洗濯物を干す際に、お手伝いとして洗濯ばさみを使わせてみるのがおすすめです。

ぞうきんを自分で絞る
子どもはついうっかり、汁物などこぼしてしまいますよね。そんな時も、指先トレーニングのチャンスです。ぞうきんをしぼり、自分でテーブルを拭いてもらいましょう!
「ぞうきんを水にぬらしてしぼる」「水気をきる」といった作業が手首や指先の力を育てます。
また、子ども自身でお片づけをさせる、ということも子どもにとって良い経験となります。
おはしを使う
おはしを使う練習も、指先トレーニングに最適です。上記4つの指先トレーニングをして、指先の力の土台ができることで、子どもはおはしを正しく持つことができるようになります。
おはしを正しく持てるようになれば、大豆など、つまみやすいものをおはしでつまむ練習をさせましょう。
小さいうちからおはしが使えることも子どもの成長にとって大切ですね。
まとめ
今回の記事では、指先トレーニングの意義やその具体的な方法についてお伝えしました。道具を用意せずとも、家事手伝いを通して子どもは指先調整能力を身に着けることができます。
大切なのは「完璧にできること」ではなく、子どもが楽しみながら指先をたくさん使う経験を積むことです。
ぜひ、今日から気軽に指先トレーニングを始めてみてください。
