【コラム】コロナ後の子どもの教育はどうなる!? いま親が考えておくこと

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コロナ禍により長い自粛生活が続いていましたが、政府による緊急事態宣言の解除により、少しずつではありますが生活が正常化しつつあります。
そして、地域によって差があるものの、幼稚園や学校においても分散登校などが始まりました。
園や学校に子どもたちの笑顔が戻ってきたのを見ると、教育に携わる者として嬉しい反面、休校期間中の学習の遅れを取り戻す大変さを改めて実感しています。

保護者の方も、子どもの新しい生活を考えると学習面や衛生面で不安や心配も多いのではないでしょうか。
不安や心配は、将来に対して不透明な部分が多いと起こりやすく増長しやすいものです。
新型コロナウイルスについてはいまだ解明されていない部分が多いので、ここでは敢えて触れず、今回は教育面について考えてみたいと思います。
 
 

1. 学習面について

幼稚園や学校の休園・休校によりカリキュラムの遅れについて心配される声も多く聞きますが、受験学年などでなければ何ら心配する必要はありません。
なぜなら、子どもの長い人生のうち、今回の休校期間は2~3か月です。
今、仮に遅れていたとしても、今からできることを1つずつやれば必ず追いつきます。
また、学びは幼稚園や学校だけでなく、家庭でもできます。
焦らずに、今できる範囲のことをやっていきましょう。

それよりも大切なのは、幼稚園や小学校の再開を受けて、生活リズムが崩れていないかをチェックすることです。
通常の春休みや夏休みなどの長期休みと違って一日中家の中にいることで、体内時計が狂って遅寝遅起きになっていませんか?
また、体力も落ちていませんか?
これから湿度と気温が上がる時期です。
せっかく授業が再開しても、体調を崩してしまっては学習どころではなくなってしまいます。

そのため、再開後のポイントは、いかに早く新しい生活の中で学習スタイルを作るかです。
親が気を付ける点としては、以下のものがあります。

・1日・1週間のスケジュールは親子で共有できているか
・学習スタイルが習慣化しているか
・例年とズレている時期や内容を意識しているか
・新しい学習方法に触れているか
※入園・入学を終えたばかりの年少児・小1生については、上記に加えて、本来4月に行われていた新しい生活ルールもチェックしておきましょう。

上記の中での注目点は、「新しい学習方法に触れているか」です。
今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、再開後すぐにではないとしても、子どもたちが今後生きていく5~10年スパンで考えると、学習スタイルが変わっていくことは間違いありません。
今回の件を良い意味できっかけにして、ITなどを利用した新しい学習方法にも触れる機会をつくると良いでしょう。

Point▽
既存の学習方法と新しい学習方法を組み合わせる

 
 

2. 他者との関わり方(社会性)について

社会性の育成は、子どもの努力ではなく親が用意する環境に大きく左右されます。
8歳くらいまでの幼少期の子どもは、幼稚園や小学校などでいろいろな友達と接する中で、成功・失敗を繰り返しながらお互いの接し方や距離感を学んでいきます。
そのため、極端にソーシャルディスタンス(社会的距離)やフィジカルディスタンス(身体的距離)を意識するばかりに、精神的な距離間まで離れてしまうことは避けなければいけません。

例えば、下記のようなケースがあった場合、親として子どもにどのように接しますか?

・遊びの中で、友達との距離が極端に近くなっているとき
・マスクをしていない友達と遊ぼうと誘われたとき
・友達から手渡しでお菓子などの飲食物をもらったとき  などなど…

その時の状況や家庭の価値観などケースバイケースですので、いずれも明確な答えはありません。
今回の新型コロナウイルスの話がなくても、答えはご家庭によってさまざまですよね。

大切なのは、ご家庭での価値観・考え方(判断基準)が子どもにきちんと伝わっているかです。
幼稚園や小学校低学年の子どもは触れている情報量が少なく、基本的な価値観は大半が親からの情報によって形成されています。
言い換えれば、学校が再開した時に子どもたちが園や学校生活にスムーズに戻れるかどうかは、状況に応じて子どもたち自身が判断に迷わないようにできているかがポイントになるということです。

ご家族で過ごす時間も増えているかと思いますので、ぜひ一度、ご家庭内で今回の一連のことを受けて、今後どうするべきなのか話し合う機会を設けてみてください。
そうすれば、今回の新型コロナウイルスも、あとで振り返ったときに子どもたちにとって良い経験になるでしょう。

Point▽
親が家庭での価値観・考え方を整理する

 
 
さて、今回は「幼稚園や学校が再開したら、家庭ではどうするべきなのか」というテーマでお話ししました。
いかがでしたでしょうか。
子どもたちが幼稚園や小学校で新しいステップに進む前に、「家庭の教育方針を見つめ直し、これからどう変化すべきなのか」を考える機会にしてみてください。

最後になりますが、やはり「命があっての物種」です。
みんなで衛生面にも気を付けて、また明るく楽しい生活を取り戻していきましょう。
 
 


 
幼児教室『はまキッズオルパスクラブ』では、お子様の社会性を育むため少人数制の授業形態を採用しています。
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Writer:幼児教室はまキッズ
灘中合格者数日本一の実績を持つ浜学園が運営する能力開発型の幼児教室。保護者同室・少人数制の授業で、高い思考力と社会性を養成します。対象学年は3歳~小2生。

 

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