【コラム】小1プロブレムの原因と対策

友だち追加

 
年長の子どもがいらっしゃる方は、もうすぐ幼稚園・保育園の卒園式、そして小学校の入学式と続きます。
親子で大きな環境の変化に期待する一方、小学校入学に向けて準備することも多く、今からいろいろなことを考え始めておられるのではないでしょうか。
小学校入学前のこの時期は“入学までにすべきこと”ばかりに気を取られてしまいますが、もう少し先のことまで目を向けて、“入学後いかに小学校の生活リズムに慣れていくのか”という点においてもしっかりと準備しておくことが大切です。

今回は毎年この時期によく聞く『小1プロブレム』について、そして次回の更新では今年度より変わる『2020年度の教育改革』について、新学期・新生活のスタートに向けて2本立てでご紹介します。

 

小1プロブレムとその原因とは

『小1プロブレム』とは、幼稚園や保育園から小学校に進学した際に環境の変化についていけず、授業中に立ち歩いたり、先生の話を聞けなかったりする状態が続くことを言います。

この原因として、主に次の3つが挙げられています。

➀1クラスあたりの人数

幼稚園は15~20人のクラスが多いのに対して、小学校は30~40人学級が一般的です。
当然、先生の数は変わりませんので、子ども1人あたりに手をかけられる時間は減り、子どもが自分自身でしなければならないことが多くなります。
そうすると、幼稚園・保育園の頃は先生のフォローにより目立っていなかった子どもも、小学校では話を聞いていなかったり、先生の指示が理解できていなかったりするように見えるのです。
 

②幼児期の時間感覚の発達

幼児期における時間感覚の発達段階は月齢や生活環境によってばらつきが出やすいため、幼稚園や保育園では時間に少し幅を持たせてクラス運営がなされています。
一方で、小学校ではチャイムによる時間割に従って、厳密に運営されます。
そのことにより、子どものもつ時間感覚のばらつきが原因で集団行動から遅れてしまうことになるのです。
 

③集団行動が苦手な子ども

昔に比べると少子化で一人っ子が増え、また公園などにおいて集団で遊ぶことも少なくなりました。
そのため子どもたちは集団生活をする上でどのように行動すべきなのかが分からず、悪気なく授業中に立ち歩いたり、話をしたりしてしまうのです。
また、近年では共働きの増加などもあり、家庭内における子どものしつけやマナーなどの優先順位が下がっていることも原因の1つとして挙げられることがあります。
 
 

小1プロブレムの対策

いざ自分の子どもがそうなっては…と心配される保護者の皆さんも多いかと思いますが、大切なのはそうならないための準備をいつするかということだけです。
また、仮にそうなったとしても、きちんと対応すればほとんどの場合は解決できます。
では、具体例として3つの対策をご紹介していきましょう。

➀自分のことは自分でさせる

食事をする、服を着替える、片づけをするなど、身の回りのことから始めます。
最初は「挨拶」や「手洗い・うがい」など、幼稚園や保育園などでも取り組んでいることを家庭でも取り入れていくのがおすすめです。
また、このときに大切なのは、外でも家でもすることが当たり前の環境をつくることです。
そして、子どもに対して「〇〇しなさい」と強要するのではなく、親も一緒に同じことをするようにしましょう。
習慣化させるためにも、一度に1つずつ取り組ませるようにし、子どもの身の回りのことから少しずつできることを増やしていくようにするのがポイントです。
 

②子どもが時間を意識できる環境をつくる

幼児期は、まわりの大人の都合に合わせて行動することが多く、子ども自身が時間を意識する機会はあまりありません。
まずは、「時刻」と「時間」の2つの観点で環境を考えてみましょう。

1.「時刻」
まず、「時刻」は毎日の生活リズムです。
分かりやすいのは、起きる時間、寝る時間やご飯を食べる時間など、毎日の生活の中で必ずすることの時刻を固定化することです。
また、習い事は毎週同じ曜日・同じ時間にあり、親の都合で動かしにくいので有効です。

2.「時間」
次に、「時間」は1つのことに取り組む集中力をつけることです。
小学生になると、授業中は45分ほど座り続ける必要があります。
最初から机に向かわせるのではなく、遊びなどからのスタートでも構いませんので、1つのことに取り組む時間を徐々に伸ばしていきましょう。

この「時刻」「時間」の2点ができているのであれば、小学校の準備や宿題なども、決まった「時刻」に一定の「時間」取り組めるようになるでしょう。
 

③家庭内のお手伝いをさせる

これは小学校入学後の練習として、とてもおすすめです。
なぜなら、家庭は最も小さな社会であり、子どもが小学校での生活に必要な要素がすべて入っているからです。
例えば、食事の準備を通して、次のように意図的に段階を分けて声掛けをすると効率的です。
・「お皿を並べてくれる?」「お箸を並べてくれる?」「コップを並べてくれる?」…具体的な指示を1つずつ出す
・「お皿とお箸とコップを並べてくれる?」…指示を2~3つまとめて出す
・「食器を並べたあと、コップにお茶を入れてくれる?」…行動が違う指示をまとめて出す
・「食事の準備をしてくれる?」…指示を抽象的にして子どもに内容を考えさせる
・「もうすぐ食事だけど、どうしたらいい?」…子ども自ら考え、判断させる

また、このとき子どもが手伝ってくれたら、必ず「ありがとう。助かったよ。」などと感謝の気持ちを伝えましょう。
そうすることで、自分以外の人のために行動する協調性や社会性が育ちます。

 
 

さいごに

ここまで読まれた方の中には、「当たり前のことばかりではないか」「ひらがなや計算などの学力は?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし上記の内容は、小学校受験などの出題意図でもよく挙げられることです。
つまり言い換えれば、小学校入学時に身につけておくべき基本事項なのです。
「学問に王道なし」ならぬ、「子育てに王道なし」ですね。

今回は、新学期に向けての第1弾として「小1プロブレムの原因と対策」についてご紹介しました。
次回の「どう変わる?2020年度の小学校の教育改革」もお楽しみに!

 


 

幼児教室『はまキッズオルパスクラブ』では、生徒募集を新小1生の3月末まで(小学校入学前まで)とさせていただいております。
小学生コースから受講スタートされる新小1生の方のために、数を基礎から学ぶことができるベーシッククラスをご用意しています。
体験授業とカリキュラム説明を兼ねた「新小1 体験授業」を各校舎にて実施しておりますので、ぜひお問い合わせください。
小学生コースのご紹介▷「小学生コース」

 

 

Writer:幼児教室はまキッズ
灘中合格者数日本一の実績を持つ浜学園が運営する能力開発型の幼児教室。保護者同室・少人数制の授業で、高い思考力と社会性を養成します。対象学年は3歳~小2生。

 

 

友だち追加