【結論】3歳で折り紙は早くない!
結論からお伝えすると、3歳から折り紙を始めても早くありません!
むしろ、指先の力(以下、指先調整能力と称します)や思考力の発達にとって大きなメリットがあります。
ただし、無理にやらせたり、難しすぎるものに挑戦させたりすると、「できない=苦手意識」につながってしまう可能性があります。
そのため、3歳児には「発達段階に合った関わり方」がとても重要です。
3歳で折り紙ができないのは普通?
「うちの子、全然できないんですけど大丈夫でしょうか」という保護者様からのご相談は本当に多いです。
結論からお伝えすると、3歳で折り紙がうまくできなくても全く問題ありません。
3歳は、まだ指先調整能力や集中力が発達途中の段階です。
3歳で折り紙ができない理由は主に3つあります。
①指先の力が弱い
②「左右を合わせる」といった空間認識が未発達
③集中力が長く続かない
特に、3歳児にとっては「ぴったり合わせる」という動作自体が難しく、大人が思っている以上に高度な作業になります。
そのため、「折る」という動作自体が難しいと感じる子も多くいます。
大切なのは、「できるかどうか」ではなく、「楽しんで触れているかどうか」です。
それでは、発達途中の段階にある「指先調整能力」とは何でしょうか。次の章で解説いたします。
指先調整能力とは?
手は、「第二の脳」と言われています。つまり、指先を活発に動かせるということは、脳の機能を円滑にすることに決定的な影響を与えます。
指先調整能力が発達することで、肉体的に自立するようになります。
例えば、洋服のボタンを自分で留めたり、靴ひもを自分で結んだりするといったことです。肉体的に自立するということは、親が何から何までやらなくて良くなり、子どもが「自分で自分のことができる」ということです。
自分で自分のことができるようになれば、今度は「精神的自立」に繋がり、そして最終的には、知能の自立の前提になります。
だからこそ、幼児期にはまず指先調整能力を育てることが大切と言われています。
折り紙のメリット
指先調整能力が身につく
先述したように、指先は「第二の脳」と呼ばれています。指先の力を育てるということは、最終的には「知能の自立」につながります。
図形(かたち)を理解する力が身につく
図形能力は自然と身につくというものではなく、学習によって後天的に習得しなくてはならないものです。
図形的刺激に反応するために必要な教育を、幼児期に正しい方法で行うことにより、図形概念を育てることができます。その正しい方法の1つが折り紙です。
実際に折り紙を折っていくことで、正方形や長方形、直角二等辺三角形など、子どもは図形を認識し、実感することができます。
先見性が身につく
折り図どおりに折り紙を折っていくことで、子どもは「先を見通す力」を身につけることができます。
「こんなふうに折ると、どんな形ができあがるのかな」と想像しながら折ることで、シミュレーションする力が身につきます。
このような力は、小学校以降の学習で必要となる「順序立てて考える力」や「見通しをもって取り組む力」にもつながっていきます。
折り紙のデメリット
折り紙そのものにデメリットはありませんが、折り紙に取組む中での注意点は3点あります。
うまくできないことを指摘する
一緒に折り紙をしていると、「どうして上手くできないのだろう」と思ってしまうかと思います。しかし、先述したように3歳の指先調整能力はまだまだ発達途中の段階にあります。
また、指摘されると子どもは自信を失い、折り紙そのものに苦手意識を持つようになってしまいます。
多少不格好でも、まずは「頑張っていること」を目一杯褒めてあげましょう!
「なんでできないの?」と言ってしまう
「どうして上手くできないのだろう」と思うと、ついイライラして、それが口に出てしまう保護者様もいらっしゃるかも知れません。
しかし、「なんでできないの?」と言っても子どもは自信を失うだけです。
「指の力をつかってしっかり折り目がつけられたね」「次の形が見えてるね」など、できていることに注目して褒めてあげましょう。
正しい形にこだわりすぎる
「形がきれいじゃない」「本当はもっと直角になるはずなのに」といったように、正しい形にこだわるがあまり、イライラしてしまう保護者様もいらっしゃるかも知れません。
しかし、大切なのは「完成した折り紙が完璧な形であること」よりも、「楽しんで最後まで折り紙に取組めたか」です。
「楽しんでできたね!」「頑張って最後まで取組めたね!」と笑顔で褒めてあげることで、子どもは「また折ってみたいな」「次も頑張ろうかな」と前向きな気持ちになれます。
折り紙の導入・指導ポイント【6選】
実物(完成形)を見せてあげる
実物を見せることで、子どもたちの意欲が変わります。
子どもたちが「作ってみたい!」と思うような声かけや導入が大切です。
順番に作ることを伝えてあげる
折り図の順番に沿って折っていくことの大切さを伝えてあげましょう。
順番を意識して折るうちに、「次はこんな形になるな」と子どもたちも想像し、理解して折るようになります。
一緒に折り紙を折る
口頭での説明だけではなく、実際に一緒に折って見せてあげましょう。
「真似して折れるかどうか?」「一緒に同じ折り方ができるかどうか?」も3歳児の折り紙では大切なポイントとなります。
折り方のポイントを伝える
折り目をつける際は、片方の手で合わせたところをしっかり押さえながら、アイロンのように折り目をつけるよう、子どもたちに伝えましょう。
適宜、声かけを入れる
「ここまでできたね!」「次、一緒にやってみようか」「次はどうなると思う?」といったように、タイミングに応じた声かけを行いましょう。
しっかり褒める
折り目にアイロンをきれいにかけられたり、作成の工程をしっかり守って折り紙を折ったりしていれば、しっかり褒めてあげましょう。
褒められることで、子どもたちは自信をつけます。
簡単折り紙【3選】
くるま(難易度:低)
①横に半分に折る
②上部の角を好きな角度で山折りする
③タイヤや窓を描いて完成!

いぬ(難易度:中)
①白い方を表にして置き、直角二等辺三角形に折る
②角を折る
③下部を少し折る
④顔を描いて完成!

きつね(難易度:高)
①白い方を表にして置き、直角二等辺三角形に折る
②上の一枚を内側に折る
③②と同じように下の一枚も内側に折る
④左右を折って三角形を作る
⑤顔を描いて完成!

【まとめ】折り紙で様々な力を伸ばしましょう!
折り紙ひとつで、指先の力や図形(かたち)を理解する力・先を見通す力を育てることができます。3歳から始めても、決して早すぎることはありません。
「うまくできたかどうか」よりも、「楽しく取組めたか」を大切にしながら、お子様のペースに合わせて色んな形にチャレンジさせてあげましょう!