【コラム】子どもの習い事ランキング 徹底比較 [完全版]

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保護者様がご自身が子どものときよりも、ずいぶん多様化してきた習い事。
 
お子様に何をいつから習わせればよいか、迷いますよね。

種類が増えただけでなく、同じ種類でも方針や目的が違うものもたくさんあります。
 
習い事ランキングにランクインしているものは、選ばれる理由があります。
各習い事のメリットと選び方を徹底解説します。

さらにこの記事では、保護者様とお子様の性格別で4つのグループに分け、各習い事の選ぶコツをご紹介します!
 
習い事を、お子様の将来に役立てられるヒントが満載です。
ぜひ、ご覧ください。
 

 

(1)習い事を選ぶ基準

  

1. 習い事をするメリット

習い事をするメリットは、大きく3つあります。
 
①世界が広がる
子どもは、過ごす場所や人、経験などに影響され、世界が広がっていきます。

【家庭だけ】から【家庭+幼稚園/保育園】に、そして【家庭+幼稚園/保育園+習い事】というように、子どもが過ごす世界を意図的に広げることができます。
 
世界が広がると、手段の選択肢が増えていきます。

つまり、以下のようなことができるようになります。

●場所が変われば、ルールやすべきことが変わり、自分の感情を押さえて場所・人に合わせることが増える

⇒こういうときはこうした方がいいんだな、と、取るべき手段のバリエーションが増える
 
●先生や友達の行動の仕方を学ぶことができる

⇒見聞を広げることで、上達の仕方の手段が増える

 
②「得意」を作る
普段生活する中で、家庭でできることとできないことがあります。

習い事は、家庭でできないことを体験する機会を作ることができます。

また、家庭でできることであっても、習い事の先生はその分野のプロですので、上達するためのステップを用意してもらえたり、進捗管理や上達するためのアドバイスをもらえたりします。
 
うまく活用することで、家庭で賄うよりも短い期間で、子どもの「得意」を作ることができます。

子どもが得意と思えるものが増えると、「自信」が育ちます。自分に自信がある子は、できないことがあっても、いずれできるようになる、と思うことができます。
 
つまり、現時点がどうであれ、先を見据えて努力することができるのです。
 
③社会性を育む
習い事の一番のメリットは、「社会性を育む」ことができること、といっても過言ではありません。
 
社会性とは、集団の中での振る舞い方を判断できる力、相手と良好な人間関係を築ける力、そして、自分の力を発揮できる環境を創り出せる力です。

その基礎となるのが、気持ちをコントロールできる力です。

●幼稚園でイヤなことがあったとき、習い事に行くことで気持ちの切り替えができる

⇒人間関係や自分の居場所を広げることで、1つの出来事に固執しなくてもよくなる

⇒気持ちの分散がうまくできるようになる

大きくなると、新しい環境で、自分の力を磨き壁を突破するには、壁を突破するために支えてくれる人、一緒に突破しようと頑張ってくれる人、突破できるための戦略のヒントを与えてくれる人など、色々な人の力を借りる必要があります。

力を借りるには、自分ばかりが主張してはいけません。

相手の意見を聞き出し、共感し、時にはぶつかって妥協点を探しながら、信頼関係を築いていく必要があります。
 
出会う人が多ければ多いほど、様々な人の考え方のパターンを知り、対処方法を探り、悩んだときのアドバイスも多方面からもらうことができます。

「自分のことをわかってくれるのは、●●しかいない」ではなく、「こういうときは、●●に聞いてみれば、解決できる方法が見つかるかもしれない」と思えると、どんな状況になっても、壁を突破していく子になります。

POINT
習い事をするメリット

①世界が広がり、取るべき手段の引き出しが増える

②「得意」が増え、「自信」になり、目標に向かって努力できる子になる

③社会性を育み、人と信頼関係を築くための力を培える

 

  

2. 習い事を選ぶときの注意点

習い事を選ぶときの注意点は、以下の3つです。
 
①本人と家族が無理をしない
習い事は、好きなことができる、得意を増やせる、お友達・先生と会える、など、子どもにとっても楽しい場所であるかもしれません。

しかし、時間的・体力的にある程度負担があることは親が理解しておく必要があります。
 
つまり、夏場、幼稚園・保育園でプールがあった後、すぐバタバタと習い事に行ってぐったりしたり、真冬に寒い外から教室に行って温かくなったときに眠くなったりすることがあります。

そのとき、「しっかりしなさい」ではなく、「そういうときもあるよね、よく頑張っているね」と、親が心の余裕を持って子どもに接してあげることが大切です。
 
子どもは大人が思うよりも体力的に疲れやすいです。

常に習い事があって、休む暇もない、家族との団らんの時間がない、親もピリピリしている、という状況にはならないようにしましょう。

あくまで、子どもが楽しめるもの、家族と一緒に成長を喜べるためのものとして捉えると、うまくいきます。
 
②習い事をするメリットを最大化できるところを選ぶ
習い事は、同じことをするものでも、形態や目的、スタンスが異なります。

たとえば、幼児教室の場合、以下のようになります。

(1)形態  

●集団

メリット
先生のお話を聞く、周りを見て皆に合わせる、という場面が多く、自分を律する力がつく
デメリット
わからないところを対応してもらいにくい、インプットが多く自己表現の機会が少ない

 
●少人数

メリット
周りを見て皆に合わせるという場面があり、自分を律する力がつく。
お友達と仲良くなりやすい。
担任がその子の特徴を把握し、授業に反映しやすい。
自己表現の機会が多い。
デメリット
お友達との相性について目につきやすい、集団よりも少人数の方が費用が高くなりやすい。

 
●個別

メリット
担任が子どものペースに合わせる。わからないところを補助してくれやすい。
デメリット
社会性が育ちにくい。
自分がわからないところを自分の力で解ききる、という力がつきづらい。

 

(2)目的  

●小学校受験合格

メリット
目的が同じ人とつながることができる。情報を集めやすい。目的に合った講座が受けられる。
デメリット
テクニックを教えるため、ひねった問題に対応できなくなってしまう。
一生懸命考えた答えに×がつけられることがあり、自分の意見が言えなくなってしまうことがある。

 
●能力開発

メリット
子どもの将来のためにつけておくとよい力を育むことができる。
「合格させなければならない」という切迫感がなく、保護者も講師も気持ちに余裕を持って子どもに接することができる。
デメリット
効果が測定しづらい。

 

(3)スタンス  

●教える

メリット
解き方を教わるため、短期間で効果が出やすい。
デメリット
自分で方法を編み出す、という柔軟性・発想力・ひらめきが失われやすい。

 

●学ばせる

メリット
「自分で発見する」「自分の力で考えて答えを出す」ことを重視しており、自立心・やり抜く力・思考力がつく。
デメリット
親は「待つ」ことが求められる。結果が出るまでに中~長期間かかる。

 
このように、同じ「幼児教室」でも、どの教室を選ぶかで全く変わってきます。

どの習い事でも、体験や説明会などに参加し、習い事のメリット①~③やご自身や子どものニーズを満たせるかどうかを確かめ、納得した上で始めるとよいでしょう。
 
③習い事の目的を持つ
習い事を始めるときに、子どもの意思はもちろん大切にしながら、親も芯を持っておきましょう。

なぜなら、子どもの忍耐力や判断力、適応能力をつけるためには、親の判断が大きく関わってくるからです。
 
子どもは、うまくいかないことがあると、「イヤだ、いきたくない」ということになりがちです。

そのときに、この環境はこの子に合わないと判断して、すぐに環境を変えてしまうと、子ども自身の忍耐力・適応能力が育ちません。
 
うまくいかない⇒辞める、ではなく、うまくいくためにどうすればよいのかを考え、行動できる子に育てるためには、親が目的をぶらさず対応することが大切です。

「子どもに合ったものを探す」ではなく、「子どもにこういう力をつけさせてあげたいから習い事をする」というように、目的を決め、始めましょう。

  

3. 習い事は子どもの将来にどう影響する?

習い事は、子どもの将来に大きく影響します。

習い事の種類というよりも、習い事への向き合い方が大切です。

●発表会のために毎日一生懸命練習する、など、目標に向かって努力する力をつけ、成功体験、あるいは失敗体験を経験させてあげる。

●友達とケンカをして行きたくないこともあるけれど、友達のいいところを認め、自分から歩み寄る経験をする。

●雨の日も風の日も送り迎えをしてくれるお母さんに感謝の気持ちを持ち、レッスンバッグを自分で持つよ、など、思いやりの言葉が言えるようになる。

 
習い事は、もちろん「得意」を作るためではありますが、習い事を通して、壁を突破する力、自分の気持ちに折り合いをつける力、相手を思いやる力、様々な力をつけられる手段です。

何を習うにせよ、一つのものに対しての向き合い方を学べると、将来、社会性のある人間になり、どんどん活躍していくでしょう。
 

POINT
習い事は、向き合い方によって、子どもの将来にとても有益になる

 
 

(2)習い事ランキング

  

1位 スイミングスクール

水中で適度に体に負荷をかけることができるため、心肺機能を丈夫にし、体力をつけることができます。

また、思い通りに泳げるようになるにはコツや練習が必要なことから、先生のアドバイスを真摯に聞く、できるようになるまで何度も練習する、という機会を持つことができます。

達成感を得るために、進級制度を取っているところも多く、子ども自身が目標設定をしやすいというメリットもあります。

【費用:5000~15000円】

  

2位 英会話・英語教室

2020年から、小学校でも英語が必修化されました。

学校で習うときに、「知らない」より「知っている、わかる」という状態でスタートした方が、好きになりやすいということはあるでしょう。

また、言語なので、英語を使って外国の人とコミュニケーションを取ることができた、という喜びを感じることができれば、「もっと知りたい、学んでみたい」という気持ちを促せるでしょう。

つまり、習っているだけ、ではなく、他のところで使う機会を持たせてあげる、ということが鍵になります。

【費用:3000円(オンラインなど)~15000円】

  

3位 体操

縄跳びや跳び箱、鉄棒などを習得することができます。

体幹が鍛えられ、姿勢がよくなります。

体幹が鍛えられると、ずっと座っていても苦痛ではなくなり、長時間の勉強も苦ではなくなることが多いです。

幼児教室でも、落ち着きがなくじっと座れない場合、毎日縄跳びをさせてあげてください、とお伝えすることもあります。

「できるようになる」ことが目標になるので、ストイックにものごとに向き合う姿勢も身につけることができます。

【費用:5000円~10000円】

  

4位 ピアノ

ピアノは、楽譜を見ながら指で鍵盤を弾き、その音色を楽しむということで、目・指・耳を協応させるため、脳を活性化させることができます。

また、上達するためには日々の練習が必要となるため、他の習い事よりも努力量に対する成果を子ども自身が感じられるものでもあります。

一方で、家で練習する必要があることから、自立できるまでは、親が横について、サポートする必要があります。

【費用:5000円~10000円】

  

5位 リトミック

音楽に合わせ、体を動かしたりリズムを取ったりする。

情操教育としてだけでなく、音感やリズム感をつけたり、自己表現の楽しさを感じさせたり、楽しく指示行動の練習ができたりする。

【費用:6000円~8000円】

  

6位 学習塾、幼児教室

就学前から通う家庭が増えている。

将来を見据え、学習に対する抵抗感をなくしたり、考える力をつけることができる。

2.習い事をするときの注意点 でも触れたように、目的・形態・スタンスで得られるものは変わる。
習い事の中で、最も費用に差がある習い事であるといえる。

費用が安い塾がある理由として、通信教育のように、一律に同じサービスを届けるということが挙げられます。

一方で、費用が高い塾がある理由としては、カリキュラムやプリントの難易度などが段階的に設計されており、子どもに合わせて授業の中身を調整が必要であることから、講師力のある人材を採用することで人件費が高くなるためです。

幼児期の学習は、親のサポートが必要不可欠なので、その子その子に合った伸ばし方を指導してくれるか、というところも重要なポイントです。

【費用:5000円~50000円】

  

7位 サッカー

サッカーは、人と協力する力、空間位置把握能力、戦略を立てる力が身に付きます。

チームプレーなので、自分だけが目立てばいいわけではありません。

ポジションによって縁の下の力持ちになったり、仲間のために囮になったりと、チーム全体で点数を取るための作戦が必要です。

社会性が磨かれるスポーツの代表といっても過言ではありません。

また、空間の中で、相手チームと自分チームの配置を瞬時に判断し、ボールをどう動かすかを考えて行動するため、空間位置把握能力がつきます。

空間位置把握能力が高ければ、受験での図形問題、文章問題に強くなり、普段の生活では、期限までにどう動けば効率よくものごとを終わらせられるか考えられるなど、要領がよくなります。

【費用:2000円~15000円】

  

8位 ダンス

ダンスは、自己表現方法の一つとして、中学・高校で必須科目にしている学校もあります。

ヒップホップやフラダンス、チアダンスなど、様々なジャンルがあります。

リズム感・身体能力を高めるだけでなく、相手と息を合わせるためチームでの動き方を学んだり、集中力を鍛えることができます。

【費用:5000円~20000円】

  

9位 バレエ

バレエは、体幹を鍛え、姿勢がよくなります。

立ち姿や歩き方が綺麗というのは、普段の生活でなかなか身に付かせるのが大変です。

何度も練習する必要があるものということで、自律心や集中力が身に付きます。

【費用:7000円~15000円】

  

10位 その他スポーツ

スポーツは、体を動かすことで自律神経を整え、気持ちの切り替えを促すことができます。

また、空手などのように、礼儀を学んだり、ストイックにものごとに向き合う力をつけることができます。

自己主張が強い、わがままになってきている、大人しい、落ち着きがない、などの心配がある方は、スポーツを習ってみるのもいいかもしれません。
 

 
 

(3)保護者×子ども タイプ別 習い事の選び方

  

1. 保護者はどんなタイプ?

「子どもにどれくらい時間をかけられるか」という指標で考えてください。
 
時間的にも精神的にも余裕がないときに負荷がかかると、子どものちょっとした言動にイラっとしてしまうことがあります。

そうなると、楽しいはずの習い事が、子どもにとっても親にとっても苦痛になってしまいます。
 
まずは時間的に無理をせずに通えるか、習い事側が親と子どもをどのようにバックアップしてくれるかをしっかり確認しましょう。

  

2. 子どもはどんなタイプ?

子どもに関しては、「感情をコントロールできるか」という指標で考えてください。

子どもの現状によって、同じ習い事でも、形態や目的、講師のスタンスなど、重視すべき点があります。
 
子ども自身が感情をしっかりコントロールでき、自分の目標に向かって自分で取り組めるようになれば、後は、親が手を離しても頑張っていけます。

そこまでは、習い事の力を借りながら、社会性を身につけていきましょう。
 
そして、社会性を身につけられた暁には、「好き」を「得意」に変えていけるよう、応援していきましょう。

  

3. タイプ別 習い事の選び方

【スポーツ系の習い事】

 
【音楽系の習い事】

 
【学習系の習い事】

 

(4)習い事で家族が幸せになるために

 

習い事は、うまく活用すれば、子どもを大きく成長させてくれます。

習い事を始める際に、以下をしっかり伝えて、どう対応してくれるかを確認すると、子どもにとっても親にとっても、幸せな習い事選びに近付くでしょう。

●その習い事を習う目的

●なってほしい子どもの理想像

●現状の子どもの課題

●課題に対して、習い事側からはどう向き合ってもらえるか

●親自身の時間的・精神的な余裕

●習い事側の指導方針・親の指導方針を伝え合い、合わせることができるか

 
習得することが目的ではなく、精神的に成長してくれることが最大の目的、と親が思えると、習い事が家族を幸せにするツールになります。

子どもと一緒に楽しめるこの時期を、ぜひ大切に過ごしてください。

 
 

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Writer:はまキッズ
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